さらざんまい を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
残り香、後悔、消えた温もり。
進行する吾妻サラ誘拐計画、破綻する嘘、炸裂するアウティング。
一稀が抱えた秘密がまた一つ暴かれ、ミステリは回転していく。
偽りの家族、本物の祈り、残酷な破綻。
罪のパルフェムが、思い出を穢すなら。
少年よ、我に返れ。
そんな感じの中盤戦開始! 地獄続行! なさらざんまい第五話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
ひとしきり三匹の秘密をさらい欲望と純情を暴いて、一稀にターンが戻ってくるお話だが…痛いな相変わらず!
それは社会一般の常識から外れてるイタさでは当然なく、切実な愛と悲哀が、トンチキな外装を貫通して刺さる、という意味だ。
ラストシーン、ゾンビ殺しに失敗し無様な河童のまま、真実を撮ろし涙を流す一稀。その滑稽さを笑い飛ばす輩は、まぁこのアニメもう見てないわな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
無様でも、犯罪的でも、変態でも。世間がどう思おうとも、本物の衝動と欲望には体温があり、笑えない重たさがある。
異質な醜さの奥に、洒落にならない人間的情動をたっぷり塗り込めたラストの構造は、このアニメをギュッと濃縮している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
オカマとホモとブラコン殺人犯。世間からは後ろ指を指される少年たちは、カッパになってオカマを掘り、クソまみれで死人の欲望を暴き立てる。
醜く不格好とされるものの中にこそ、一番強く輝くものがあるのではないか。生々しい表現に踏み込むことで、最も綺麗なものを浮き彫りに出来るのではないか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
僕は”さらざんまい”、そういう狙いのある作品だと思うので、今回の(今回も)笑って良いのか泣いて良いのか難しい塩梅、とても良かった。
ウテナの『王子様は誰か』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
ピンドラの『妹殺人/蘇生事件』
ユリ熊の『誰が泉乃純花を殺したか』
イクニ作品はみっしり詰め込まれたメタファーを読むだけでなく、ストレートなミステリを話のエンジンによく使う。
一体何があって、今こうなってるのか。それは隠蔽され、暴かれていく。
今作で言えば春河の”足”、一稀の家庭内孤立は明瞭な伏せ札として置かれ、今回暴露されていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
同時に矢逆家の真実が顕になったことで、匂い袋を巡るミステリが生産され、一稀はそこに戸惑う。
『ゾンビをバンクでぶっ殺す』今までのルールが変わり、レオマブの物語も動き出す。
トンチキ極まる意味と無意味の、シュールなダンス。映像的な圧力に背中を押された、不条理のダッシュ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
そういう感情的な興奮と同じくらい、イクニ作品は謎が暴かれ、謎を生む構造をしっかり作って、話を読ませる縦軸に使っている。
過去が暴かれ、現在がレールを外れる今回はそれが鮮明だ。
ミステリはいつもどおり、過去と現在を往復する形で進む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
『お前の母は、だらしない女だった』
祖父の遺言は”家族”への死刑宣告であり、優しい嘘はその瞬間フラットラインする。
オムライスに舞い散る花は、涙の代わり、幼年期への惜別か。
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花の香に惑わされ、あるいは母との繋がりを思い出し、あるべき真実の家族に立ち返る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
10歳の一稀に用意された幸福なレールは、春河の手を振りほどいたことで脱線していく。弟は自分の足で立つ自由、逃げる兄を追う自由を失い、兄は罪悪の鎖で縛り付けられる。
縛り付けるモチーフは(これまで通り)随所に出てきて、マネージャーはトイレに縛って放置され、アイドルは鎖で暗闇に閉じ込められそうになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
しかし吾妻サラは河童…人間が拘束されるクローゼットでは、彼女は縛れない。
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鎖で縛り付けて、百億の悪意で突き刺しても、河童アイドルはヘンテコな顔で隙間から這い出して(かわいい)、自由を手に入れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
彼女がどんな存在で、ケッピ(つまり少年たち)とどういう関係があるかはまだ伏せ札だが、人間を縛る不自由とは現状無縁、自由で無敵なアイドル様である。
少年たちは当然そんな身軽さを持ちえず、自縄自縛の地獄を踏破していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
先週大真面目に、悠の過去を肯定し受け止めた一稀。彼はチープな犯罪計画、嘘の上に嘘を塗り重ねる大舞台を諦めない。
女の装いだけが、自分と家族を、フラットラインした過去を繋いでくれるから。
先週は↓みたいなことを言ったけども、一稀にとって誘拐計画は凄くシリアスで、狂っていると頭の何処かで知りつつ、進行し続けなければいけないミッションだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
こみ上げてくる罪悪感を、誰も罰してくれない。皆が嘘を飲み込んで、優しく手を繋いでくれる世界こそが、彼の地獄https://t.co/6pD1by2UnU
そこから抜け出すための誘拐計画は、多分ホントは自分を盗み出したくて、しかしターゲットを決定的に間違えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
愚かで滑稽で、でもシリアスな大真面目。”ポップ”と僕が誤って評価してしまった犯罪は、久慈兄弟の罪と罰と同じくらい、重たく本気であった。
すまん、一稀。お前をナメてたわ。
鏡の前、一稀はアイドルの自分を確認する。それは嘘で、嘘の上に嘘を塗り重ねるための嘘だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
最初は真っ直ぐ見れていた虚像が、過去を無邪気に突き刺すメッセージ(もう一つの鏡、接続点)を受けた瞬間、見えなくなる。
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『始めから終わりまで 丸い縁/円で繋がってる』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
かつて希望とともに投げかけられた春河の事場は、今の一稀にとっては己の罪を思い出す棘であり、破綻を予感しつつすがるしか無い縁でもある。
顔を上げて見つめる自分は、視線をそらして何かを見ないようにしている。狂った自己像か、切れた絆か。
河童姫とクソ犯罪者の誘拐遊びがコミカルに描写され、未来の破綻を予言する裏で、一稀はステージに立つ。全てが公表され、暴かれる光の下。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
燕太は真実を知りつつ、優しい嘘のために奮闘する。
”手”で伝える、不器用なメッセージ。俺お前が好きだよ!(唐突絶叫)
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手。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
15年前、5年前、10年前、今。過ぎ去った時間、積み重なった思いを織り上げつつ、春河と一稀の手は繋がり、離れる。
5年前の決定的な破綻を繕うために、一稀は嘘を承知で女を装い、アイドルをさらう。もう一度、この手に掴むために。
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自分が本当の子供ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
10歳の少年が受け止めるには、あまりに重たすぎる真実…と、それでも愛おしいと思える母の残り香、それを振り払って尊い嘘に向き合おうとした決意を前に、一稀は弟と手を切った。
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抱きしめようと広げ、決断を込めて握りしめ、優しく突き放す。適切な距離を取って、他人に戻る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
10歳の一稀がどんな気持ちで、母と決別しようとしたか。手のひらの表情は、非常に鮮明に彼の内面を見せる。
偉い…本当に立派だよ。その報いは弟の足だがな!!!
ここでしっかりお見送りして、実の母≒”本当の子供”ではない自分と適正距離を作れたら、一稀は”大人”になれていただろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
健全に幸福に、間違いや残酷さも飲み込んで前に進んでいく(燕太)のような”マトモさ”と指切りして、健全にサッカーし続けただろう。
だが、そうはならなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
運命は最も残酷な形で、弟の手を握り続けた少年に牙を突き立てた。
あまりにも重たく、シリアスな決断だったから。
そこに行かなければ、自分は嘘の家族と向き合って、自分の中に確かにある愛を抱きしめることが出来なかったから
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車止め、標識、高速道路、樹木。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
垂直方向に幾重にも配置された線が、兄弟の間に生まれてしまった断絶を見せつける。そこを乗り越えようと伸ばした手は払われ、あらゆる人を縛り付ける悲劇が生まれる。
罪悪感という鎖。春河が人魚姫になった時、一稀は実母と健全に別れチャンスを奪われた。
それは『だらしない』と評され、しかしそのふるまいに柔らかな愛をたしかに感じる女性からも、子との幸福な別れを奪っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
仮初の家族が、本物の家族になるチャンスも。サッカーに己を捧げる生き方も。全てはその瞬間破綻したのだ。
だから、薫りの記憶は後悔を含んで、長く残る。
ステージ上で再演される、もう一度の破綻。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
マネージャーさんが『露出狂の変態』と罵られつつも、愛するアイドルのために鎖を引きちぎり真実を突きつける姿が、滑稽で残酷で面白い。
愛のためなら、なりふり構わねぇ。
この男も”戦士”である。
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嘘と真実、略奪と贈与が交錯するアイドル握手会会場。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
真実を背負った”本物”は強い逆光の中にいて(悠から見た誓を思い出す構図)、白々しい嘘でその場を繋ごうとした偽物は、明るい光の中にいる。
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女を装うキーアイテムを奪われ、家族の前で全てを暴かれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
『気持ち悪い女装野郎』であること。
憧れとの繋がりが嘘でしかなかったこと。
あの時失われたはずの、母の残り香を”嘘の弟”が持っていること。
どれを重視するかは、なかなか大事だ。一稀は3つ目に囚われた結果、ゾンビを殺しそこねた
春河はそのどれにも囚われることなく、去りゆく一稀を追おうとする。でも失った足が、自力で立つことを許してくれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
スラップスティックで洒落になってないアウティング現場より、こっちのほうがキツかったかもしれない。
繋がり方を間違えた結果奪われた足が、兄に優しくするチャンスを奪う。
兄は明暗交錯する暗がりで、己の後悔を言葉にしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
やっぱり燕太より悠のほうが一稀の闇に近い場所を取ってる(これは河童でも変わらない)んだけど、その差は結構小さい。秘密の暴露は傷も生むが、距離も縮めるのだな。
©イクニラッパー/シリコマンダーズ pic.twitter.com/vns3o1AR5p
燕太は『マトモさ』の象徴として、悠が一稀の本音(闇)に踏み込むのを阻害しようとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
俺と一緒に、普通に生きよう。嘘の家族がホントだと思えるような、後悔のない真っ直ぐな生き方をしよう。
そういう燕太の優しさは、罰を求める一稀には毒薬だ。殺人者の厳しい真実が、今の一稀には優しい。
男女の性差、本当と嘘、犯した罪と不釣り合いな罰。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
色んなモノが転倒して、しかし血が流れるほどの切実さで”本物”な令和の濹東綺譚。
谷崎テイストを濃厚に漂わせつつ、少年たちの魂は激しくぶつかりあう。
『ほんとにゴールデンコンビなら、傷つけてでも本当のことを言ってやれ!』
悠の叫びは、自分が兄に庇われ、嘘の中で生きているからこそ出てくるのか。彼もまた、犯した罪に対する正当な罰を、どこかで求めているのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
嘘を積み重ね、自分の欲望のために家族を巻き込む。その罪深さを自覚しつつ、辞めることは出来ない。そんな青い衝動が、少年たちを繋ぎ、引き剥がしていく。
まぁそういうのに溺れる余裕もなく、戦闘ノルマは迫るんですけどね!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
初手のトンチキぶん殴りにも慣れて、『お、いつものバンク』くらいには思えるようになったタイミングでひっくり返すのは、非常に巧い操作だと言える。
そっかー、信じられないと”戻る”のか、尻子玉。河童ルール難しいな…。
薫りはそこに姿がなくても、むしろ姿がないからこそ後を引く。桜のころ、抱きしめられた記憶。親子の距離感で抱擁された、幸福な思い出。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
髪に顔を埋め嗅いだのは、春を満たす花の香り。母性という、心安らぐパルフェム。それは呪いのように一稀の鼻腔に刺さる
©イクニラッパー/シリコマンダーズ pic.twitter.com/rT0jASA0Cj
他人行儀な距離から、過剰な接近を経て、適切な距離に戻す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
10歳の一稀はとても健全で、困難な距離調整を母とやってのけた。このまま転がれば、思い出の香りは綺麗なまま、いつか薄れていただろう。
『血が繋がらなくても、本物だから』
皆が願っていた幸福な結論を、心から受け入れられていただろう
だがあの事故が、春河から足を、一稀から成熟の機会を奪った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
健全さでは救われない、優しさでは埋まらない罪悪感と、それでも繋がっていたいという切望が、一稀からサッカーを奪い、女を装わせる。
本当はサッカー続けたかったんだろうなぁ…燕太、ワンチャンある…のか? 難しくて理解らねぇ…。
一稀が女を装う時、香水は使っていたのだろうか?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
”絵”のメディアであるアニメからは真偽を判断しにくいけども、そのパルファムが花香だったとしたら、”吾妻サラ”になることは一稀にとって、母に抱擁されること、過去を取り戻すことでもあったのだろう。
エロいなぁ…哀しすぎるけど、故にエロい。
だがそれは舞台上の暴露によって破綻した。嘘は軋み続け、欲望は加速していたのだから、悠がいうように『遅かれ早かれ』であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
切開しなければ、膿は出ない。涙と一緒に自分の身勝手さを懺悔する一稀には、彼を主人公にする物語には必要な必然、だったのだろう。
それでも、マージ一稀なーんも悪い事してねぇから、彼の愚かな嘘が続いてほしかった。暴かれてほしくはなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
でも、そんな停滞と腐敗をこのアニメは許さない。そこに溺れていたい身勝手な欲望を、愛おしく撫でさすりつつも、厳しい世界の真実に思い切り投げ込むのだ。
一稀があの時弟の手を振り払ったのは、それが重たすぎるってだけじゃなく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
どうしても自分の出生に、自分で決着をつけたいという『マトモ』な感性と、幼い弟に血の重たさを押し付けないという『マトモ』な優しさが生み出した拒絶なわけですよ。
でも、それが決定的な断絶と束縛を生む。
決定的に軋んでしまった家族との関係、愛の在り処は、無様な女装と汚い嘘に固着して、必然的に破綻した。それは河童のように異様で、醜い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
だけどそこから流れる涙は、あまりにも”人間”で。多分人は皆、河童のように怪物的で、少年のように純情なのだ。
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犯罪世界に身を置いて、『マトモ』から弾き出されてる悠はクールに一稀の懺悔を受け止める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
個人的な因縁と愛情でガッチリ結びつきつつ、生来の『マトモさ』で一稀の領域に入り込めない燕太は、溢れるエモーションに共鳴し、うろたえ、涙で瞳を濡らす。
ふつーのジャッジなら燕太との距離が近くなりそうだが、やっぱ悠のほうが半歩近い距離にいんのよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
マトモであろうとして、それに決定的に失敗して、それでも愛と欲望を諦めきれないねじれ。それに縛り付けられた一稀にとって、悠の残酷な冷たさこそが、今欲しいものなのかもしれない。
しかし心の根っこに、サッカーボールが友達なピュアボーイが眠ってるからなぁ…マジ燕太ワンチャンあるって、頑張れって!(言われなくてもあの子は頑張ります)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
ペアルックを拒絶する仕草の裏に、血の真実が滲んでいることを春河は知らない。
©イクニラッパー/シリコマンダーズ pic.twitter.com/CWoeZJ2DRa
それでも手を伸ばして、繋ぐ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
大人になって離れ離れになっても、丸い縁で繋がってる。始まりも終わりも、正しさも歪みもなく、すべてが肯定される瞬間が来る。
春河の事場はあまりに無邪気で、生き死にの因縁から開放された仏性をどこかに匂わせてる。…やっぱ死んでんじゃないかなぁ…。
劇場版ウテナの冬芽しかり、ピンドラの亡霊たちしかり、ユリ熊の純花しかり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
イクニ作品において死者は死者であるが故に、生者に強い影響を及ぼす。香りが姿なく、だからこそ強く心に刻まれるように。
取り返しのつかない過去。あり得た幸福の夢。鼻を刺す花の薫香。
それに導かれて、少年たちの地獄は続く。つーかカッパのまんまじゃん、どーすんのよ?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
既存パターンから外れたことで、カワウソサイド一時勝利となり、レオマブが『自分のこと』話す余裕もできてきたねぇ…あっちもマージで激重感情っぽいんだよなぁ…やべーわ。
約束された幸福のレールから、滑り落ちてしまっていた過去。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
それでもなお、狂った欲望を形にしようともがく現在。
それが約束された破綻を迎える未来。
春の川のように流れていく時間の中で、少年たちの思いは暴かれ、ぶつかり、涙は溢れていく。その雫が、どこに流れ受け止められていくか。
全く油断のならない展開で、さてはてどうなるか楽しみです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
『春河と、母の匂い袋』っつーミステリも開示され、レオマブの謎に踏み込む足場も出来た。
マトモなレールをブッチギリつつ、イカレた愛と欲望のダンスはまだまだ続く。来週も楽しみですね!
追記 このバカガキ共の狂った赤心を笑う輩は、全員俺がバットで殴る。
さらざんまい追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
一稀が女装してまで春河の望む『アイドルに選ばれた、特別な存在であるという嘘』を守ろうとした動機。
ここに『嘘と知りつつ、家族でいてくれた父母、弟への感謝』『それにいびつでも報いたい至誠』があるとすると、あんまりに健気でマジ見てらんない。
優しくしてもらったから、優しくしよう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
クソみたいに歪んで犯罪までしてっけども、根っこの部分はそういう話で。
あの甘い嘘を本物だと受け止めようと、10歳の一稀は決めたわけじゃないですか。甘くて柔らかくていい匂いのする”お母さん”を押しのけて、ちゃんとお別れしようとした。
その健全さは悲劇で決定的に歪んだけども、本当に根っこの分は幼く健気な子供、嘘の奥にある真心をちゃんと受け止められる大人なわけですよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
そんないつかあった理想の自己像、世界像を、全てがズレきってしまった現在でもなんとか再演して、弟に与える。優しさの残り香を演じることで繋がろうとする
それは決定的に間違えきってるんだけども、吐気がするほど醜いんだけども、本当に切実な愛故の行動で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月10日
愛されたからこそ、今でも胸が焼き付く。取り戻せない過去を掴み直したいから、座っていることなんて出来ない。
その切実さが、一稀と悠は共通してんだな…燕太、マトモ故にマジアウェー。