その着せ替え人形は恋をする を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
人形師を目指す五条若菜は、自分の”好き”を表に出せず、鬱屈した高校生活を送っていた。
そんな日々は自分とは正反対の陽気なギャル、喜多川海夢と衝突することで変わっていく。
服作りとコスプレ。
二人の”好き”が出会う時、キラキラの青春が始まる!
そんな感じの雛人形×コスプレギャルな青春絵巻、堂々の第一話炸裂である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
CloverWorksらしい端正な作画力に支えられ、二人の瑞々しい人格が、世界に満ちる輝きがドズンと突き刺さる、パワフルなスタートとなった。
『こんなに頑張らんでもええやろ…』とすら思う出だしの気合、良いっすよ!
お話としては典型的なオタクに優しいギャルもの…から、上手くズラしてあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
五条くんも海夢ちゃんも、自分の”好き”は既に見つけててブレないんだよね。
凄く太い芯が既にあるんだけど、その使い方が解らなかった二人が運命的に出会い、お互いを敬愛しながら青春を歩んでいく。
口ボーッと開けてたら都合のいいラッキースケベが降り注ぐ、福祉万全の態勢ではなく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
モヤモヤと己に悩む季節、かけがえのない戦友に出会えたことで変わっていく世界を、恋の艶で整えながら描いていく青春物語として、非常に骨が太い。
主役二人が、人間的に尊敬できる所がありがたいのよ。
自分の”好き”は自分そのもので、それを認め助けてくれる人との出会いは、人生を輝かせてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
コスプレや雛人形というモチーフは一つの手段であって、作品が伝え描きたいのはこのシンプルな真理なんだと思います。
でも、キャラクターがテーマの奴隷にもなっていない。
彼らには彼ら自身の鬱屈や夢があり、ドキドキと笑顔がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
そういう個別の尊厳にもしっかり踏み込んで、想いを丁寧に画面に焼き付けながら進んでくれる話が、心地よくアニメーションしていました。
ナイーブな表現力は原作の魅力だと思いますが、殺さず強めた印象の第一話ね。
これを実現するのが非常に細やかな作画で、『現実の人間、こんなにゆらゆらせんやろ…』というツッコミに、『現実よりも活き活きした存在感を、みっちり画面に満たせるのがアニメの強みやろ!!』と言わんばかり、常時細やかに動いていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
海夢ちゃんの髪の揺れ方が繊細で、彼女の麗しさがよく出てた
ライティングも非常に繊細で、特に瞳に入るハイライトの表現力は力強かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
”好き”を追う話なので、大事なものを側に置いた時心がどう揺れるのか、それがどれだけ魂を支えてくれるかを絵で見せるかは大切。
そこがぎゅうっと、眼力に宿って説得力がありました。
過去のトラウマから心を閉ざし、誰かに見つけてくれるのを待ってた五条くんの世界の薄暗さと、それを眩く照らす海夢ちゃんの輝き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
明暗の対比も強烈すぎず、しかし的確に鮮烈であり、彼らが生きる世界がどんな光に満ちていくのか、心地よい予感をしっかり作ってくれました。
この話ラブコメであると同時に青春群像劇なので、山あり谷ありながら前向きに、子供たちがお互いを支えに進んでいく推進力が大切。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
出会いが運命を開いていく第一話、そこから見える輝きがしっかりヴィジュアルとなり、作品全体の調子を伝えていたのは、大変良かったです。
五条くん達を取り巻く生活空間が、非常に繊細かつリアルに描画されていたのも、大変グッド。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
仮想世界にキャラが生きてる”息吹”を感じられるアニメが好きだってのもありますが、職人とギャル、住む世界が違う二人が出会うことで生まれる爆発力が、上手く美術に宿ってた。
煤けた畳の部屋と、バリバリピンクのギャル部屋。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
OPで描かれる2つの世界、ふたつの心が一つに繋がることで、お互いの”好き”は形になっていくし、夢と見識は広がっていく。
若人にありがちな思い込みに、ギュッと閉じ込められた孤独な世界が、新しい形に混ざり合っていく。
そんな融和の面白さもまた作品の魅力だと思うので、二人の世界が”違う”ことを絵で理解らせることに”力”入ってたの、大変良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
まだ五条くん海夢ちゃんのプライベートには立ち入ってないので、現状OP限定の描写だけどね。
でもこのクオリティなら、劇中でもビシッとキメてくれるでしょう。
そんなパワフルな表現手段で、まず主役を魅せる第一話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
五条くんは”雛人形”つう古ぼけた、異性向けの”好き”を一人抱え、自分の居場所に悩んでいる青年です。
ナイーブながら真摯で、実直に積み上げた業前もある朴訥なタイプ。好みだわ…。
ラブコメはやっぱ、ボーイが可愛くねぇとなッ!
陽気なギャルにグイグイ引っ張られるように見えて、五条くんも相当馬力の強い夢色エンジン積んでる青年。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
一方的に少女に助けられ、与えられる歪な傾斜が主役たちになくて、持ちつ持たれつ二人三脚のバディ感、対等でお互い様な影響力が、風通しよくて気持ちがいい。
ここら辺の相互性はまだ本格着火してないけど、海夢ちゃんのボロ雑巾を辛口批評する時の容赦の無さ、”好き”を前にしたら止まらねぇ魂の強さが既に暴れてて、面白くも頼もしかったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
ブスブス言葉のナイフで刺されて、涙ぐんじゃう海夢ちゃんかわいいねぇ…。
そう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
既にギャル役職人の貫禄がある直田姫奈さんの声もバッチリな海夢ちゃんが、超絶可愛く描かれ続けていたの、最高に良かったです。
表情が豊かに変わり、常に眩いオーラを発し、背筋を伸ばしてタフに生きる。
”好き”を踏みつけられた痛みを知るから、他人の”好き”も踏みつけない。
『オタクに優しいギャル』っていう定形から大きくはみ出して…つうか超シンプルに『メッチャいい子』なんスよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
そういうプレーンで個人的な、あんま類型にハメない手びねりの魅力が、豊かな作画力にどっしり下支えされてバコバコ殴りつけてくるのは、最高のスタート。全人類好きになっちまう…。
海夢ちゃんは自分も他人も型にはめず、個別の一人としてまず見つめて、手を差し伸べようとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
五条くんは自衛措置として、自分の”好き”を閉じ込め、都合のいい存在であることで教室に居場所を掴もうとする。
外に拓けている存在と、内側にこもる存在。
それが出会うことで物語は動き出す。
しかしこの構図は固定されたものではなく、心の鍵を外してもらった五条くんは、海夢ちゃんがどうしても欲しくて手が届かない”好き”を、”好き”だからこそ積み上げた技術で形にできる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
外交的で芯の強い海夢ちゃんと隣り合うことで、自分の中の勇気や優しさを、より良く使えるようにもなっていく。
そういう人間的な変化が、よく取材されたコスプレ被覆人形師業界のウンチクと混ざり合って、青春ブースターで空まで打ち上がる勢いが、俺は好きなわけですが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
どこまでも高くぶっ飛ばす準備は、既に万全としっかり告げる、良い第一話でした。
裁縫する手付きが細やかに、五条くんの”好き”を伝えるね。
海夢ちゃんは『オタクに優しいギャル』つうか『オタクで優しいギャル』なんですが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
ここで男にポップカルチャーを背負わせず、むしろ伝統文化に通じて疎い立ち位置にすることで、お互いがお互いを知っていく交流の面白さを仕込んであるの、巧い作品だなぁ、と思ったりもしますが。
アニメ、ゲーム、コスプレ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
もはや日陰の存在でもないオタクカルチャーの現在地を、上手く外交的なギャルでスケッチしつつ、それでも向けられる偏見を堂々跳ね返す勇士に、頼もしさと憧れも生まれる。
海夢ちゃんに『こうあって欲しいオタク像』が上手く重なるのも、良い作りだと感じます。
かくして爽やかに”好き”を交換する素地が固まった若き二人…心が触れ合うのも当然ッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
つうわけで、ラブコメ要素も今後ギュンギュン加熱していきます。
が、現段階だとあくまで出会いフェイズ。
”好き”を託せる同志としての繋がりから、人間関係スタート、と。
自分の”好き”に理解を示し、大事にしてくれる人を当然、人間好きになるもんで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
他人が魂預けてるもんをキモいと遠ざけず、まず口に含んで味を確かめ、面白さを共有していく二人の開明さは、見ていて心地よくもあります。
五条くんの場合、閉じかけてた壁をぶっ壊してもらったわけだが。
”好き”を蹴っ飛ばされて心を閉じちゃう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
便利で都合のいい存在になることで、形だけでも居場所を手に入れる。
五条くんが落ちかけて、海夢ちゃんに手を差し伸べてもらえた人生の落とし穴って、まぁまぁ普通によくあることだと思うんですよね。
そういう普遍的な危うさを主人公に背負わせつつ、特別な出会いがグイと人生を良い方向に引っ張り上げて、そうして目覚めた輝きが恩人の生き方もまた、変えていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
そういう善因善果のハッピーストーリーが、ハツラツと眩しい若人の青春と一緒に描かれるのが、僕は凄く好きなの。
無論ただ明るいだけでは終わらず、”好き”でいることの難しさ、”好き”を伝え共有することの陰りも、しっかり描くわけだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
そこで目を瞑らない真摯さと、それでも輝きを信じ続ける前向きさの同居が、今後物語がうねる中でどうアニメになっていくか。
そこも、とても楽しみです。
やっぱ『ラブコメってそういうもんだから』で思考停止せず、お互いを好きになれる人格を男女に持たせ、それが相互に混ざり合って好きが育っていく様子を、一個ずつ切り取って届けてくれる所が、僕は好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
この第1話の出会い、そういう部分を大事に進めてくれる気配が、ギュンギュン元気で素晴らしい
どんなお話がどんなクオリティで届くか、”秒”で理解らせるOPも、ふたたさんの才覚が暴れ倒すチャーミングなEDも、非常に良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
デフォルメ聞きつつ動きの気持ちよさ、キャラクターの魅力をフルスロットル効かせたED、最高にグッドよね…。
海夢ちゃんがいろんな衣装、いろんな髪型、いろんな輝きで魅せてくれるのもこのお話のいいところなんだけど、OPの早着替えラッシュで『そこ頑張るぞ!』って教えてくれるの、ファン心理に寄り添った福祉でありがたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
マージで色ついて動くの見てぇよ…。
溢れる作画力をチャーミングな実在感にしっかり活かし、『この作品はここが面白いです!』と堂々告げる、良い第一話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
クオリティが正しくぶん回されてると、やっぱ安心する。エネルギーロスが少ない、ドライブシャフトがうまく設計されたアニメが好きなの。
クソオタクの早口呪文で謎に引いて、さて次回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月8日
邂逅(であ)っちまった二人の運命はどう転がるのか。
眩く煌く瞳の星は、どんな未来を見据えるのか。
とってもワクワク出来る開始(はじまり)で、いやはやありがてぇ。
来週も楽しみですねッ!!