イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

アイドルマスター ミリオンライブ!:第7話『ドキッ! 真夏の海のデビューバトル!』感想

 コンプラ意識は遠くにおいてけ!
 初冬の熱い水着回が、覚悟してたのとはちょっと違う方向に暴れたおす、ミリアニ第7話である

 素敵な女の子が肌色面積多めで頑張ってくれるってんで、頭のネジを三本ほど外して向き合ったわけだが……俺が欲しいヤバさの方角はそっちじゃねよ!
 ロープは着れる高所からは落ちる、令和の危機管理意識なら間違いなくボーボー燃えてる安全対策でもって、ノリと勢いでトンチキゲームを踏破していく様子は、どこか懐かしいバラエティな味わいだった。
 かつてアイマスアニメで放送された『生っすか!』の激ヤバ加減を思い出すと、『mぁああんなもんかな……』と思ったりもするが、正気に戻るとどう考えてもヤバく、一話限りのぶっ飛び回であって欲しい気持ちは強い。
 信号機トリオ(+解説の松田さん)を事務所に置き去りにして、2TEAMを一気にデビューさせる人数処理回でもあって、そういう話に必要なカロリーの高さは、気合の入った水着描写で満たせていたとは思う。
 女の子たちの肉体は大変いい具合にエロティックであり、元気で眩しくもあり、『やっぱ白組尋常じゃねぇな……』という感慨を得た。
 色々ヤバいポイントはありつつ、アイドルちゃん達をとにかく可愛く、魅力満載に描き切ろうって所は一歩も譲らず死守してたのは、とても偉いと思う。

 

 つーわけで本筋の感想なんだけども……”本筋”っていえるモンがほぼねぇのであんま無いですッ!
 原っぱライブでもキテた可憐&恵が相当にキてたとか、大神環くんが元気いっぱいで良かったとか、みんな頑張っててよかったとか、そういう感想にどうしてもなっちゃうね……。
 10年前にキャラのベースが出来たミリオン、今このタイミングで放送するために色々ホコリを拭いエグみを取って味付けを変えているのが偉いと感じているが、今回は意識して化石級のコンプラ意識をあえてぶん回して、勢いのある(ありすぎる)展開で押し切った感じ。
 なまじっか白組の表現力がキレてる分、『下が水だろうがヤベーだろ!』みたいな高さ感が出てしまっており、おまけに落ちていくのは大変可憐に描かれている少女たちなので、起きてる事件を飲み込むのに結構手間がかかった。
 初手から海美ちゃんの超絶フィジカルがミリオンSASUKEに暴れ回ったシーンみたいにぶっ飛ばして、『今回は細かいこと言いっこなしです!』ってサインを出してもらえると、受け身が取りやすかったかも。

 しかしまー、今まで画面の端っこを埋めていたキャラがメインに躍り出て、元気に頑張っている姿は新鮮でもあった。
 未来ちゃんが溢れる主人公力で話を引っ張ってくれたおかげで、軸が安定してきたからこその気持ちいい寄り道というか、やりすぎな場外ホームランというか……とにかく、タイミング的には良かったと思う。
 王道アイドルスポ根をしっかりやってきたからこそ、小さくまとまらないためにこんぐらいぶっ飛ばなきゃ! ……って言い切るには、やり過ぎ感が溢れている話だが、面白いにはたしかに面白かったし、可愛いはたしかに可愛かったんだよなぁ……。
 そういう意味では、今回つけた弾みを次回以降どう活かして、元気にシリアスにやり切るかで値段が決まる回かと思う。
 なんだかんだ、友情パワーで危機を乗り越え歌って踊って楽しくエンディングっていう、アイドルモノとしての底は固く守った展開だったしね。

 

 というわけで、ハチャメチャにぶっ飛ばす寒の入の水着回でした。
 あの緑色の奇獣、一回キツめのコンプラ研修に叩き込んだほうが良いと思うね、俺は。
 一回くらいはこんぐらいタガぶっ壊して、元気一本槍でぶっちぎる話あったほうが勢い出る……かは、先の仕上がりみなきゃ正直わかんねぇ。
 でもここまでミリアニ見てみた立場からすると、この爆弾を生真面目に活かしてくれるだろうって信頼感は、僕の中に既にあるんだよな……。

 この予感が叶うのか裏切られるのか、先を見続ける足がかりも一つ増えました。
 果たして物語は令和放送にふさわしい、正気とコンプライアンスを取り戻すのか。
 来週も楽しみですね!