大海原に漕ぎ出して、待ってましたの新章開幕! ……の前に、今後の展開の下準備をするドクストNW第6話。
ニュッと出てきたソユーズくんの、結構唐突に語りだす宝島真実と熱い想いを受け取って、さて新たな人間集団とのファーストコンタクトはどうなるか……という状況。
人間集団の維持限界といい、性善説を根本に置く割に人間性を楽観視しない立ち回りは、なんとも科学的だなぁ、という印象。
科学王国が上手く人間の悪性を飼いならせているからって、他の文化集団がそうだとは限らんから、備えつつ進んでいく姿勢が良く見えるのはいいな、と思う。
ソユーズくんが名前の付かない思いを抱えて、何度も丸木舟で海に漕ぎ出していた描写が俺は好きで。
彼が何度も挑んで踏破出来なかった故郷への道を、ペルセウスは数時間で一気に突き進んで、諦めざるを得なかった嵐もなんのその、むしろ自分を隠す好機に変えて島へ向かっていく。
このお話は科学を常に、誰かが諦めてしまう夢を現実に変えてくれる力として描き続けていて、ソユーズくんの帰郷にはその色が濃かった。
色んな人がそれぞれの夢を抱えて、同じ船に乗ってる感じも良いわな。
あと百夜の遺産たる巫女の物語がその真価を発揮するのも、待ってました感があって良い。
ソユーズくんだけでなく、千空にとっても宝島探検はある種の帰郷なんだなぁ……。
嵐の先に鬼が出るか蛇が出るか、先の読めない新たな旅路。
次回以降の激闘をアニメがどう描くか、来襲も大変楽しみです。