イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

文豪とアルケミスト:第8話『人間失格 前編』感想ツイートまとめ

追記 記事内にある一部表現について

自分の中の偏見と歪みを具体化しておかないと、無意識に顔だして飲まれそうだったので書いた、って部分があるのですが、そういう思いを伝えるには全然足らない文章で、そらそうも取られるわな、と見返して感じました。
文アルを入り口にガツガツ文学食う人らが増えるのは、良いと思います。

見ている方に関係があるかどうかは分かりませんが、自分はハイカルチャーポップカルチャーの線引、古典の生存戦略に強い興味がある人間で、文アニもそういう視点で見ている部分があります。

前衛は気づけば陳腐化した定番になって、生まれたときのうねりを失っていく。
それを再動させるためには、”今”通じるメディアで書き直す必要があるのだけど、そうすること自体がある種の摩耗と侮蔑を避け得ない。 でも原典を神棚に入れて祀っていた所で、静かに腐って死んでいくだけで、それが生まれた活力も使命も蘇りはしない。

そういう矛盾を、ポップに再編された古典がどう語り直すかというのは、僕にとって大きく気になるポイントです。
目も当てられない失敗、あまりに不当な窃盗含め、高速消費されるオタクカルチャーに取り込まれていく古典がどう再動され、どう独自の息吹を作っていくのか。
そこを気にかけるあまり、前のめりになって語気が強くなりすぎました。申し訳ない。

僕はアニメでしか知らない立場ですが、文アルの原典受容と再話は、古典を消費に取り込む理想形に、結構近いのかもしれないと感じています。
自作内部でしっかり温度を上げつつ、外に抜けていく風通しもある。

僕の拙い文言からは感じられなかったかもしれませんが、そういう気持ちでアニメを見ているのだということは、可能であれば判っていただきたいと感じています。
重ねて、侮蔑と取られかねない言葉を使ってしまったこと、申し訳なく思っています。
今後も自制しつつ、感想を書きたいと思います。

正直、こういう前のめりが発生するので文アル放送開始時に感想をやらなかった部分があります。本気になりすぎちゃう、というか。
アニメの中の文豪も、己の中に燃える青い炎と向き合い戦っているわけで、そういう厄介なものを自分も上手く制御し、伝わるよう言葉を使わないといけないと痛感しました。

自分の趣味と気持ちよさで書いているものですが、『それはWebの海に放り出され、様々な人に見られるのだ』という当たり前の、しかし大事な事実を見落とした書き方にもなってしまっていたようで、なんとも恥ずかしく、申し訳ない気持ちです。

僕には太宰くんのような必死さと可愛げも、芥川先生のような静謐な寂しさもないので、身を縮めても隠れるところのない思いでありますが。
もしよろしければ、拙い言葉立てに呆れず、お話の最後まで見続け、その中で感じたことを受け入れていただければ幸いです。
重ねて申し訳ない。