イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 23/07/17 ストリテラ『Bestiaire -群獣寓意譚-』

 昨日はカッツェでストリテラ!
 燃え盛る熱気に負けないどヤクザ巨大感情物語を遊んだよ!

 

 シナリオタイトル:Bestiaire -群獣寓意譚- システム:ストリテラ

 

 よねちょくん:龍造寺流太郎:46才男性:還りし龍 あらゆる悪を包み込み、改心させる明王の拳を天から与えられた、人類の規格外。仁義に燃え欲望に抗う生き様を貫いていたが、謀略により刑務所送りに。街の危機を聞きつ、出所後即座に帰還を果たす。

 シェンツさん:鉄刺林ユカリコ:16才女性:籠の中の鳥 組長の娘として、何不自由ない幸せな暮らしを、他人の涙と血を養分にして育まれた温室の花。自分を育て上げ翻弄する何もかもに苛立っており、誰かに頼りながら突破口を探す。

 新米くん:”絢爛武闘(カルナヴァーレ)”薄野スグリ:17才女性:自由なる孔雀 悪辣な兄の暇つぶしとして、実験的に心なき殺戮機械に育て上げられた若き凶剣。壊れているフリで兄と繋がりながら、心のどこかで壊れきれない自分に怯え、捨てられる日に震えている。

 コバヤシ:”業火絢爛(カルナバル・バベル)”薄野ミヤビ:35才男性:不遜なる獅子 全ての欲望を肯定し発火させ、街全体を巨大な誘蛾灯に変えた巨悪。満たされない虚無を抱え、人殺しも悪逆も人生全てが暇つぶし。自分を熱くしてくれる本物の侠客を、己が生み出した地獄の中で探している。

 こんな感じのメンバーが、ゴツゴツ頭揃えて大暴れするお話を遊びました。
 とても楽しかったです。
 ストリテラは旧来GMに集中していた権限/責任を参加者全員に分散し、負荷軽減を狙った作りなわけですが、それは裏を返せば参加者全員が協力し努力しないとセッションが面白くならない、ということで。
 自分がシナリオ書いて用意した面白さに、参加者各員の解釈や熱意が混ざって生まれる化学反応は、TRPGとセッションに対して真摯であることから生まれてくるわけです。
 今回は慣れ親しんだメンツで遊んだわけですが、その気楽さに乗っかって怠けるプレイヤーは一人もおらず、みんなで難しい所を相談したり、特定方向に固まりそうな物語を横から突き上げたり、こねくり回し伸ばして広げて、一番面白くなるように作っていきました。
 それは共同創作としてのTRPGが持ってる、一番プリミティブな楽しさなわけで、その核だけを残して余計なもの全部投げ捨てたストリテラは、やっぱピーキーながら現状一番出力が出るシステムだなぁ、と思います。
 つーか自分というプレイヤーがTRPGで一番楽しいと思う部分が、ストリテラの核になってて相性が良いんだな。

 このシナリオ遊ぶのは二度目で、一回目とはキャラクターも準備期間もPLとの関係性も大きく違います。
 そうすると物語に対する心構えとか、それを組み上げている時の手応えとか、乗り越えるべき難しさとか生まれる面白さとか、何もかも違ってきます。
 二度とも最高に面白いどヤクザ感情物語になって、目の前に経ち現れてくるセッション全部が全部”正解”なんだと確認できたのは、同じシナリオを何度も遊ぶ強みだなー、と思います。
 色んな楽しさが色んな座組の中で生まれて、その一個一個が今この瞬間にしか生まれ得ない特別で、優劣の枠組み自体をぶっ壊して楽しさを大きく広げてくれる。
 そういう『やっぱTRPGっていいわなぁ……』と思えるセッション、それを生み出すシステムをたっぷり楽しむことが出来て、大変良かったです。

 

 というわけで、大変楽しいセッションでした。
 同卓していただいた方、ありがとうございました。