ビジュアルプリズンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
運命に呼ばれるようにハラジュクに辿り着いた青年・アンジュは、突如舞い降りた赫眼の男達の結界に取り込まれる。
美しくも妖しい歌声を剣に載せ、赤き月に捧げる吸血鬼の牢獄。
”ヴィジュアルプリズン”に選ばれたアンジュは、憧れのギルとともに、運命に踏み出していく…
そんな感じの来ッたッぜ秋のヴィジュアル核弾頭、全てを更地にする爆発力でミュージックスタート! である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
大変良かった。
強い楽曲、真顔でやりきる覚悟、そこから生まれるナチュラルなおかしみ。
それはさておいて、心の乙女が絶頂する味わいもたっぷりあって、いやはや素晴らしかったです。
お話としてはヴィジュアル系×吸血鬼で、寄る辺なく都会に流れてきたダンピール青年が、天然な匂いプンプン漂うノースリーブお兄さんと出逢って歌って、真夜中の音楽バトルに参戦! という展開。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
音楽モノとヴァンパイアモノの、美味しい所をキッチリ握った第一話だったと思う。
基本的に説明は少なく、楽曲とヴィジュアルで殴り付けながら一気に飲み込んでいく作りなのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
その訳のわからなさが心地良いし、流れてくる音楽はさすがのElements Gardenで説得力あるし、耽美にキメまくった吸血鬼たちはどっか可愛いしで、たいへんいい感じ。
唐突に空から天使が降臨し、夜の帳が召喚され赤い月が下界を見下ろす異常事態。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
それはそれとして、急に始まったライブバトルをちゃんと聴き込んで、音楽として評価してるアンジュくんの天然っぷり、音楽大好きっぷりが良かった。
やっぱ歌の物語だから、音楽にだけは本気でいて欲しい。
彼が東京に流れてきた理由とかも全く説明はされないのだが、物憂げに伏せた視線、東京の景色にカット・インする3:4のブラウン管画質から、なんとなく察することは出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
急に歌詞字幕付きで超いい曲流れてきたから、俺も歌っちゃったよ”Guilty Cross”。名曲すぎる…。
『ヴィジュアル系は、青春に居場所のない者達の音楽』と”民子とヴィジュアル系と。”でも言ってたし、ナイーブな内面を退廃と耽美でもって癒やされ、憧れを持って流れ着いたハラジュク。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
現実の原宿とは、あからさまにルールが違う異世界でドッカン爆裂する、中二病のど真ん中。
つうか外野が”病”扱いでイタイ扱いしてくる諸々は、吸血鬼が実在するこの世界では疑いようのない”真実(リアル)”であり、ファッションやギャグではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
ただただ吸血鬼の定めに、高鳴る己の生き様に素直に生きてると羽が舞い散り、顔の良い男達がバグった距離感でファンサするのだ。
こういうネタを扱う時『斜に構えない』ってのは個人的に大事で、あんまりの本気っぷりこそが思わず笑ってしまう熱量を生み、作品に視聴者を巻き込むと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
既に一つの文化として、少なからず人間救っても(狂わせても)いるジャンルに対して、しっかり敬意を示すのは大事だろう。
この作品の場合、一切半笑いせず本気でやりきる吸血鬼共…と同じくらい、楽曲の強さがそこを担保している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
本気のいい曲をドコドコ叩きつけ、いいライブをちゃんと描くことで、『俺たちは”V”が好きだ!』という姿勢が形になる。
そこ怠けず、音符で殴ってきたのはマジ偉い。
それはさておき、Eclipseおにーさん達が登場するたび空から羽が舞い散り、モブ女子達が超音速で光の粒子に分解されるところは、どう考えても笑いどころである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
赤い月の祝福を受けた貴種の戦場において、”洗礼”を受けていない血袋はただのモブ。
理屈は判るが、霊子分解早すぎる…。
トラックから出てくんのかと思ったら縁から光臨してくる不意打ちも良かったし、何処か芝居がかったシンフォニックな歌詞、語り口もクセになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
ディミトリおにーさんが蕩けるまっすー声でもって、大仰な節回しで中二喋りするの、本当に癖になるな…一生それで喋っててくれ。
ECLIPSEおにーさん達は世界観説明と、主役の決断を後押しするアドバイスもしてて、なんか好きになる要素しかなくて良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
楽曲のクワイア感も天使モチーフと噛み合ってて、今後因縁が燃えてくると面白いかなー、と期待。ドンドン羽降らして欲しいわいな。
対する破壊の権化LOS†EDENは、何でもデストロイな反逆児サガくんを中心にまとまった異端児集団っぽく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
アンジュと運命の出会いを果たしたギル様に、『滅茶苦茶デカイ感情持ってますよ!』と登場から何度も告げてくれるのは、キャラの立ち位置分かりやすくてありがたい。
こっちはラップテイストも交えたラフ&ノイジーな仕上がりで、バンド間の差別化は成功している印象。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
何かと壊すの殺すのチクチク言葉を使っている彼らだが、蓋を開ければゼッテーいい人でしょ…出ちゃってんだよなあそういう”氣(オーラ)”が。
聖痕から剣が出てきてマイクになる、物騒な道具立て。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
ECLIPSEとLOS†EDENもバチバチやり合うオーラ出してたけど、あの後バチバチのタイマンライブでオーディエンスを熱狂させ、最高の音楽を奏でて競い合ったわけでしょ?
…音楽に敬意を持った、良いアーティストじゃん吸血鬼。
そういう連中に、歌への気持ち一つでアンジュくんは戦っていけるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
何かに傷つき歌をあきらめたギルが彼が歌い出す引き金を引き、それがギルの音を蘇らせて声が重なる場面は、ベタ足の青春音楽物語で大変良かった。
やっぱそういうシーンは大事よ、ホント。
ここまで超常エフェクトでラウドに鳴らす音楽が続いた分、二人の運命が始まる場面はピアノのアカペラ…を追いかけて、消え去ったはずの憧れが蘇る展開にして、メリハリ付けたのも良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
導かれ、出会い、何かが動き出す。
その特別感ってのは、物語の開始には大事よね。
ダンピールという半端な立場、唄うことへの躊躇いと憧れ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
選ばれたものに力を与える儀式であり、吸血鬼を閉じ込める檻でもある”ヴィジュアルプリズン”にアンジェが挑む時、そこにあるのは思い一つ。
その純粋さが、燃え尽きた灰となっていた伝説を蘇らせる…のか?
一本気に純粋に、音楽とギルを求めるアンジュくんの造形が、人生に疲れ果てた元耽美特効すぎて、大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
何かと退廃とか様式美とか、構えたモンに縛られるジャンルだと思うので、そこに柵がないニュービーが主役なのは良いね。
ダンピールなのも、そこ際立たせるためだろうし。
ヴィジュアルプリズンという儀式も、吸血鬼の生き方もまだまだよく分かんないが、とにかく音楽が鳴り響き、生き様を賭けた熱いバトルが展開されるのは解った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
そんだけ理解できれば、第1話としては十全だと思う。主役も何も解ってねーからなッ!
俺は中二病的なことかなり好きで、自分でもカッコいいと思って、書いたり演ったりするけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
台詞回しや道具立てが、そういう耽美へのくすぐったい憧れを大事に仕上げてくれてたのは、凄く良かった。
やっぱ赤い月に選ばれ、祝福の刻印を刻まれたいじゃない、こういう話ならッ!
やっぱ吸血鬼とヴィジュアル系の化学反応がかなりいい感じで、独特の面白さと本気が両立してる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
フリでも造りでもなくナチュラルに、生きてるだけ中二病。
今後コイツラが月光の檻の中、どんなライブバトルを繰り広げるか楽しみである。
ヴァンパイア、みんな音楽に真面目っぽいからなぁ…。
肉弾戦を封じる音楽バトルになったことで、吸血鬼の耽美な文化、妖しい雰囲気を前面に押し出せたのも、なかなかいい感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
ここまでド直球に、夜に生きる妖しき種族として吸血鬼描くお話も、浴びてみると嬉しいもんである。
吸血のエロティシズムと、Vの文脈も良い噛み合いか。
音楽バトル、青春物語、夜の種族。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
色んな要素があるんだが、強い楽曲とヴィジュアルがしっかり橋渡しをして、まとまりは良いと感じました。
そこに叩きつけられる、型破りなオモシロの乱打(ラッシュ)…。
画面に飛び出した異常事態に、ツッコむより先に新たな本気(マジ)が顔を出すスピード感。
大変良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
ギルおにーさんが結構アンジュくんに柔らかく接してくれて、訥々とその特別な輝きを褒めてくれたの、良かったな。優しいお兄さんが好き。
こうして生まれ育まれる絆に、叛逆の破壊者サガ様がデカい感情を擦りつけてくるわけよ…。
つーわけで、気持ちよく音で殴られ世界に飲まれ、フラフラ気持ちがいい第一話でした。パワーあるよッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
正直訳わかんねぇけども、次回以降説明もあるだろ多分。無いかも知れねぇけど、それはそれでよしッ!
夜と音楽、二つの運命に出逢ったアンジュ青年の未来はどうなっていくか。次回も楽しみ!
追記 異様でヤバい世界に切り込んで、そこに疲れ果てたツワモノをズブズブいかせる主役の造形は、やっぱ超絶ぴゅあぴゅあ何も知らない白紙のフールがベストだよなぁ。
ベタ足の定番を力強く踏むのを、全然畏れてない感じは凄く良い。
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
退廃と耽美のヴァンパイア世界観ながら、音楽と出逢って夢に駆け出していくアンジュくんからは爽やかな青春の風、暖かなおひさまの匂いがする。
そのミスマッチがむしろ、作品の生真面目さを際立たせて丁度いいかな、とも思った。
とにもかくにも、音楽をやる。
王を選別するヴィジュアルプリズンにおいて、音楽は力の対価として、ただただ無心に追いかけるものではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
だからこそ種族の宿命に染まらず、真っ直ぐ音楽を求める青臭いダンピールを主役に、音を奏でる意味を問うていく。
そういう狙いも、しっかり見えた。どう使うか楽しみだ。
追記 『ついてけねーのは置いていく』という姿勢が最初から全開なのは、ヤッパ良い。
VP追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月8日
あとライブバトルの時、猛烈な音楽を参加者全員に熱演する謎の職人さん達がなんの説明もなくカメラに写り込んでて『誇りたかきヴィジュアルバンパイアは打ち込みとかしねー! サポートメンバーで生演奏一本!』という気概を感じれたのは面白かった。
黙々と演奏頑張る彼ら、俺は大好き。