トロピカル〜ジュ! プリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
さんごは勇気を振り絞り、モデルオーディションに挑む。
ライバルにメイクを施し、敗者の涙に心を疼かす中で、湧き上がる疑念と決意。
いったい自分は、どんな夢を求めているのか。
それはきっと、もっとキラキラするために。
そんな感じの個別回ファイナルラップ、さんごちゃんの未来決戦、トロプリ第39話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
大変良かった。
あまり表に立たない性格も、そこに上乗せされたこの一年の出会いと経験も、プリキュアとしてのバトルスタイルも、全てに意味があるよう編み上げた、見事な終章であった。
第9話で登場したゆなさんが再登場して、さんごちゃんが走り回って差し出したものが巡り巡って彼女自身に返ってきてる感じも良かったし、『おしゃれが好き』という夢の曖昧さを、しっかり正面から見据えて答えを出す踏み込みの強さもグッド。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
土臭さが持ち味のトロプリらしく、実戦の現場でコーラルがどういう立ち位置だったのかも、しっかり編み込み成長の証に使ってくる話運び、とても良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
少女としての顔と戦士としての顔、日常と非日常が二人三脚してるのがプリキュアの良いところだと思うので、こういう活かし方は大好き。
つうわけで、話はグイグイと前向きに進んでいくわけですが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
何かとユルかった(そこに善さがあった)トロプリが話を納めるに当たり、第38話からかなり意識的に、お話のドミノ倒しを組んでるなーと、前回の話を引き継ぐ形でテニス部に復帰し、百合子とラリーするあすか先輩を見て思った。
一年分の蓄積に背中を押されて、迷いを前に踏み込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
その歩みが、一年共に時を過ごしてきた仲間の背中を押して、力強い決断が為されていく。
あすか→さんごと、夢を選び取る物語が続いていく今回、頼れる先輩が夢に全力、キラキラ眩しい姿をしっかり見せたことが、さんごの背中を押す。
そんな心情をまなつに吐露する海岸が、凄まじいまでの青春色に輝いていて、大変印象的な演出だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
コンテは前回と同じく西田正義だが、かなり方向性というか味わいの違うテイストに仕上がっていて、スタッフワークと話の方向性で、見せるべきものは当然大きく変わるんだなー、という発見が嬉しい。
自分の”好き”を否定されて他人の話を聞きすぎるようになってしまった、さんご生来のネガティブ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
それは消えてなくなったわけではないけども、こうして親友に思いを告げて、戸惑いを勇気に変えて前に進む力は、まなつとの出会いから一年間、しっかり掴んできた。
トピ部のトンチキな一年間が複雑な内面を持つ少女にとって、とても大事な体験となったと、ちゃんと書く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
前回もそうだけど、一年見てきた”報い”みたいのを感じてとても嬉しい。
その中心にはまなつがいて、彼女が発する前向きな波動が、日々を楽しく、心に元気を与えてきた。
『マブダチの好きな所百個言える夏海、マージで人間の”陽”だけ見てんな…』って感動するけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
ここでさんごちゃんが後ろめたく思ってる”夢への具体性のなさ”って、第34話で『夢を見つけるのが夢!』と叫んだまなつ自身にも返ってくる問いかけだ。
個別回まなつのターンは、デカい爆弾堕ちそうだね…。
『お前らは”まなロラ””百合あす”でしか死なないと思ってるようだが…俺たちは”まなさん”でも殺せる…』と言わんばかりの、お洒落で可愛い親友大好きなまなつがたっぷり摂取できて、大変ありがたかったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
供給少なめだけど、色んな人が友達を思いあってる描写があるのが、トロプリ好きな所。
今回ローラの書き方も良くて、一切躊躇いなく『楽しそうだから』だけでオーディションに挑み、人間文化の不慣れでハネられてもサラッとダチの応援に切り替え、『ご当地ヒーロー、夢を追うには不向きかも…』と悩んでたら『やったらぁ! 行けよや!!』と背中を押す器のデカさが見れた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
ここでプリキュア活動が、機動性を縛るローカルな足かせとして機能するのが、地べたに足をつけて話を勧めてきたトロプリらしいなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
夢を追ってるとヤラネーダがポップアップし、『プリキュアにしか果たせない義務』が生まれて悩む構造、進路回だなーと思う。前回もあったね。
ここでオーディションを蹴っ飛ばすのではなく、内気に怯えた言葉ではなく、大人にも通じる背筋の伸ばし方で”延期”してもらって、その場で新しい夢を告げて立ち去るって収め方も、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
一年分そだったさんごらしかったし、何かと現実的なトロプリっぽさもあった。
さんごは意を決して踏み出した夢の現場で、泣いてる女の子を放っては置けず、リップで魔法をかける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
そうして手助けした子が負けてなく現実が、自分の勝利の足元にあることも見過ごせない。
とても優しくて、勇気のある子だ。
そんなカッコ良かったら…もうめちゃモテ委員長じゃんッ!
現場の空気に飲まれず、自分のすべきことをしっかりやれたのは勿論、地獄の戦場でタンクやり続けた経験値もあるけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
第32話でプロの現場に立って、場馴れしてたことが生きてんのかなー、とも思う。
ここまでの物語は、何もかも無駄ではなかった。
今までの全部があって、この決断がある。
こういう感慨を噛み締めながら、さんごちゃんの決断を見届けられるのは、一年モノの醍醐味だなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
陽気で底抜けな雰囲気だが、トロプリ結構生真面目に青春の悩み、それを超えていく足取りを地道に積み上げてきたので、それを活かす今回はホント美味しいよなぁ。
勝敗を争う場でライバルに塩を送るのは、モデルの”空気”としてはあんま正しくない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
でもさんごちゃんはもう、それを読まない。
『紫色のチューリップが好きなんだ、可愛いと思うんだ』って、言っても良いと知ったのだ。
だから自分が今やるべきことを、やりたいと思えることを堂々やりきる。
ゆなさんに悩みを問われるより早く、彼女の魂は”答え”に向けて駆け出してんのよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
その抑えきれない”速さ”みたいなものが、凄く生き生きしててよかった。
誰かを支えて、送り出す。
可愛いが大好きな自分自身が可愛くならないとしても、それが私のしたいこと。
その決断は、自分が主役となって艶やかに咲き誇るのと全く同じく、意味のある決断だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
進路の話って、メインターゲットには遥か彼方の未来にあると思うんだけど、それでも夢のワクチン接種のように『色んな夢、色んな在り方があっても良いんだよ』と、前向きに語りかけ続ける姿勢が、僕は大好きよ…。
最終面接を延期してもらった時に、さんごちゃんの答えは固まっていたのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
その心の強さが、何かを拒絶する×を幾重にも重ねて、硬い拳でみんなを守る力に進化するの、バトルものとしての説得力が有りすぎる演出で最高でした。
ここでタンクの矜持が表に出るの、凄く良い。
トピ部として走り回ってきたことが、引退フェスに結実しそうな流れですけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
プリキュアとして非日常を闘い、日常を守ってきたことも、さんごのなかでとても大きな財産だった。
PTメンバーが頼れるタンクの貢献度をきっちり解ってるのも、最高に良いんだよなぁ。
その上で、ダチを夢に押し出す…。
今回のさんご、やるべきことの優先順位は付けてるけど、何もかも蔑ろにはしてないのよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
オーディションという場に挑んだ自分も、それを用意してくれた社会にも、自分の真実の願いにも、それを育んでくれた仲間にも、闘うべき義務にも、全部真摯に向き合って、為すべきことを為してる。
この全領域戦闘に勝ち切ることが、多分『今やるべきことを、全力でやりきる』つうトピ部精神に求められてて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
それは一瞬の快楽主義ではないし、大事に思えるもので誰かの大事なものを足蹴にする生き方でもない。
そう夏海まなつが生きてるのを、間近で感じてきたから。
一年の物語を締めくくるにあたって、少女たちは新たな夢に向かって、堂々爽やかに踏み切れるんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
個別回の主役にクローズアップするほどに、主人公が何を為してきたのか、間接的に感じ取れるのは凄く良い。
やっぱトロプリ太陽系のど真ん中なんよな、夏海まなつ…。
かくして夢のカタチを掴んだわけだが、辞退に終わったオーディションは無駄だったのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
傑作は当然、そうではないとしっかり描ききった。
挑む勇気、挑めばこそ見えてくるもの。
挑んだ事自体が財産であるし、踏み出して生まれたものは、別の場所で花咲く夢に、必ず水を与えるだろう。
つーかさんごちゃんに”魔法”食らっちゃった女の子たち、もう一生”恋”でしょ、涼村さんごに。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
今後カワイイの伝道師として色んな活動してくだろうさんごちゃんは、優しく誇り高い立ち姿で色んな人を魅了し、開放し、勇気を与えていく。
そうして前に進む背中を、さんごちゃんも押し続ける。
そういう豊かさに、自分の”好き”を差し出せなかった子が進んでいく、最高の最終章でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
悩みがちな所、自信があんまりない所、それでも進む所。
僕が見させてもらってきた”涼村さんご”に嘘のない…その真価を眩く開花させるエピソードで、とても良かったです。
さんごちゃん個別回は他メンバーに比べ、現実的で地味目な味付けかな、と見ながらずっと思ってて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
そうやって話を運んできたからこそ、『こういう夢の道も、勿論あるよね!』と納得できる手応えが、この最終話に宿ったのだと思います。
どうした吉野…トロプリのあなた、凄くイイわよ…。
そして次回…一ノ瀬みのりの物語が決着する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
物語る営為、否定される痛み。
涼しい顔で大ジャンプ、トピ部最強のはっちゃけ☆ガール。
楽しいことに貪欲な自分に、ヘンテコな青春ど真ん中で気づいてるみのりん先輩が、どう物語の幕を引くか。
来週は見逃せねぇ…見逃せねぇよ!!
あ、キャラの仕草や表情も最強に気合い入りまくりで、”あざとい”つうさんごちゃんの強みもブンブンぶん回してくれたの、大変に良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
全瞬間超可愛かったけど、お母さんに髪を梳かれてるシーンが一番好きだなー。
ああいう家族の手触りのある描写に、異様に弱い、ありがたい。
あと『求めていた舞台(ステージ)とは己が華やかに咲き誇り、誰かを敗者にする表舞台ではなく、全ての花を支える舞台裏(バックステージ)だった』って気づきの描き方、公案っぽさあって好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月5日
じゃあ勝つことが悪いかっていう問に、勝負の場に挑み直すあすかで既に答えだしてるのもつえーわな。