リーマンズクラブを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
全日本実業団バドミントン選手権大会・準々決勝は激闘となった。
成長の証をシャトルに叩きつけ、諦めを噛み砕いて必死に食らいつく。
その奮戦に、くすぶっていた碓山の魂が燃える。
勝敗の先にある未来を目指し、バドリーマン達は新たに歩き出す!
そんな感じの折返しポイント、色んな因縁の影も見え隠れな、リーマンズクラブ第7話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
練習試合で因縁が出来たユニシックスとの試合を、作品の武器である競技描写の小気味よさをしっかり生かして描ききり、この後のお話に繋がる色々も丁寧に紡ぐエピソード。
VSトマリほど因縁がネットリしていないので、此処までの物語で培った変化と現状の実力、これから先物語のタネになる要素が、ストレートに感じられる仕上がりだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
バド描写自体に力と気持ちよさがあるので、こういう素直な作りが楽しいのは偉い。
試合の方は主役コンビが勝って、残り三人が負ける形。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
白鳥ペアは物語リソースを沢山割り振られたのを活かして、ドラマに嘘のない成長が試合に生き、リベンジを果たした。
ここまでゴニャゴニャ悩んだあれそれが、プレーにしっかり反映されているのは良かった。
白鳥くんは健さんとの意思疎通も作戦立案も巧く行って、泥臭くシャトルを追う根性も見えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
立花くんとの因縁でせき止められていた才能が、この大一番で一気に開放された感じがプレーに宿り、見てて爽快だった。
他のキャラも軒並み、男男感情が楔になってる描写があるので、因縁爆破が勝利の鍵…か。
その一つが世界二位の兄と世界一位の弟のゴニャゴニャであり、爽やか褐色系に思えた霧島兄から相当めんどくさそうなオーラが立ち上ってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
前半は白鳥くんのめんどくせー所を爆破するのに時間を使ったので、物分りの良い顔して時間を浪費しなかった、大人な面々。
そいつらもネトネト因業地獄に囚われていると見えてくると、待ち望んでいた”コク”が出てきて大変嬉しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
俺は出てくるキャラクター全員が、平等にめんどくせー話…絡まった感情にしっかり時間使って爆破する過程を、ちゃんと描いてくれるアニメが好きだかんね。
この運びは正直ありがたい。
因縁から開放された白鳥くんが、神童の”眼”を活かして勝負を制圧する描写も良かったし、これで霧島ペアとの因縁が深まり、勝負論が太くなっていくのも良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
正直『こっから何描くんだろ~』と疑問もあったけど、リーグ戦での決着と横幅広がった因縁描写で、綺麗に見通しが立った感じ。
そこで爆弾になりそうなのが健オジサンの足と過去で、碓山に出雲にと、過去のしがらみがメッチャ濃厚な所が描写されていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
相棒である霧島弟の性格が最悪で、その悪目立ちの影に隠れて見えにくいが、出雲さん健さんとサンライトに、相当”デカ”いな感情…ありがたい。
ミツホシとの因縁は白鳥くんの挫折と深く関わっているわけで、そこに健-出雲という線がもう一本入ったのは、とても興味深い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
若き血潮を燃やす昇竜に対し、オジサン組は体もボロボロ、”終わり”を見据えてプレーするお年頃だからな…。
ここの対照が、サンライトとミツホシ両方にあるのも面白い。
ここまでは正直『クソみてーなチーム…』という印象だったミツホシだが、その内側に切り込む余裕が話に出てきて、ちょっと印象も変わった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
おっきー声がセクシーな伊吹さんが、『話の通じる強敵』として美味しいポジションにせり出してきて、グッと存在感が増した感じ。
ミツホシとの因縁は対外的なものだが、チーム内部にもまだまだ話の種があって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
ピンクの天才少年を前に、限界を勝手に定めて諦めてしまう佐伯さんの醒めっぷりは、まだまだ未解決の爆弾。
大野監督が問題視するのは当然として、白鳥くんも同じ目線で睨んでるのが面白い。
健さんの汗臭い体温と、立花くんと向き合って沸騰した血液に炙られて、白鳥くんもシニカルな仮面が剥がれてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
燃えきれない佐伯さんの生き様には、苛立つことも多々あり…って感じか。
オメェも人生諦めた灰色野郎だったくせによー…でも多分、熱血のほうが”素”だよね白鳥くん。
碓山さんの復帰といい、挫折からの再生は作品全体のテーマで、各キャラクターはそれぞれの屈折とそこからの再起を背負っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
色んなものをクレバーに諦めてしまう佐伯さんが、どう殻を破って燃え上がるか。
リーグ優勝を狙うなら、今回負けた連中の覚醒は必須だ。
そういう意味では、限界プレゼンであがり症を克服した竹田さんが、4点差を覆せず押し切られる第3試合は良い描写だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
心のあり方は重要だけども、それだけが勝負の行く末を決めるわけではない。
勝ちフラグが立ってただけに、巧く潰して次に繋げたな…という印象。
軽いノリと持ち前の華を追い風に、勝ちを掴んだ八神-夏木ペア。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
泥臭く粘る竹田さん達に比べ、観客を魅了するトリックプレイが、多く描写されていた。
そういう華やぎもバドミントンの魅力であり、勝ちにつながる大切な力だと、実際のプレー描写を通じて伝えてきてるのは、とても良い。
これは規格外のクイックネスを誇る美空くんの試合も同じで、各キャラプレーに個性がちゃんとある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
コート外の不思議ちゃんキャラと、プレイ中暴れるピンクの獣が噛み合って、グッとキャラが立ったのは大変良かった。
シングルスだからこその、強さの表現だよなぁ…あの奔放でセルフィッシュなスタイル
とまれ、仕事を通じて変わったはずの自分は、善戦を引き寄せてはくれても、勝負を決定づける切り札にはなってくれなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
では、何が足りないのか。
埋まらなかった四点差、相手にあって自分にないものを、竹田さんは歯を食いしばって追うしか無い。
この泥臭さは、かなり好き。頑張って!
『1-2で準々決勝敗退』って数字は出たけども、スピード感のある試合描写、そこに至るまでの想いの見せ方が背中を支えて、サンライトの選手たちは惨めには見えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
精一杯やりきって、でも届かなかった。
そういう爽やかさのある奮戦で話を折り返せたのは、とても良かったと思う。
そしてその熱気が、碓山さんの選手復帰に説得力を出す、と。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
アレ見せられたら、そらー血も騒ぐでしょうよ、と。
奥さんと子供があんまりにも理解に溢れすぎていて、『そっちのアシストのほうが奇跡なんじゃねーかな…』とも思ったが。
人生のパートナーを選ぶ眼は、碓山さん超一級だったね…。
碓山さんがコート離れて選んだ道って、別に負けでもなんでもないとても立派なことで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
家庭と人生を相手取り、誠実に全力でプレイしきったからこそ、快く夢へと背中を押して貰えもする。
こういう経緯で勝負の世界に戻ってきた男が、バド部にどんな変化をもたらすか。
ブランクを埋める猛特訓とかもあるだろうし、後半戦を加速させるいいカンフル剤なんじゃねーかなー、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
くすぶっていた碓山さんの心が燃えることで、バド部がただ勝負を追うだけでなく、人の心を熱くさせる強さを持ってると、描けた部分もあるしね。
とはいえ、そういう数字に出ない部分はビジネスでは評価されない…時もある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月14日
無駄を省きたいイヤーな上司の横槍が、リーグ優勝を目指すバド部に、どんな試練を与えるのか。
新章へのヒキもバッチリ入れ込んで、とても良い選手権終了でした。
次回も楽しみッ!