イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 23/10/29 マモノスクランブル『ノイジー・ノイジー・ディゾナンス・ガール』

 日曜日はシェンツ先生をGMに迎え、マモノスクランブルを遊びました。

 シナリオタイトル:ノイジー・ノイジー・ディゾナンス・ガール システム:マモノスクランブル GM:シェンツさん

 新米くん:”Sky”クルル:10大女性:セイレーン 楽しいことに興味津々、刺激的なトウキョウを縦横無尽に飛び回る、チームのボーカル担当。溌溂と元気な少女であるが、心の芯はしっかりしており、ナメたこと抜かしまくる新入りにマモノの生き様を歌で伝える。

 よねちょくん:”災厄の太鼓(Atlantis)”カタストロフ・ビート:外見20代男性:アーティファクト 固有振動数を制御することにより、あらゆるモノを破壊可能な古代の秘宝が意思を持ったもの。なり続ける鼓動が、自動的にグルーヴを刻む生粋のドラマー。シナリオから誂えたようなネタを投げつけられ、一瞬キャラの物語が完結しかかったが、リーダーの拳で無限の未来にレディーゴー! した。

 コバヤシ:”Forest”アイヴァン:外見20代男性:エルフ 深い森からやってきた蛮人。叫び声しか出さないロールは不便だし飽きたので、ニューロエイジから迷い込んだ渋めの立ち回りが前面に出てきた。バンドのリーダー兼楽曲担当として、問題山盛りなフェスに果敢に挑む。

 

 こんな感じのシンフォニックパンククラン”Things from the Deep Dark”が、厄介な新入りを抱えてマモノだらけの音楽フェスに挑む、ごきげんなシナリオを遊ばせてもらいました。
 マモノスクランブルらしいポップで悪趣味な空気はしっかり醸成しつつ、最初ナメてたキャラや要素が思わぬ深掘りを入れられ、ハチャメチャになったトウキョウの”今”を生き生きと描く、手応えの実感のある良いセッションを楽しませてもらいました。
 異形のマモノたちが多彩すぎる個性を存分に発揮するトウキョウで、自分らしさと出来ること、やりたいことの狭間に悩む思いの外普遍的なヒロインに確かな歯ごたえがあり、おちゃらけているようでシリアスで、でもハチャメチャに元気でもある世界観の一番美味しい所を、砂かぶりで体験させてもらいました。
 システム初のオリジナルシナリオには、その世界観やシステムから制作者が受け取った刺激や感慨が素直に煮出され、いい塩梅に叩き鍛えられてゲームになっていくものだと思います。
 シェンツ先生がマモノスクランブルのどこに感じ入り、一緒に卓を囲む僕らに一緒に楽しんでほしいのか、メッセージ性が強いのに押し付けがましくなく、ゲラゲラ笑いながら一緒に同じ景色を見ることが出来る、とても良いシステムでした。
 こういう共鳴が生まれるからこそTRPGってのは面白い遊びで、そういう楽しさを過剰に構えることなく、自然な敬意を持って時折罵倒などしつつ生み出せるから、この人たちとずーっと遊んでんだなー、というしみじみした嬉しさもあり、大変楽しいセッションでした。

 僕は前回から継続でエルヴン・パンクスを遊んだんですが、肩の力抜いてNOVAっぽいロールばっか投げつけていたら、みるみる野性味が削れて難しいことを喋りだし、サルトルを引用する賢き蛮人に。
 『結局人間、得意コースにしか投げ込めないって話!』と開き直りつつ、投げたい方向に思いっきり投げ込めてとっても面白かったです。
 リズム担当がいないのが悩みのバンドだったんですが、マモランブル初体験のよねちょくんをクランに迎い入れ、紆余曲折の果てに新メンバーも加わり、ちょっとずつチームが育っていく楽しさを堪能できました。
 マモノスクランブルはデータ構造自体はシンプルですが、からすばゲーらしい良く考えられたデザインでもってデータの掘り甲斐があり、成長の楽しさがしっかりあるのだと継続プレイで感じられたのも、楽しい経験でした。
 セッション記録がクランシートに刻まれて行って、楽しい時間が積み重なっていく手応えってのはやっぱり特別で、そういう実感をたっぷり味わえるシステムなのは、とっても良かったです。

 

 というわけで、大変楽しいセッションでした。
 同卓していただいた方、ありがとうございました。