イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

55回試合解析 その4:Aブロック決勝

ダラダラと気になった試合のヘクスマップを並べる日記も四回目、今回はAブロック決勝(http://busin.s17.xrea.com/Bushin/55/matches/af.html)です。

手前味噌ですが、先端の至近距離攻防が見える試合だったと思いますよ。

 

1-1先手

イニシは戦術、ステッピング、階級と全てで上回る微笑が当然取ります。

誘い以外には容易に崩されないと相手と取り、全力防御でサークリングを誘う。

気にせず突っ込んできたら空蝉で切り落とす形。

 

1-1後手

これに対し、高見沢は通常移動で横を取る。

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通常横移動で相手側面を取る動きは、攻撃にも繋げられる強力な動きではあるんですが、非達人だと9のキャップがやっぱ怖いですね。

なので、手を出さずターンを渡す形に。

 

1-2 先手

微笑は相手が移動し旋回のチャンスを失ったので、側面を取り返しつつ大振りで組付きに行く。

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大振りで-5入っていても、セコンドの流派ボーナスも乗った側面からの組付きは弾けず、腕に組み付かれる高見沢。

達人は大振りを当ててくるので、移動を使って優位を取るか、移動を温存したままイマイチ刺さらない崩しをするか、悩ましいところです。

なお、大振りから追撃は出来ないので組付きの取り回しの良さは、大振りで使うとほぼ潰れます。

飛びつきの方が先があるレベル。

 

1-2後手

高見沢は振りほどきコンボを持っているので、低体力の微笑を簡単に振りほどき、一歩下がって蹴る。

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このように、簡単に「背面をとっている優位」が「背面を取られた不利」に変化する辺り、距離C~1の機動戦はハイリスク・ハイリターンです。

純柔法は足止めが使えないため、移動を行うと即座にローに対策がとれなくなり、当たると終わる系のスペックだとしんどい状況ですが、微笑はその穴を埋めて狩る意味でも、空蝉を積んでいます。

防御マイナスの形で課せられるすべてのペナを無視できるので、14くらいあれば側面からの攻撃くらいなら避けれる汎用性の高さがいろいろおかしい。

 

1-2後手(カウンター)

カウンター権利は得たものの、微笑の移動力は7でサブターンは3。

このサブターンで使用できる移動力は使いきっているので、側背面・視野外に大振りで組み付きに行きます。

入身かつ組付きなので、まぁカウンター系防御はそんなに喰らわないだろう! という大雑把な割り込み。

ここで割り込んでおかないと追撃→三動作目というシンドい連続攻撃が来るので、最悪失敗でもいいという組付きです。

一応当たるには当たったものの、大振りで-5の入身で-4、しかも片手(側背面への行動には、反対の腕が使えない)で相手にとっては正面からの攻撃ということで、即決で弾かれる。

完全剛法だと、どんなに数字が下がっていても突き放しを試みてくれる可能性があるため、トータルで見るとリターンのほうが多いマニューバです。

 

1-3先手

達人ターンに入ったが、相手の旋回が死んだままなので、畳み掛けられるタイミングで攻める微笑。

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相手側面を取り直しつつ、今度は組み付きを通し、しかしベクトルの問題で投技は撃てず。

微笑は打撃技という選択肢を切っているキャラなので、追撃の組み付きフェイントでお茶を濁す。

 

2-1 先手

移動力が回復したので、合気投げで投げ捨てる微笑。

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この時投げ捨てを選択しているのは、相手に振りほどきコンビがあり、関節で発動できない姿勢に落とすのには厳しい相手だから。

柔法は固定能力が高い代わりに、手数がかかるので、固定解除と行動回数追加を同時に行える振りほどきコンボは、まさに天敵です。

対振りほどき数値を上げるのがひとつの対策で、発動できるない状況で相手にターンを渡すのがもう一つの対策になります。

転倒は転倒で面倒くさい状況なんですが、振り解きコンボのチャンスを与えるよりは有利状況かなぁ、という判断で組付き放棄の投げ捨てを選んでいます。

 

2-1後手以降

耐久性にそれなり以上の自信がある高見沢は寝っぱ待機を選択するが、待機と夢幻掌の相性は割合最悪。

うつ伏せになって視線を外すと、今度は別筋の詰め手が待っているし、膝立ちになってもターン差を押し付けられる可能性が高いし、ここらへんの判断は死ぬほど面倒い。

「どれだけ有利が取れるか」よりも、「どれだけ最大限の不利を回避できるか」で行動選択するのがいい局面だとは思う。

夢幻掌が通って

 

3-2先手

相手が朦朧としたので、時間を使って反撃を喰らいにくいポジションに入る。

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全力移動でチャチャッと型をつけなかったのはおそらく、累計疲労が結構効いていて、案外カツカツな状況だったからだと思われる。

 

3-3先手

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ここで方向転換し、相手を脚側背面から捉える。

この後は体格差が関係なく、決まれば一発麻痺な按摩術+経穴で両足を封じ、振り解きと打撃暴れと起き上がりを殺した上で関節に入り、微笑がギブアップを取る。

バステ漬けにしておくと、少しダイス目があれてもリカバリーが効くだろうという読み。

 

勝負の大勢が決する前の、スタンド状態での背面の取り合いを見るだに、やっぱ距離1は怖い。

逆に言うと、距離1に相手が詰めてくる状況というのは切り落とせればかなりの有利を背負うことができるので、なんだかんだ能動防御は大事だなぁと思いました。