イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プリパラ:第62話『シオンVSひびき』感想

メインキャラの彫り直しが続く最近のプリパラ、今回はイゴイゴイケメン女子シオンのエピソード。

すっかり仲良し一味のお姉ちゃんとして牙を抜かれていたシオンですが、プリンスの揺らしで自分を見つめなおし、結果として切れ味の鋭さを取り戻す感じに。
残りの五人の賑やかしっぷりも引っ括めて、なかなか良い個別エピソードだったと思います。

プリンスは今まで排除されていた恋愛要素をうまく使って、既に固定されつつあるメインキャラを揺すぶりに来ています。
今回も武士過ぎて女の子らしいことよく判んないシオンに、妖しいアプローチをかけていました。
揺すぶられてる当人よりも、レオナが興奮しまくってたのが印象的。
草食系に見えて、恋愛関係はレオナが一番グイグイ行ってるよな。

もちろん当のシオンは言外の意味は完全に無視して、プリンスの挑戦を真っ向から受け止め、自分を再確認してました。
プリンスもこういう使い方されると、ライバルキャラとして機能している感じが出てきて、とても良い。
仲間になってからの面倒見の良さが印象的すぎたので、イヤミなライバルキャラだった時代とか忘却の果てだったなぁ。
そふぃのクールモードと同じで、『み~んな友達』に流される前のキャラが持ってた良さを、再確認する時期ということなのだろう。

今回は新曲も投入され、攻めた衣装に攻めたカメラアングルが咬み合って、シオンの決意がステージの中で表現されていました。
ドレパではなかなか見られないスパイシーな舞台にちゃんとなっていて、ステージ表現とストーリーが上手く連動していた印象。
こういう見せ方をするために新曲・新モデルを使ってくれるのは、新鮮でとっても良いですね。


シオンが武士らしく背筋を伸ばして自分を再発見する中、周りの連中は漢文読んだりサッカーしたりやりたい放題だった。
見事に時間稼ぎを果たす辺り、女子中学生を完封した執事は有能なんだろうか。
プリンスとのマンツーマンを維持したからこそ、上手くキャラを掘り下げることが出来た感じもあるので、今回他のキャラが壁紙に徹していたのは良いこ都だったと思います。

そしてドロシーがシオン好き過ぎて危うかった。
普段はドロシーが支配的に見える姉弟の関係なんだけど、実際の所ドロシーのほうが遥かに子供だなぁというところが、今回は見れた。
調子いいこと言ってるけど新しい経験には二の足踏むし、関係が変化しそうになるととたんに不安定になるし、コアの部分はちっちゃな女の子よね、ドロシー。

今回の自己洞察がどう生きてくるかは今後の展開次第ですが、なかなか切れ味鋭い布石だったように思います。
よくまとまったお話だったので、あんまりグダグダにせず活かしてほしい気がします。
来週は24時間テレビのパロディですが、どういうキチガイネタが飛び出してくるのか、覚悟して待ちたいと思います。