takt op.Destinyを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
リジー達と別れたタクト一行は、ひょんなことから大陸横断鉄道を止める。
中から降りてきたのは不遜なる選良と嘲笑う地獄、主なき戦乙女。
かくしてヒューストンへと向かう列車の中で、行く手を阻む戦いの果てに、因縁が編み上げられていく。
そんな感じの露骨な因縁埋め込み回、タクトオーパス第5話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
先週まで一緒に旅していたリジーさんが光のマエストロだとすると、今回であったシントラーは六でもない予感がプンプン臭う、闇のコンダクター候補であった。
行動のすべてがきな臭く、『絶対ロクでもない…』と確信させられる。
額と声に『いけ好かないエリート』と焼印されたようなシントラーの誘いを、最後にビシッと跳ね除けたことで、タクトくんとの因縁も深まった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
ツンツン戦乙女でチョロ蔵な、ヴァルキリーちゃんと合わせて、今後どんな風に話を編んでいくか。
なかなか楽しみである。
今回の旅はフォー・コーナーズ辺りを抜けて、西部の荒野をひた走る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
サボテンに興味津々な運命ちゃんが今週も可愛いが、中身の方は相変わらず加減を知らないD2殲滅マッスィーンである。
線路のど真ん中に剣突っ立てようが、全く知ったこっちゃない。
(画像は"takt op.Destiny"第5話より引用) pic.twitter.com/0hKFOPScpq
ムジカートの単機能っぷりはマエストロと通じるようで、今回のタクトくんは常識を蹴り飛ばしたピアノ馬鹿の顔を、色濃く匂わせていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
レニーさん相手だと迷える少年の顔がよく出てたので、対峙する相手で顕になるものが変わる感じだよなー。
クソ胡散臭いエリートに、素直になる理由もないし。
差し出されたケーキをタクトとアンナが口にしないのも、警戒心の表れか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
旅は道連れ世は情けと、素直に思わせてくれないシントラーの悪役オーラ、なかなかいい造形だ。
前回レニーさんが張り巡らせていた警戒と、共鳴する怪しさが漂うのがなぁ…。
何しろ運んでる荷物から溢れるオーラが”これ”なので、信用しろって方が無理である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
委員長気質でガミガミ言ってくるワルキューレちゃんは、汗水たらして働くおじさん達と同じ目線なのに対し、シントラーと彼の”地獄”はなんかヤバい。
(画像は"takt op.Destiny"第5話より引用) pic.twitter.com/UlrOH9V9PK
飯を食ったり、仕事をしたり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
復興するアメリカの中で、しぶとく息をしている当たり前の生活描写が、この作品の好きなところだったりするのだが。
シントラーは地べたを這いずって生きる人達を、上から見下ろし嘲っている。
我こそ、新世界の指揮者たらん…ってか。
『音楽とはどんなものであるべきか』てのは、既に作中幾度か言葉にされた、作品のテーマだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
ムジカートの力を引き出すコンダクターの在り方も、『指揮者とはどんな存在であるべきか』という倫理的な要素を、結構含んでいるように思う。
レニーさんは優しい嘘を寿ぎ、正義のために闇を駆ける。
シントラーはムジカートも一般人も道具と見下ろし、色々覆い隠して手前勝手に世界を奏じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
シンフォニカに登録されないイレギュラーであり、望まず力を手に入れてしまったタクトくんは、どんなコンダクターになりたいのか。
『音楽以外必要なし!』とツッパっても、旅は少年に人間の証を求める。
父を殺され、愛する人は殺戮機械に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
散々人生を折り曲げられて、『どうなりたいか』なんて考える余裕もないだろうけど、NYへの旅がタクトくんに善い出会い、善い景色、善い答えを差し出してくれると良いなぁ、と思う。
それを掴むために必要な反発を、生み出すための嫌なエリート…か。
輸送されてる黒夜隕鉄が、封印処置貫通してD2を呼ぶのを知ってなお、秘密輸送を敢行する傲慢。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
レニーさんが追う謀略、コゼットを殺した運命と、どっかで繋がっていそうな描写でもある。
生活感満載の旅路の果てに、世界規模の秘密が待っていそうな設定の遠近法が、ちらほら垣間見えてくる。
夕日の渓谷で、フラッフラになりつつも追手を撃墜する二人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
ヴァルキリーちゃんの盾投げアクションがカッコよくて、『一話で死ななくてよかった…』と安心してたら、急にチョロい所を魅せてきてビビる。
良いじゃない…こういう味付け好きよ。
(画像は"takt op.Destiny"第5話より引用) pic.twitter.com/v7kMsak3IU
三人が死力を振り絞って動けないところで、超かっこいい本気モォド発動する”地獄”さん、美味しいところ持って行き過ぎでビビる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
タクトくんとヴァルキリーちゃんが、お互い顔見てしっかり名乗り合う”人間らしい”付き合いしてるのと、”地獄”の異形感は良い対比だ。
今回は因縁が生まれる出会いのエピソードなので、”地獄”の底は全然見えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
せっかく上田麗奈声の最高イカレ褐色長身なので、まだ謎めいた伏せ札を残して欲しいタイミング…なので、こんぐらいの踏み込みでいいとは思う。
色々あった末に仲良くなる新キャラは、ヴァルキリーちゃんが担当したし。
出会ってからずっと名前を告げず、聞かずのもどかしい距離で進んで、死闘に実力を認めあって、ようやくお互いを知る話運び、結構好きだな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
あんまりにも名乗んないから、呆気なく果てた後にタクトくんが『俺…アイツの名前も聞いてなかった…』てなる流れかと思って、ブルブルしてたのは秘密だ。
戦いすんで日が暮れて、居心地悪いととっとと去る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
ヴァルキリーを『用済み』と切り捨てたシントラーが、タクトにスパッと切り落とされる因果が、なかなかに印象的である。ざ、ザマーーっ!
今回も戦いの報酬として、食い物貰っとるね、運命ちゃん。
(画像は"takt op.Destiny"第5話より引用) pic.twitter.com/74Rc0T91Tg
他人を道具と奏じる思い上がりを、理由なき反抗でひっくり返される苛立ち。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
出口を封じられているのなら壁をぶち壊せばいいと、既存の秩序にハマらないイレギュラー達は、思い上がったエリートの思惑を、意図せず跳ね返す。
この野放図な自由が権力と陰謀に衝突した時、何が生まれるか。
プライドを傷つけられたエリートの執着が今後渦を巻きそうな、大陸横断鉄道相乗り旅でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
レニーさん達もそうだけど、色んな連中と出会っては別れ、また出会うだろう因縁を編み上げて旅が進んでいくのは、風通しが良くて好きだ。
物語が停滞せず転がる、心地よいテンポがある。
キリッとした戦乙女気取りなのに、猫耳カチューシャが絶妙に決まらないヴァルキリーちゃんも赤面させて、役者が揃ってきた感じもあります。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
破滅を呼ぶ黒い石を弄んで、いけ好かない選良は一体何を企むのやら。
『超絶ロクでもないです!』と、早い段階から判るのはグッドだ。
体制側の管理担当者がでてきたことで、主役が世界唯一のイレギュラーである特別さも、グッと際立った感じあるし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月3日
旅路はヒューストンを超えて、ジャズの都ニューオーリンズへ。
喜べ運命ちゃん、ケイジャン料理もウマいゾ!
どんな出会いと冒険が待っているか、次回の旅も楽しみです。