ひぐちアサ、講談社。おお振り十五巻目ー。敗戦を乗り越えての修行フェイズ開始であり、西浦ナインのモチベーションの高さにビリビリ来る巻でした。特に西広先生は僕の想像をはるかに超えるタフマインドであり、今から成長と活躍が楽しみです。試合して無くても面白いスポーツ漫画は、やっぱりいいなぁと感じます。
今巻の裏テーマは｢夢という名の呪い｣だと思う次第で、呪いを食い倒して次に向かう西浦ナインに、呪いに食い殺されそうになって立ち直ったカズさん、そして呪いに食い殺された美丞の面々と。今まで散々ロカさんに殺意を向けていましたが、監督も相当のクズであり、しかしながら高坊にあそこまで言わせて一生モンの傷を与えたロカは自分のためではなく、他人のためにとっとと競技者に戻って欲しいものです。負けるのはいいが、その負けに他人（しかも子供）を巻き込んで勝ちを強要するのはやっぱクズすぎるでしょ。モモカンが｢野球するのはあなた達｣つー言葉を言った後だと、特に。
あとまー、久しぶりの番外戦で西浦ナインの細かい描写が多くなり、キャラ萌え方面でも大満足。栄口先生の超現実感のある目標設定とか、あずにゃん(NOT中野)の悩めるキャプテンぶりとか、西広先生IN風呂WITH妹とか、可愛い可愛い阿部弟とか。あとしのーかの仕事量はやっぱり異常で、このスーパーバックアッパーがいればイケる、と確信するに足ります。阿部君の復帰も含めて、今後の西浦の歩みに期待が持てる内容でした。この後しばらく他校の試合だけどね! まぁ何描いても面白くなる漫画と作者なので、そっちも楽しみです。
