プラオレ!〜PRIDE OF ORANGE〜を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
唐突に告げられた、真美との別れ。
悲しい離別を最高の思い出に変えるべく、愛佳はビギナーチームによる試合へと動き出す。
本気の思いを受け止めて、ホッケーとの向き合い方も変化する中、はたして勝負の行方は!?
そんな感じの真美離脱&チーム初試合な、プラオレ序章終了である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
大変良かった。
体験教室の習い事感覚から、試合を前提としたソリッドでハードな質感へ。
”ホッケー”とキャラクター、作品が向き合う角度が変わって…でも、『ホッケー楽しい!』という感覚は消えない。
つうか音響が凄く良い試合描写が競技の実在感を上手く高めてきて、『何が面白いのか』の根っこがより分かりやすく、見てる側に届いた感じがする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
ただ走るだけ、パックを打つだけで楽しい。
その感覚を結構時間使って描いたから、この相転移も鮮烈なんだと思う。
真美転校の知らせに超凹んでる出だし、『中二のリアクションか?』感はあるが、まぁこの子たちはピュアなンだッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
体験教室やら手芸部室やらでの反応を鑑みても、世間ずれしてない幼気が、キャラと作品全体に敷衍はしてる。ぽやーっとしてる感じというか。
俺はこの感じ…嫌いじゃないよ…。
今回のエピソードで、愛佳がなんで主人公なのか、ようやく見えてきた気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
山梨の経験者達にスコンクにされ、チームが暗いムードになった時も、愛佳の言葉からプレイが前向きになった。
『最高の思い出づくりに、二ヶ月で試合をしよう!』言い出すのも、彼女が起点である。
どす黒い暗雲が立ち込めてきても、『こなくそ!』と顔を上げて立ち向かう闘志。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
周囲を引っ張り、機運に乗せる熱意。
それが主役の資質なんだなー、と思った。
これは激しい接触にも折れない闘志が大事な、ホッケーという競技においても大事だと思う。
彼女に載せられる形で”体験教室”は”ビギナーチーム”となり、松永コーチも向き合い方を変えていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
正直ここまで変人の印象が強かった彼女が、生徒の熱意にしっかり向き合い、自主性を尊重しつつも環境をちゃんと用意できる指導者…大人として、一気に輝き出す。やりゃ出来るじゃねーの!
ニヤケ顔を押し殺し、『二ヶ月で試合』つう無茶を通すべく厳しく指導する姿は、エンタメがどーのとか言ってた時の百倍立派だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
やっぱいらないんじゃないかな、ウィニングダンス要素…(過激派の意見)
実際ホッケー描写がいい感じなので、競技単品で引っ張れる感じ、出てきとるしな。
”試合”つう明確な目標が出来たことで、鬼怒川組と霧降組の距離がグッと近づいて、4+2だったチームが6にもなっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
文字通り裸の付き合いで、幼馴染と別れていく愛佳の心に梨子が寄り添ってくシーンは、素直にいい場面であった。
こういうイベントが一個一個あって、距離が近づいてく描写ありがたい
尚実の体温低いキャラが、サバケてるようで『オメーがいねぇなら、ホッケーやんねぇから…』と湿った”圧”かけてくる梨子といい化学反応してて、やっぱり霧降組のアンサンブルはとても良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
日光名産の温泉といちごでぐぐっと距離が縮まったことで、その良さが鬼怒川組にも輸血されてくかなー、て感じ
二人の仲良し力を見せる舞台となった店舗が、露骨実在オーラをビカビカ放ち、テレ東の旅番組みたいな『この店、この地域凄いですよッ!』みたいな気合放ってくるの、地域密着型アニメとしては好きな力み方だな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
こんくらい強く、地域色コスってくれた方が嬉しい。
かくして二ヶ月の特訓が始まるのだが、ジャージの着こなしで各員のキャラが見えるところとか、好きな演出だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
定番ではあるんだが、そういうのをちゃんとやるのは大事だし偉い。
(画像は"プラオレ!〜PRIDE OF ORANGE〜"第3話より引用) pic.twitter.com/cHnri0wbyB
コーチの尽力で対戦相手も決まり、手芸部要素を生かした思いのバナーも手渡され、さぁ本番!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
これがまた、バッコンバッコンに打ちのめされるボロカス試合である。
下手に”いい試合”させなかったの、競技が成立するための練習量に敬意払ってて、俺はすごく好きよ。
マトモにホッケーできてない初試合を描くことで、攻守の切り替えに遅れない反射神経だとか、緊張に飲まれない闘志だとか、”試合”に何が大事か見えても来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
コーチが整えてくれた状況を、いい思い出にするか暗い記憶にするかは、結局当人次第でもある。
高速で飛来するパックにビビらない、キーパー薫子のファインセーブから始まる攻撃。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
パスが繋がり、接触も辞さない強い思いで押し込む、泥臭いゴール。
隣を走る誰かから託された思いが、形になる瞬間。
促成栽培のビギナー達は、それだけは形にできた。
多分この話は、パックに宿った思い、それを繋げる絆を物語の主軸、キャラの追い求めるもの、競技の良さとして描いていくのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
ボロボロなデビューで唯一決めた、このゴール…それを生み出すパスワークは、主人公と物語の原点になる、大事なプレイになるだろう。
こんだけボロカスに負けると、一冬ホッケーに打ち込みレベルアップしたビギナーズを見るのも、楽しみになるけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
体験教室から勝負の世界に歩を進めた彼女たちは、負けてなお笑う。
今回の試合はあくまで、思い出の楔。
欲しいのは『何かを共にやりきった』という、確かな実感。
別れを越えて前に進むためにも、それは大事なことだと思うのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
今後ホッケーを続けていく中で、勝敗にこだわる意志、勝ち負けを追うことで見えてくるものが、ぽやーっとした彼女達に宿ると良いな、とも感じた。
…そこ足すために、釧路の女がやってくるんかな?
かくして最後の思い出づくりも終わり、東京へ向かう列車が出ていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
真美と愛佳の別れは、ベタながら/だからこそ体温が高く、序章の幕引きに相応しい力強さだった。
ガラス越しの涙と、離れてなお届く思いに弱い。
(画像は"プラオレ!〜PRIDE OF ORANGE〜"第3話より引用) pic.twitter.com/yxYFcPNk0t
常識で考えりゃ声が届くはずはないんだが、二人は同じ思いを最後にぶつけ合って巣立っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
届ける、繋げる。
二人で決めたファーストゴールと同じく、そういうことが大事な話なのだろう。
大事なことは照れずに真っ直ぐ、力強く突き出してくれたほうが、見ている僕も嬉しい。
あとまぁ…明るい部分だけを描かれてきた少女たちも、『暗い冬空の下泣いたりするんだ…』みたいな、当たり前の感慨があった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
そら当然泣くわけだが、こういう暗い場面からプロテクトされた不用意な明るさみたいなものが、2話までの話運びにはやっぱ、少し漂ってて。
その幼気な光が、ただ滑れるだけで楽しいという気持ち、ボロ負けなのに誇らしく笑える強さの根っこに、あるとは思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
ただそれだけだと不自然かつアンバランスになりそうな所で、転校という少女の一大事が、人間に当たり前の薄暗さ、それに爪を立てる闘志を際立たせてくれた。
この別れの場面で、愛佳は泣いていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
シャカリキに自転車を漕いで、一度は向き合えなかった思いに追いつこうとする、オレンジ色の熱量。
やっぱそれが、この話の主役の強みなのだろう。
そういうものも、暗い影が差せばこそ強く見えてくる。
そういう話数でもあった。
というわけで、楽しい体験教室からチームでの試合へと、作品が大きな舵を切るエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
その上で勝敗一辺倒にならない舵取りは継続で、とても良い形で序章を終えたな、と思いました。
ド素人時代に三話も使ったの、賛否分かれると思うけど、俺は凄く好きね。
ざっくばらんに思えた梨子が思いの外、湿度を秘めた女(ひと)であることも解って、大変良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
すげー重い荷物を、さらっと手渡してくるの怖いよなぁ…そんだけ尚実を信じてる、って話だとは思うけど。
クールフェイスの奥で、尚実もその熱量を解っている。融かされている。好(ハオ)ですね。
松永コーチが指導者として信頼に足りる存在だと解ったり、アイスホッケーのスピード感、激しさが伝わってきたり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
今後の展開を支える、要のエピソードになってくれそうです。
時は巡って春。
釧路から来た爆弾はどんな嵐を、日光にもたらすのか。
次回からの新章も、楽しみですね!