かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
というわけで三期第2話、いつも通りギャイギャイいがみ合う石上＆ミコちゃんでジャブを入れつつ、早坂メインのしっとりしたエピソードをどっしり運ぶ構成。
花守ゆみりの歌声麗しい”悲しくて lulululu”もご褒美な、いい具合に遊んでる仕上がり。
会計＆会計監査のガミガミ感は、『してやってる』で認識が止まってる二人が、今後ちょっとずつ大人になっていく前フリなのか、この最悪の状態からジワジワ恋を煮込んでいくって話なのか…あるいはその両方か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
白銀くんから力みが取れてきて、無様芸が一年組に降りてきた感じもあるか。
こばちちゃんの慧眼が見抜いているように、生徒会にかかわる人間は皆”お互い様”であって、欠点もあれば美点も持ってる、当たり前の人間が集っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
人格の凸凹全部ひっくるめで好きだから、付き合いが続いていく…わけなんだが、石上くんもミコちゃんもそこを直視はしない。
これは白銀くんのへっぽこな尽力でどうにかなるわけではなく、つーかお前のプラン全部かぐや様に自分がしてー事だろッ！
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
でも…後輩が仲良くなれるよう、向いてないの解りつつ余計なお世話を焼いちゃうキミが、俺はやっぱり好きだよ。
ホント平和だなー、生徒会。
白銀くんもかぐや様も、現代社会を生き残れそうもないほどにピュアピュアであり、相手に向き合う時『してやってる』という認識はない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
主役から排除された生臭い人間っぽさに、ギャイギャイ噛み合いつつ、保護者に見守られつつ手綱を付けていくのが、一年組のお話かな～、などとも思う。
そこには恋もあろうし、何かと頑なで不器用な己との付き合い方を、体当たりで探っていく歩みもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
石上くんが体育祭で、ミコちゃんが生徒会選挙で、ころんで擦りむき手を差し伸べられて前に進んだような、青春の1ページ。
今回のドタバタも、その一つ…とまとめると、まぁ綺麗すぎるわな。
とにもかくにも、二人の現在地はそんな感じであり、その未熟も情けなさも含め、優しく見守ってくれる人もいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
自分を飾らず泥が吐けるのは、ある意味特別な関係なんだろうなぁ…などと、次のエピソードと照らし合わせながら考えたりもする。
今後の進展が、なかなか楽しみである。
んで、ハーサカの内心に踏み込む第2エピソード。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
嘘と強がりをメインエンジンに転がるこのお話に、かぐやの従者という立ち位置から切り込んでいて、なかなか見どころがあった。
飾らなければ愛されない。
白銀くんの思春期の身悶えとは、少し違った場所から発せられた本音だろう。
第1エピソードで印象的だった”お互い様”は、白銀くんとかぐや様、あるいはかぐや様と早坂にも通じる部分だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
時折気持ちが暴走して、いつもの関係に安住できなくなったとしても、思い思われ支え支えられ、結局は”お互い様”に戻っていく。
その安心感と、それだけでは満足できない渇き。
今回大人っぽい装いで白銀くんを翻弄した早坂は、彼に何を望み、使える主にどうなって欲しいのだろうか？
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
その全てを語るわけではないけど、あくまでコミカルな味付けに収まりきらない情感が、ジワリと滲むエピソードだった。
四宮家、住んでみると冷たい牢獄なんだろうなぁ…。
『飾らなければ愛されない』は早坂自身ではなく、間近に”妹”を見守って得た実感なんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
愛されうる美しさを装い、強く賢い自分を作り、その鎧を生徒会の前では外せるようになったかぐや様は、一見おバカでお可愛く、幸せに見える。
でも早坂の目から見ると、そうではないのだろう。
家と自分が作った檻の中にある、柔らかいかぐや自身。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
それを唯一受け止められる存在と見込んで、あるいはその資質を見定めるように、早坂は白銀くんに鎧を外せるかと問いかける。
『それ外して素直になっちゃうと、一気にお話終わっちゃうから…』という、メタな答えはさておき。
すっかり過剰な力みも薄れてきたが、白銀くんにも相応のコンプレックスがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
四宮に相応しい自分を目指して頑張ってきた姿を思うと、嘘の鎧は悪いことばっかじゃないな…とも感じるけど、まぁ足踏みして抱きしめられるほど、四宮かぐやは軽くない。
少なくとも、早坂はそう考えている。
同時にとっとと鎧脱いで、好きな人の胸に飛び込みゃー良いのに…とも考えてるわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
『行くのか？ 行かないのか？』と眼目が動いた所で、タイトルが切り替わってかぐや主観になる話運び、なかなかうまいサスペンスの作りで良かった。
初心極まるかぐや様の身悶えも、大変にお可愛い。
白銀くんへの恋心に、家の重荷とか愛されるための鎧とか全部投げ捨ててくれれば、奇妙に捻れた主従関係もスッキリ解けて、かぐやとより善く付き合える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
早坂が今回、ちょっと危険な遊びに踏み込んだのは、そんな気持ちもあったんじゃねーかな、とか感じた。
様々な顔を使い分ける、完璧な嘘つき従者に思えて、早坂も純情極まる優しい青年である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
だからこそかぐやの重責を至近距離で支えられるし、その重さをいい加減、白銀に担っても欲しくなる。
それは完璧な機械が見せた弱さではなくて、人間らしい優しさなのだと思う。
そういうモンが楽しいコメディの隙間から、しっかり感じ取れるのがやっぱり、このお話の良いところかな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
便利な舞台装置になりがちなキャラに、その内側に宿した湿り気と揺らぎを笑いとともに見せてくれるエピソードあるの、自分たちが作ってるお話に真摯な感じするね。
かくしてナマコの内臓みたいな声でダメージ受けつつ、収まるところに収まったわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月15日
この優しい”お互い様”が今後、どうズレてどう繋がり直すかがまた、興味深い。
楽しくはしゃげる青春のアジールを、生徒会室に閉じ込めつつ、物語は揺れていく。
次回も楽しみですね。
