デリシャスパーティ♡プリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
キュアスパイシーに変身し、ゆい達の仲間に加わったここね。
新しい友達に興味津々ながら、弾む心をうまく伝えることが出来ない。
大好きなコスメの話にのめり込み、マリちゃんへの誤解も解けず…。
友情一年生の体当たり初挑戦は、いったいどうなるのか!?
そんな感じの青春七転び八起き、不器用人間のコミュニケーション闘争一日目なデパプリ第5話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
感じたり考えていたりすることはとても豊かなのに、それを上手く出力して相手に受け渡すことが難しいここねが、でこぼこ道をおっかなびっくり歩いて、自分なりの答えを見つけていく話だった。
ゆいが感情表現に優れ、あらゆる物事を素直なポジティブさで受け取れる人格の持ち主なので、ここねとの良い対比になっていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
マージで最適なタイミング、最適な踏み込み方でグイグイ来て、そらー友情に飢えてるくせに臆病な少女の心にズブズブよ…。
ここねがゆい限定で重いわけではなく、マリちゃんとも仲良くなりたいしコスメも化粧も楽しいこと全部したい、想定外の欲張りキングだったのが良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
それは依存先を絞りすぎず、自分を支える柱をたくさん建てれる、大事な資質だからだ。
よく気づきよく考える子なので、興味自体は広くて深いんだな
しかしそれとどう付き合えばいいかは解らないので、ご本を読んでみたり得意話題で前のめりになってみたり、対人関係のアクセルワークがとにかく極端である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
この不器用さは、人間関係が最大の悩みであろうメイン視聴者層に寄り添った話運びでもあるなー、と感じた。
今回ここねは色々ゴツゴツぶつかり、人間が生きてりゃ当たり前の失敗を重ねていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
しかしそれは致命傷にならない…ように、周囲が適切に対処していく。
そんな環境づくりと心がけが、失敗が成功の元となる、最も大事な土台であろう。
”間違える”ここねを、今回誰も責めない。
勿論(ゆいが無意識に、普通に選べてしまうような)最適解ではないのでマリちゃん相手にすれ違いも起きるが、本意はちゃんと伝えられ、ここねが何に怯え焦っていたかも受け入れられる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
ここねが今まで、周囲に言えなかった重たい荷物を預けれたのは、新しい友達がずっと笑顔で朗らかだから。
ゆいが『お化粧興味ない!』で終わらず、『でもここねちゃんが熱心に勧めるから、私も興味出てきた!』と話膨らませた所、天性の人たらし力を感じたけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
他人の興味に心を開け放って、自分の興味を広げていく能力が高いんだな。
多分、根本的に人間が好き。おばあちゃんの影響かなぁ…。
今回マリちゃんは『間違える役』で、極めて優秀なマリちゃんが良き大人として『正解する役』に固定されてないの、風通しよくて好きだな、と思うが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
その分、あきほさんが不器用なここねを受け止める仕事を、しっかり果たしていたなー、と思う。
あきほさん『謝んなくていいよ』って、何度も言うんよね
失敗=嫌われるっていう図式が出来上がっちゃってるここねを解すように、にんじん剥きすぎようが藪から棒な喋り方しようが、穏やかに接してここねがしたいことを受け止めようとしてる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
これを自分の娘にもやってきたから、ゆいは色んな事に興味を持ち、挑戦する子になった感じもある。
友情初心者・ここねの不器用修行にフォーカスが当たる回なんだが、結構な割合で実世界にもいるだろう”ここね”的な人とどう接するべきか、その理想を書く回でもあるかな、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
マリちゃんが『あの子私が苦手なのよ…』と、大変良く在る配慮ゆえの思い違いをすること含め、リアルな手触りがあった
拒絶せず、正解を押し付けず、相手の思いを受け止める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
今回ここねを受け止めた周囲の描き方には、僕が”プリキュア”にやって欲しいと思っているかくあるべき人間像への柔らかい理想が反射されていて、とても良い。
こうありたいと思える姿を自然に描くのは、児童に向けた物語ではとても大事だと思う。
じっくり腰を落として進むデパプリ、ここねの家庭環境…こういう彼女を形作ったオリジンがどんなものかは、匂わされつつも鮮烈な形では、まだ見えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
『失敗=嫌われる』ていう図式を何処から学習し、どう内面化したかは、メチャクチャリアルな人格形成の問題なので、いつかガッツリやりそうだな…
過去も気になるが大事なのは今と未来で、上手く出来ない自分を受け止めてくれる新たな出会いと、そこで思い切って自分を縛る鎖を言葉にし、解いたことで、ここねはもっと自分らしい自分になっていけると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
その歩みは一歩ずつ、間違えては学び、革めて進む旅路だろう。それが良いんだ。
ここまでじっくり描かれたここねの人格から、嘘がない程度の波風が立ち、ここまで作った作風にしっかり寄り添う、靭やかで優しい解決を差し出すエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
こういう問題解決と成長の書き方が、色んな意味で焦ってないのがデパプリっぽいなぁ、と感じる。余裕がある、というか…。
まぁ販促方面は、一切容赦のないゴリゴリなんですがね!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
コスメがメインテーマから外れてもホリックトリックはガンガンに売り込むし、グミもゲップが出るほど全面に出すッ!!
ここら辺の迸る商魂、アクセルかかりすぎた時のMCU映画みたいで、ちょっと面白い。
さておきジェントルーちゃんが生徒会長として人間社会に潜入してる様子とか、ゆいがここねに構われているので自分も構って欲しくなったコメコメちゃんの甘えっぷり&甘やかされっぷりとか、本筋以外でも見どころの多いエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
パムパムとここねの日常も、楽しく優しく書かれてて良かった。
繰り返しになっけど、マリちゃんが結構”間違える”のが良いなー、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
あんだけ人格強い大人を配置しちゃうと、常時正解し続ける強い存在に置いちゃいそうな所だけど、マリちゃんだっていろんな失敗をするし、そこから学べる。
それは成長を子供の特権に押し込めず、年長者んも開放する筆だ。
現状ゆいの描き方にかなり瑕疵がないので、白紙だからこその伸びしろを何処に用意するか、結構気になってもいるけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
今後どっしり話を積み上げ、作品世界が広がっていく中で、ゆいの”間違い”は生まれてくるかなー…。
そういう意味では、失敗を味に変えたにんじんスープ、凄くいい表現だった。
ああやって友達のプライドと心を、押し付けがましくなく構えることもなく自然に守ってあげれるゆいがもし何かに困ったら、彼女に大事なことを教えてもらったここねが、今度は助ける側に回るだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
そうやってグルグルと、お互い様で進んでいく世界を書けるのは、僕は凄く良いことだと思う。
そんな未来に思いを馳せつつ、怯えていた”失敗”を美味しく飲み干せたここねの”今”が、眩しく輝くエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月6日
デパは味付けが全体的に穏やかな雰囲気なので、こういうヒューマンドラマはコク出るね。作品の”味”だわな。
そして次回もどっしり”ゆいここ”は続くっぽく、大変楽しみですねッ!