からかい上手の高木さん3を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
待ってましたのからかいバトル第三期、顧客が欲しい物を想像以上の火力でブチ込む王者の第一話であった。
いつもどおりといえばいつもどおり。
しかししっかり心地よいヒネりも加えて、『いつも変わんない』とはさせない工夫がありがたかったです。
『もう三期まで付き合ってんだから説明いらねぇだろッ! 初手から一番”強い”のイクぞッ!』とばかり、西片と高木さんのイチャコラが高濃度、高透明感でガッシンガッシン殴りかかり、俺達のときめき回路はショート寸前、見終わった後は身悶えのあまり全身床ずれよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
流石に第一話、西片ボーイも高木ガールも大変可愛らしい表情や仕草をいーっぱい見せてくれて、『そう! そこが好きなのッ!』って気持ちで脳髄を満たしてくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
長い付き合いになったシリーズに再開する時は、やっぱそういう挨拶で身体を満たしてくれると最高の気分なので、全くありがたい。
これが脳髄の胸キュン中枢に最大効率で届くように、夢と現実の淡いを上手く紛らわせる夢遊病的な構成で、一手捻りを加えてくるのがこの話らしかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
ただダダ甘のラブ・コメディってだけじゃなく、青春幻想譚として時折鋭いボールを放ってくる所が、とても好きなポイントだ。
初手西片の夢は夢らしく支離滅裂で、色んなノイズが育ちつつある愛を真っ直ぐ見せない思春期の混乱を、上手くスケッチもしていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
高木さんの夢は友達のことなど考えずマイ・ボーイ一色なんだけど、西片の世界には結構色んな人が顔を出して、ガチャガチャ揺れるのよね。
それは自覚ないままズブズブに脳髄を浸され、寝ても覚めても高木色に染まった少年の、甘酸っぱい現状そのままでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
二期最終回で柔らかく握りしめた、あの掌の感触。
それが『男らしく』マッチョになりたいという、幼い欲望と重なって奇妙な夢を見せるのが、なんとも可愛らしい。
西片のタフガイ志向は年相応の真っ当な発達であると同時に、高木さんにからかわれない自分、発育の早い彼女に追いつける自分を求める意識も、結構あると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
同時に無邪気で幼い時代にとどまりたい、甘えんボーイな部分も香ってて、このアンバランスな両立がまた、可愛らしいのだ。
ヒロインにからかわれリードされて進む1ON1型ラブコメ(僕は”さん型ラブコメ”言っとるけど)も数が増えたが、やはり男の子が頭抜けて可愛いのはこの元祖”さん型”の強みであろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
常に翻弄され、でも離れていく手を必死で追いかける。
そうしなければいけないと、身を焦がす不鮮明な衝動。
これを生み出す男女の…というか、高木さんと西片のギャップの魅せ方含め、やはりティーンエイジの書き方が爽やかでクリアである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
恋の形、ラブ・コメディというジャンルへの解像度もあるが、児童という存在を取り巻く時代への理解が深いのが、心地よく波長が合う理由なのだろう。
まーこんな甘酸っぱくて、最高にピュアな思春期俺には…どこにも無かったがなッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
こうあって欲しい夢を最高の形で実現する、ユートピアとしてのジュブナイルの精度も高いのが、またこのお話の強みであろう。
高木さんとの距離感以前に、あのキラキラ感に取り囲まれてる西片が羨ましいよ、まず。
色んな場所とシチュエーションを慌ただしく飛び回る浮遊感は、実は夢から醒めても続いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
その渦中にある西片は自覚することはないが、日々楽しいことに溢れ、色々不平は垂れつつも幸せな”現実”こそが、一番大きな夢なのだ。
西片が身を置く場所に溢れる多幸感を、からかいバトルの合間に挟まれるバカ男子とバカ女子の日常は、心地よく告げてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
久しぶりにあったあの子達が相変わらずバカで、なんの憂いもなく楽しく日々を過ごしている姿を見れて、一笑した後しみじみ嬉しかった。
形だけの”大人”に憧れてパックの真似事をしたり、でもそんなことよりカブトムシに夢中だったり、トンチキ日焼けで大笑いし合ったり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
どこかにあって、でもどこにもない最高の夏休み。
そんなユートピアを削り出して、思いっきり殴りつけてくる容赦の無さが、相変わらず元気である。
やっぱ水彩テイストのある美術、それで刻まれる懐かしき小豆島の風景が最高に良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
架空の舞台に浮つくと嘘っぽさが先に立つかもしれないお話が、このローカル感で一気に地面に足をつけてくれる。
(画像は”からかい上手の高木さん3”第1話から引用) pic.twitter.com/HDoT9AwMKO
ノスタルジーを心地よくくすぐり、理想のファンタジーを上手く下支えしつつも、どこか現実感を宿す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
かなり難しいライン取りだと思うが、しっかり成功して絵にまとめているのは素晴らしい。
この舞台設計の確かさがあって、胸キュンな青春もストンと胸に落ちていくのだよなぁ…。
物語は過剰な自意識をモノローグに溢れさせる西片の夢から始まって、学校の始まる現実へと戻り、また高木さんの夢へと旅立っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
西片の視線からは謎めいて、内心が見えないからかい上手。
しかし彼女もまた、自分の手を掴んでくれる少年に夢中だ。
思いは双方向なのに、お互いの幼さと成熟がすれ違って、現実を見せない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
でもそんなズレた夢に微睡んでいる時代そのものが、とても暖かくて魅力的だ。
否応なく流れるときの中で、必ず答えが出てしまう一瞬の夢。
それを永遠に繰り返す、美しきアヴァロン。
そこを超えて大人になった後も、夢の続きは幸福に続いていると”(元)高木さん”で既に保証している所に、この作品(群)の凄みがあるわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
夢から醒めても夢は続き、大人になっても愛は終わらない。
そんなポジティブな世界認識が、少年と少女の夢に挟まれた第一話には色濃く滲んでいる。
とにかく西片が高木さんのことが好きで、高木さんが西片のことが好きで、その思いが二人を強く輝かせることを、丹精込めて刻み込んだ第一話だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
ボーイもガールもとっても可愛くて、それがお互いを求めでも素直にはなれない、瑞々しい心から溢れてくることが、よく伝わってくる。ほんっとかわいい
ガチャガチャ騒がしい夢色コメディから、スッと恋の色合いが強くなって、眩い光が押し寄せてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
ラブ・コメディの”ラブ”な部分の書き方も、大変パワフルである。
(画像は”からかい上手の高木さん3”第一話から引用) pic.twitter.com/8iZk289Vmm
二人が作品のテーマ(それは日常ではなかなか意識できない、夢だからこそ見えるお互いの想いでもある)に接近する時、ライティングは明暗を鮮明に切り分けて、とてもドラマティックな空間を作る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
それは夢だからこそ形になる舞台だが、必ず現実に繋がっている。
あの時たしかに繋がった手。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
あまりに暖かくて、夢だと疑いたくなるような幸福。
それが確かに自分の間近にあることを、二人はからかい合いの日々の中、確かに確認していく。
そうやって手探り、相手の存在と自分の心に触れていく仕草に、思いやりが満ちてて好きである。
お互いの身体を境界線にして、明確に”それ以外”と切り分けられる空間。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
幼い西片には無意識に、大人びた高木さんは意識して求め遠ざけている、二人だけの特別。
これを認識して思い切って飛び込んでしまえば、今彼らを包んでいる優しい時代が決定的に、変わってしまうような夢。
それは無意識の欲望が形になる、夢だからこそ描ける真実なのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
まぁ西片が真っ直ぐ目を見て『好きだ…ッ!』っていえば”秒”で終わる作品だし、将来的にそこにブッ込むのが確定もしてんだけど。
でも、今はからかいバトル。
その微睡みは優しく心地よく、少しだけ寂しい。
そんな風に主役たちを包む幼い時代、満ちた空気と彼らの恋を見つめる視線が、大変元気な第一話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
ド濃厚なラブコメ勝負に圧勝しつつ、思春期の匂い、ローカルな土の香り、少し懐かしき風景への視線を丁寧に織り上げて、詩情豊かに大きいものを切り取ってくる。
そんな『僕の好きな高木さん』がメチャクチャ力強くぶん回されてて、最高のスタートでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月7日
この後三ヶ月、最高のボイズンガルズが摂取できるのでも功徳なのに、映画まで待ち構えてるとは…(田無の方角を拝む)
欲しいモンを最高に満たしてくれるアニメ、次週も楽しみです。