からかい上手の高木さん2：第7話『林間学校』感想ツイートまとめ

からかい上手の高木さん2を見る。
カルスト台地に恋が吠えるッ！
待ちに待った一大イベント、夏の林間学校。思いが星となって煌めく夜。
卑しさを炸裂させる真野ちゃん、恋の予感に震える北条さん、いつもどおりの三人娘。
そして”場”の強さを見逃さず、一気に寄る高木さん。
青春…勝負だッ！！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

そんな感じの気合注入、どっしり構えて一本勝負の高木さんである。いつもはショートエピソードを繋いだり離したりの構成だが、今回は『林間学校』一本で、しっかりまとめ上げた。
連続性ある形式を活かし、触れ合う心と少しのすれ違い、たっぷりのときめきを勝負の作画と演出で、しっかり魅せてきた。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

今回は全領域でクオリティが高く、勝負回に相応しい質の高さがググッと迫ってきた。
もともと美術が良いアニメなんだけども、特別な場所の特別な美しさを丁寧に切り取って、作品に僕らを導く入り口にしてくれた。
©2019 山本崇一朗・小学館／からかい上手の高木さん2製作委員会 pic.twitter.com/I100Lyn2TG

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

爽やかなカルスト高原、美しい星空。普段のレトロな街とはちょっと違う景色の中で、ちょっと違う視野の広さ、起伏に飛んだ展開が転がっていく。
スペシャルなムードが一本繋ぎの形式としっかり噛み合って、非常に見応えのあるエピソードとなった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

とは言うものの、冒頭にかなりデカい”外し”があって。
『西片の無邪気な笑顔キャワイイな～』と頬を緩ませていたら、まさかの元高木要素。
輝く時代がアルバムの中に閉じ込められる未来を見せることで、時間的遠近感が生まれる妙手である
©2019 山本崇一朗・小学館／からかい上手の高木さん2製作委員会 pic.twitter.com/BjPtDc86c4

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

今は突っついては照れて、付かず離れずの甘酸っぱい距離感に翻弄されている西片も、立派な体育教師となり、高木さんを娶る未来が待っている。
そんな”元高木”の視線を冒頭に置くことで、ここから展開される青春がただ輝くだけではない、ノスタルジーの陰りを帯びてくる。凄く良いな、と思った。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

立体感は時間的奥行きだけでなく、クラスメートを豊かに切り取る”横”の目線でも確保される。
まー冒頭から、真野ちゃんが卑しい卑しい。カレピと二人きりになりたいオーラモリモリで、高原の爽やかな空気もじっとり湿るってもんである。
高木さんも相当なもんだけど、巧く偽装しとるからな…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

他にも浜口くんと北条さんの淡い接触を切り取ったり、木村・高雄の男子コンビがいい味出してたり、三人娘の友情にクローズアップしたり。
一本繋ぎという特別な形式が、普段はあんま尺をもらえない仲間の顔を、丁寧に捕まえてくれる。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

恋にキャッキャする子供たちも可愛らしいけど、木村・高雄のノッペリ冴えない中学生活と、そこに少しの潤いを与えるイベントの特別さが見えたのが、僕は凄く良かった。あの二人好きなんよね。
『油断大敵だぞ』と、西片の”アド”を正確に把握した発言が、クラスで二人がどう見られてるか、よく教える。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

二期になってからは、一話に一回の清涼剤として必ず出番がある三人娘。
おバカで気楽な距離感は林間学校でも崩れず、でもなんか特別な感じもある。ユカリちゃんが友情の涙を、玉ねぎに照れ隠しする展開がくすぐったくて良かった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

しかしてやはり本命は高木さんと西片であり、ベタ足のキラキラ演出もバリバリ唸る。
”12歳。〜ちっちゃなムネのトキメキ〜”かよってくらい、ど真ん中のロマンス演出。少し古臭い王道を、堂々走り切るのはこのアニメの強みである。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

今回のエピソードは一本繋ぎ形式を巧みに利用して、普段は見せられない関係性の起伏を活写している。
雨宿りの小屋で、いつものように高木さんが余裕顔（に卑しさと必死さを隠し、グイグイ攻め）で追い込み、西片が焦る。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

濡髪が視界の隅で踊り、上着を脱ぐ。その仕草を切り取る作画の細やかさが、気恥ずかしさを乗り越えて奪われる西片の視線をグイ、と視聴者に魅せてくれる。
西片が見ている『特別な高木さん』を、特別な作画、焦らない演出と芝居が強い質感で届けてくれて、作品を堪能できるエピソードとなった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

すんごいキラキラビカビカの、二人だけのクローゼット。ちょっとコケティッシュで、でも熱い迸りに身を委ねるには幼すぎて、その純情が愛おしい。
二人の”今”がギュッと濃縮された雨宿りから、日が沈んで夜。炎の踊りは、少し寂しい。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

いつもどおりのダイレクトな挑発（身を交わして罠にはまるもよし、真っ向勝負で思いが伝わるもよしな王手飛車取り）を、西片はあいも変わらず浅はかに受ける。
思いが伝わるフォークダンス。手を繋ぎたいけど、繋がってしまうのは怖い。何か決定的な場所に踏み込むのを、躊躇う季節のカウントダウン。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

それはするりと両手を離れて、二人の勝負は未成立に終わる。
『両思いになれなかったね』という挑発を、下向きでショボショボ受け流す西片に、高木さんは強がりの表情、いつもどおりの自分を頑張って演じて、傷ついていないふりをする。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

ムードが下向きに沈降するのは、後でバク上げする余裕があるから。一本繋ぎの利点を生かしたサゲだが、ここで陰りを描いたことで高木さんの弱さ、脆さがよく見えた。
西片目線では無敵無謬の賢い女の子で、”上”に居続ける存在だけども。
彼女もまたただの子供で、必死に青春を走っている。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

揺れず負けず譲らず、西片に勝ち続ける”上”で安定してしまっているのは、高木さんにとってちょっと寂しいことかもな、と。
炎に照らされた表情の硬さ、感情をこらえている仮面の分厚さを見ると少し思う。
勝ち続けなければ、からかいというゲームは続けられない。西片と繋がれない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

だから高木さんは、後出しでルールを書き換え、心理的動揺を誘って西片に勝ち続ける。”上”に居続ける自分を維持する。
それが照れ屋の少年と繋がる最短ルートではあるのだけども、同時に照れ屋の少女の素顔を覆い隠してもいて。損な強がりが、また少女の輝きを強めてもいて。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

一見シンプルな定形を繰り返しているようで、二人の関係はかなり複雑であるし、”今”しか維持できない儚い距離感でもある。
いろんな努力や強がり、怯えや期待が入り混じって、からかい勝負は成立しているのだ。それはいつか思い出になり、アルバムにしまわれていく。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

繋げなかった手を思い、炎の仲の陰りが照り返して、西片はそぞろ歩く。満天の星空の下、奇跡のように会えた少女。ロマンティック過多で、この段階で死にそう。
なのにこの子ら、岩屋のゼロ距離戦闘に迷わず突入するわけで。殺す気か…
©2019 山本崇一朗・小学館／からかい上手の高木さん2製作委員会 pic.twitter.com/vvz71d5b0t

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

高木さんが星にかけた願いは、出会った瞬間に叶っている。さり気なく（見えるよう、凄く頑張って震えを殺して）伸ばした手で、”上”へとシャイボーイを引っ張り上げ、同じ目線の場所にみっしり埋まる。
すれ違ったフォークダンスでは果たせなかった、望ましい距離感。永遠に続く夢。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

気合の入った表情作画が、西片とともに在る高木さんの喜びをしっかり伝えてきて素晴らしい。
シャイな赤面に隠されている（まぁバレバレだが。そこが良いのだが）西片の行為も、二人だけの距離で素直に見える。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

西片の視線は真っ直ぐ下に向いているので、まるで少女のように頑是なく微笑む高木さんの表情を、見ることはない。
弱さを顕にしないことで、この岩屋から出たあともからかい勝負は続く。”上”を高木さんが取って、西片がぴょんぴょん飛びつく基本構図は維持だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

でもそんなことしなくても、二人の思いはフラットに繋がっている。少年が少女の気配にドキドキするように、少女も少年の体温に胸を高鳴らせている。
お互いそれに気づかないふりで、少しだけ挑発してみたりもして。まだまだゲームは続く
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

岩屋の逢引に込められた体温、呼気、心音が本当に見事で、凄い実在感があった。クオリティを正しく使って、キャラの”今”を劣化なく理解らせる、見事な演出だったと思う。
マッッッジで酸っぱい。俺達が欲しかったけど、絶対に手に入らなかった青春が今、個々にある！！！　って感じ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

シャイボーイは、永遠の愛を誓う牽牛にはなれない。高木さんだって、待ち続ける織女じゃない。
でも、追いついて手を伸ばして、星を掴んで欲しい。
余りにハイコンテクストな謎掛けは、そんな高木さんの夢が乗ってて、とてもキラキラだった。
恐ろしいことに”叶う”んだよなぁ…未来は”西片さん”だもん

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

というわけで、特別な形式と特別なクオリティを最大限活かし、『俺達、こういう話をやってるんだぜ！』と堂々挨拶するエピソードでした。
スタンダードと変化球、使えるべき全部動員して、非常に”強い”お話をしっかり仕上げてきました。非常に面白かったし、素晴らしかった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

メインカップルの弾む恋、甘酸っぱい青春が太い軸なんだけども、それを取り巻く個別の思春期もまた、いろんな形で輝いていて。
林間学校という特別な箱を、そんな世界の広さを見せるショウケースとして最大活用するエピソードでもありました。俺、みんな好きだなぁこの子ら。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

照れて、切なくて、愛しくて。様々な感情を詰め込んだまま、二人の心と距離は揺れて途切れず、少しずつ変化していく。からかい勝負は、繊細に震えながら続いていく。
そんな作品のテンポを見事に歌い上げる、良いエピソードでした。いやー素晴らしかった、来週も楽しみ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

戦姫絶唱シンフォギアXV：第7話『もつれた糸を断ち切って』感想ツイートまとめ

戦姫絶唱シンフォギアXVを見る。
想い出の残骸を焼却し、遂に腕輪から解き放たれたシェムハ。絶対不可侵の神域に、突き立てる拳は砕けた。
孤立無援の魔王城で、脆き少女が走る。弱者の意地と勇気が、忠節なる自動人形を、そして奇跡の殺戮者を蘇らせる。
今、復活のキャロル・ディーンハイムッッ！！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

そんな感じの激アツ中盤戦、特別ED”スフォルツァンドの残響”も冴えるGX延長線、XV第7話である。
『難しい政治的駆け引きは一旦休憩！　今欲しいのは山盛りピンチと山盛り大復活、山盛り大逆転でしょ！』とばかりに、超高速で真ん中に投げてきた。
オートスコアラーの使い方が巧く、非常に盛り上がった

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

お話は前半のシェムハ攻防戦、後半のエルフナイン奮戦にだいたい分けられる。
ヴァネッサが『フンガー』言うてフランケンモチーフであることを強調したり、マリアがチェルノブイリ出身であることが明言されたり、地味に色々やってんだが、後半の熱量で全部燃えた感じもあるな…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

シェムハ戦は、響の戦闘不能で水入りという塩梅。終盤を支えるビッグモンスターだろうから、顔見世だけして本格バトルは後に、ってのは良い判断。
翼が一見良い判断しているように見えて、何かと『かにゃで～』ってエア奏して精神均衡を保つフェイズに入っているのを、弦十郎が見咎めてたのは良かった

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

弦十郎、インチキOTONAパワーが目立ちがちなんだけども、強さの本質は多分そこではなくて。
一足先に青春を終えて、自分なりの信念を手に入れ生き続けてる先輩として、迷う子供たちを見逃さず、受け止めて道を示す心の頼もしさが、一番強い（そして大事）なんよね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

姪っ子であり妹でもある翼最後の跳躍を前に、心に刻まれた悪しき万華鏡。それを突破しないと、ジジイの謀略も跳ね返せないし、風鳴の姓も呪いのまま。
このままかっちょ悪い翼さん見てるのもキツいんで、司令のアシストで迷妄をぶった切り、完成体・風鳴翼を見たいところだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

あと響っつー切り札が一時リタイアなのは、話運びで大事なところだと思う。
XVは最終章。全ての決着が作ってことは、主人公の物語も決着するということで。大トリにデカイのぶっ込むためには、どっしり構えて他メンバーの物語を回すのも重要。
つうわけで、一旦休憩である。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

激重観覧車デートが回想回収され、ひびみくが悲劇で終わる可能性に俺達ドキドキだけども、辛いこと悲しいこと沢山あった二人だけに、ハッピーエンドに辿り着いて欲しい。
AXZで一足先に迷いや不幸を振り切ったクリスちゃんが、安定した立ち回りで地固めしてくれてるのが、地味に有り難いね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

これまでの物語（特に一期）を思えば、雪音クリスにとっても小日向未来という人は、非常に大事な人で。
クリスが世を拗ねた殺戮者のまま終わらなかったのは、未来さんがその寂しさを受け止めてくれたからこそ。
そんなクリスちゃんが、未来の生存を受けて涙を拭くのは、人情があって好きなシーンだった

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

未来奪還作戦は先の話として、後半はエルフナインとオートスコアラーの独壇場。
エルフナインは戦闘力皆無の弱々ヒロインなのだが、自分に出来ることを頑張って探して、意地と根性で状況にしがみついて、どうにもならない所まで独力で走ろうとする。
精一杯やってるやつは、弱くても応援したくなる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

しかし弱いので、直線的な暴力には為すすべがない。
『どーにかして！』戸思った所で、まさかまさかのオートスコアラー大復活。
想い出を吸い上げ焼却することで、神を呼び覚ます。三期の再現が、その時散った敵を頼もしい味方として蘇らせる流れは、なかなかキレイな展開だった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

ボロカスのスクラップに、その場しのぎの想い出が注入されただけ。足止めと邪魔しか出来ないオートスコアラーの弱さが、敵だった時は目立たなかった人形の忠義を際立たせ、非常に良い活躍、良い散り様だった。
15分の間に復活して散ってるだけなんだが、ニトロのように熱く激しい立ち回りだった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

XVは最終章、これまでのシンフォギアを総括する物語でもある。
弱きエルフナインが受け継いだ、GXの物語。あの時は死を望んでいた彼女が、最終話で継承した身体を無駄にしないために、必死に戦う。
終わった物語の”先”をエルフナインは生きている。そこでは、思い出は焼却されない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

むしろ思い出が奇跡を呼び込み、烈火の如き人形たちの散華を受けて、エルフナインは運命の場所までたどり着ける。
戦い殺し倒れていったことが、今まで紡いだ物語が無駄ではなかったと、堂々宣言するような。
待ってましたのキャロル復活である。いやー、盛り上がった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

復活時のヴァネッサのトス上げが素晴らしくて。
キャロルのキャラ性は『奇跡の殺戮者』に集約されるので、”奇跡”で突っつくのは大正解なんだよなぁ…マージ最後の見栄、超カッコいい。
久々にダウルダブラ見ると、ほんとフェティッシュよね。ガーターベルトとあばら骨。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

しかしアバラが見えるロリータボディのまま、ファウストローブをまとうってのは、結構大きな変化だと思う。
身の丈をデカくしなきゃ世界を殺せなかった復讐者が、身の丈そのままの自分で戦う決意を固めた、ってことかな。アバラえっち過ぎて、そっちに目が行くけどさぁ…ほんと凄いよねあのアバラ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

光明結社が抱え込んだ、錬金技術の汚れた残滓。
ノーブルレッドと期待の大錬金術師が対峙する所も、なんか因縁を感じさせる。
キャロル、四大をベースにした錬金術の完成形みたいな所あるからな。錬金組織の残りカスが相手取るには、ちと格が違いすぎるが…弱さ故の強さを見せてくるかな？

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

やっぱノーブルレッドが良い敵役だな、と思う。
身内相手への善良さと、世界相手の悪辣の矛盾。弱さを強さに変える味方の常套手段を、逆向きに突きつけてくる意外性と納得。
彼女たちのキャラとしての活力が、XVをここまで駆動させてくれた部分は大きいと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

キャロル復活はそんな彼女たちの、退場通告となりうるのか。再誕せし奇跡殺戮者を相手に、訃堂の隠身なる刃はどう動くか。神と神殺しの未来は。
五期分の思い出、出し惜しみなく完全焼却。シンフォギアのエンジンは、今まさに燃え盛っております。来週も楽しみ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

スター☆トゥインクルプリキュア：第28話『燃やせハート！ 職人フレアとロケット修理☆』感想ツイートまとめ

スタートゥインクルプリキュアを見る。
水の惑星に住む、炎の男！　
ロケットを修理すべく赴いた工房には、プラズマ星人のフレア親方がいた。
海産物が太鼓を叩き、中学生がフイゴを踏み倒す奇っ怪空間に、降り注ぐスコール。女と女の感情が燃え上がるとき、鋼の思いが刃に変わるッ！！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

そんな感じの、夏休み宇宙職人入門回。コンテなのか脚本なのか、話のテンポが独特であり、一拍間を置くような独自のテイストがあった。奇妙だけど嫌いじゃない。
展開としてはただでロケット直してもらうのもアレなんで、ステーキ焼いたりフイゴ踏んだりして、気持ちを見せるお話。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

フレア親方は炎の星に生まれたが、水に惹かれてプルルン星にやってきた。部下は軒並み海産物だが、なかなか仲良くやっている。
プルルン星のファンシーな風景と相まって、フレア一座の仕事ぶりは結構好き。へんてこ生物たくさん見れるのは、エイリアン主題の良いところだなぁ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

過酷なJC足踏みに耐えかねて、えれなとまどかは音を上げる。『フィジカルが良さそう』で選んだのに、試しているのは根性と気合なあたり、フレア親方面白い人だな…。
突然のスコールに一息ついて、文字通りの水入り。髪下ろしたえれなさんが、中学生の貫禄じゃないぞ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

遠い星から、パッションを信じて未知の未来へ。
結構いい年だろう親方も、熱い夢を抱えて鍛冶屋やっている。年も種族も飛び越える心の熱量を、肌で感じて学び取れるところは、年長組の良いところだ。
いい具合に温まってきた所で、『あとは女女で…』とばかりに舞台袖に下がる親方。理解ってやがる…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

水に濡れたお互いの素顔、弱さを見て取って、より強くなる二人の絆。罵倒合戦より褒め合いに行くところに、人間の良さというか、『コイツラお互い好きすぎない？』感が滲む。ええこっちゃ。
炎で燃やして、雨で冷やす。えれなとまどかの気持ちが定まっていくのが、鍛冶の過程とシンクロしてるのが好き

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

今回の軸はえれまどなんで、ひかララユニの年少組はちょこまかちょこまか、ステーキ焼いたりウロウロしてた。いかにも『お手伝い』って感じで微笑ましかったな。
プルンス君が（また）体を張って弱い生き物を守ったり、フワちゃんにも太鼓出してお手伝いさせてたり。端っこの描写に気が配られてた。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

弱い部分や限界引っ括めて、ちゃんと見据えて乗り越えていく。
ただがむしゃらに頑張るのともちょっと違う強さをえれまどが見つけた辺りで、カッパードさんがお目見え。
水属性なんで、水分大目な星で調子がいいカッパードさんが面白い。今回闇抜きなかったね…珍しい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

新たに見つけ得た思いをフイゴに込めて、無事ロケットも修理完了。いざゆかん、惑星サマーン！　というところで、次回に続く。
同年代よりちょい上の、男性格の職人。プリキュアど真ん中のキラキラは無いけども、心の熱量は負けず劣らず。
そういう相手の生き様からも、しっかり何かを学び取る。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

夏休みらしい緩めの展開、独特のテンポながら、結構いい角度から年長組を学ばせていて、とても良かったです。こういうちょい横道にそれた話できるのは、夏の特徴かなぁ…。
次回はララのホームに大侵入。友引き連れての帰郷なれど、なかなか気乗りしない様子。
一体何を隠しているのか、次回も楽しみ

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

鬼滅の刃：第20話『寄せ集めの家族』感想ツイートまとめ

鬼滅の刃を見る。
面を張り替え、仲間を裏切り。細く繋いだ命の糸を、極彩蝶が貪り食う。
胡蝶しのぶ、薬師にして毒師。鬼殺隊”蟲の柱”
暴力で繋いででも、思い出したいものがあった。その名残を、凪の一刀が断ち切る。
冨岡義勇、清廉なる刃。鬼殺隊”水の柱”
凄惨の果てに立つのは、人か鬼か。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

というわけでまーだ終わってなーいッ！　那多蜘蛛山鬼殺しも最終盤、”柱”が超絶いい気になる第20話である。
”姉”の回想に見える累の家族感、歪みきった末路を、チート人間がスパッと断ち切るエピソードとなった。
家族の走馬灯が危機を乗り越える力になった前回の熱量と、正反対の凄惨な冷たさ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

それもまた、鬼と人をめぐる闘いの顔の一つだとでも言うように、今回はなかなか暗くてエグい。
『流れ的にぜってぇヤッたろ！　後出しジャンケン野郎ッ！』とツッコみたくなる、累の不死。その生き汚さを潰さないと、十二鬼月の相手はできないようだ。
©吾峠呼世晴／集英社・アニプレックス・ufotable pic.twitter.com/rNzRTdcCq1

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

頭と体が泣き別れ、それでも動く不気味さが、累の怪物性をよく見せる。
炭治郎は殺した相手を気にかけず、守るべき禰豆子と伊之助へと這いずっていく。”家族”へと思いを向ける人間と、鬼との距離。それは首を絶たれた後に、もう一度思い知る。
©吾峠呼世晴／集英社・アニプレックス・ufotable pic.twitter.com/wo5MtPqGIw

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

死に際、鬼の走馬灯で見た雪野原。超えられない縁側。
それを繋ぎ止めようと強引に伸ばした糸が、切られた首を繋ぎ、しかし義勇の水の一刀には反応できない。
白紙の記憶を埋めようと、つなぎ合わせた偽物の家族。それがどれだけ脆いかも、”姉”の回想で思い知らされる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

累が炭治郎を仕留めようと使った血鬼術が、”綾取り”なのがなんとも悲しかった。
幼女を母に変え、顔面を奪って白く塗りつぶす。悪逆非道をぶん回す累だが、根っこは綾取りで遊ぶ子供なのだ。
それ故の残虐性、容赦の無さが、人にも鬼にも降りかかる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

炭治郎は息を整え、死亡遊戯から逃れようとする。偽りではない絆が運命を引き連れて、冨岡義勇、堂々推算である。マジカッコイイ…。
ド派手なエフェクトで刻んだ、炭治郎覚醒の炎刀。それで仕留めきれなかった鬼を、兄弟子はするりと断つ。
©吾峠呼世晴／集英社・アニプレックス・ufotable pic.twitter.com/i7WIASlWgN

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

タメない、叫ばない自然さが実力を強く感じさせ、なかなかいい殺陣だった。
しのぶさんは罪を生産するべく大拷問を講じていたけども、義勇さんは鬼の極悪を問うことなく、スッと一刀で切り伏せる。むしろそっちのほうが、慈悲なのかもしれん。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

末っ子にして家長たる累が死ぬ裏では、”姉”が生存を求め走り回る。
かつてはたくさんいた”家族”。累の身勝手で生まれ、逆鱗に触れて叩き潰される、ままごとの犠牲者。
赤い水杯を交わすことで、他人は血族に変化していく。白い髪の量産品、変じる面。
©吾峠呼世晴／集英社・アニプレックス・ufotable pic.twitter.com/T5izsPifUf

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

肉面引っ剥がして新しい”おもて”を付ける。それは体面の”面”であり、面子の”面”。顔はプライドを引き受け、あるいは家族を演じる仮面なのだ。
家族含めた社会に生きる以上、人も当然幾重の仮面を被っている。だが累は鬼らしく、グロテスクにその多面性を弄り倒す。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

血が通えば、どこか面が似てくる。それを塁は逆算して、顔が同じなら血が繋がっているという、独自の因果を生み出す。
その支配は完璧ではなく、”母”は黒髪の自分自身を取り戻してしまう。あるいは破れ戸の牢獄格子から、反乱の算段が睨みつける。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

”家族”の食事に空膳が出ているのは印象的で、それはままごと道具であると同時に、死人の食事でもある。
死体が動き、人を喰う。道理を外れた家族の歪みは、それでも支配に反逆する意志、確かな繋がりを生み出して…破綻する。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

繋いだ腕を振りほどき、”姉”を売って家族に戻る。一家の主に戻っても、隣り合うでなし、見つめ合うでなし、打算と恐怖で繋がって斜向い。
偽物家族のどん詰まり。行き着く果ては晒し者。日光に焼き尽くされる前に、一筋、鬼の目に涙。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

血まみれの陰惨が、”姉”が辿ってきた道の残酷、鬼が生きていく悲惨をよく語っている。
嘘をつく、生き延びる。家族を演じて守ってきた”姉”の特性は、やはり土壇場で引っ込んで、彼女は瞳の黒さを取り戻してしまう。ままごとはままごと、偽物は偽物。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

そこにするりと忍び寄る、極悪の蝶、胡蝶しのぶ。
義勇さんの凪の太刀筋ともつうじる、するりと静謐な体捌き、冷静冷酷な一刀。
鬼を前に光を殺した複眼といい、ひらりひらりと舞う蝶の裾といい、可憐以前にこええ。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

累を相手に”家族”を演じるのを失敗したように、殺しを偽る”姉”の言葉は、数に拘るしのぶに見破られる。
一人殺せばそれだけの、五十殺せばそれだけの。同罪反復で鬼と通じようとするしのぶにあるのは、義憤か狂気か。
底が知れない感じがおぞましく、引き寄せられる。これで声が早見沙織だからなぁ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

善逸を怪物に変える毒を制し、鬼には無残な死を与える。
薬も毒も思いのまま、蝶の人噛みは剣より強い。
ヒーラーかと思ってたら、とんでもない業の持ち主だったしのぶさん。面白いなぁ…どうしてこんなに歪んだか、アニメで判る日来るかな？
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

怪物ってのは底が見えない、人語が通じないから怪物って側面があって。これは敵も味方も同じだ。
十二鬼月でもない”姉”相手に余裕をなくしたんじゃ、”柱”の名前がすたる。しかし捻じくれた毒殺死体作っておいてテヘペロってのは、やっぱ怖い。可愛い。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

富士の毒に命を断ち切られた”姉”は、死に際に何を見たのだろうか。
累は首が落ちる一瞬に、”家族”の幻を見る。鬼になる前の記憶がないから、人の真似事をすれば思い出せると思った。ままごとを続ければ、人に近づけると思った。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

”母”の問いかけは末期の迷いか、最後の救いか。幻の雪の向こうに見えた、家族の肖像。鬼の歪んだ糸では、絶対に掴めなかった真実。
それでも、欲しいと願う。見たいと思う。
そういう欲望が、誰かを支えたり繋いだり、身のある形を切り刻んでしまうのが、鬼の宿命なのか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

どちらにしても、自分が手にかけた”家族”の側へ、累は進めない。掴みたかった本当の絆へも、縁側を乗り越えて進めない。
宙ぶらりんの蜘蛛糸繋ぎが、首と一緒に絶たれる一瞬だけ、自分が本当に思い出したかったものにたどり着けるのは、なんとも皮肉で、少しだけ救いがある。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

雪の美しい夢想と、凄惨極まる生首の視界。
血まみれのズタボロでも、妹をかばい守る姿は、自分がなり得なかった理想の家族。
出来たのはままごと。空膳を囲み、末席の末子が暴力で維持する、歪んだ家族。
それも終わる。断ち切られ、淡雪のように
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

蜘蛛糸DVブン回して”家族”維持する実質的な家長なのに、累が”末っ子”の立ち位置に拘ったのが、業の表れのようでもある。
鬼は育つことが出来ない。死んだときのまま固定されて、綺麗な夢を最悪に腐敗させることしか出来ない。賽の河原の苦行のように、永遠に続くシジフォスの夢。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

それを一刀、断ち切られた累が見る最後の夢はどう終わるか。ベッコンベッコンにされた子供たちは、体を休められるのか。
長かった蜘蛛退治も、ようやくエンドマークが付きそうです。次週、隊規違反。やっぱ禰豆子だよなぁ…。
しのぶさんは人であり続ける鬼を、どう処遇するのか。来週も楽しみ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-：第7話『魔眼蒐集列車1/6 旅立ちの汽笛と第一の殺人 Rail Zeppelin 1/6 Seeing was the firstmagical spell in human history.』感想ツイートまとめ

ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-を見る。
招待状に導かれ、乗り込んだ魔眼蒐集列車。有象無象が思惑と欲望を隠し、豪華な客車に揺られている。
伸びる探りの手、見透かされる過去と未来。言葉少なく、師弟はお互いを思う、
優しさを切り裂いて悲鳴が、汽笛のように鳴る。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

というわけで、六話のオリジナルを経て動き出した魔眼蒐集列車、小説原作に六話構成で切り込んでいくエピソードの開始である。
車内の美術がゆったりと美麗で、旅番組としての事件簿アニメの魅力をたっぷり堪能できる仕上がりだった。
殺人事件は次回へのヒキに配置されるため、風景を見る余裕もあるし

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

同時に色々種を蒔くエピソードでもあり、意味深なカットが切り取る謎や秘密が、今後どう生きるかは楽しみである。
何かが起きそうな期待感は、重厚な列車の内装に詰め込まれた有象無象からも湧き上がる。何なんだ…あの和服の象…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

脅迫はされつつも、切迫した事件はない列車の旅。カメラはどっしりと、師弟が思いと視線を絡ませる様子を追う。
二世とグレイが身を置く魔術世界、時計塔の政治と魔術師の常識をシリーズ前半で描写しておいたのが、今回行きていたと思う。
ライネスもいないし、グレイちゃん独壇場！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

と思いきや、恋愛ともまた違う繋がり、師弟と言い切れない距離感を乗り越えていくのはなかなか難しい。
ここらへんをはっきりさせるために、愛人志願のイヴェットがいい仕事していた。彼女の混乱したキャラ性を表現する、混沌てんこ盛りな花瓶が面白い。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

二世は大歓迎のイヴェットを避けて、グレイの隣を選ぶ。
脂っこい色恋沙汰を嫌っているのか、個人的な相性が悪いのか。いやまぁ、雪華綺晶みてぇなカラーリングしたトンチキ娘、俺も滅法御免だけどさ…。
殺人事件が未だ走ってない今回、キャラクターはお互いを招き、テーブル越しに歓談する。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

列車の中で、あるいは外で。軽い飲料を介した社交は行われ、しかし体重をお互い預けきらない。
そんな中で、聖堂教会の優しいおじさんがくれたリンゴは、魔術関係なくグレイを癒やす。教会関係者が”林檎”かぁ…いい人そうだが、裏があるのかなぁ。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

列車の中で、あるいは外で。軽い飲料を介した社交は行われ、しかし体重をお互い預けきらない。
そんな中で、聖堂教会の優しいおじさんがくれたリンゴは、魔術関係なくグレイを癒やす。教会関係者が”林檎”かぁ…いい人そうだが、裏があるのかなぁ。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

ウェイバー・ベルベット（ZERO）にカウレス、獅子劫（Apocrypha）、オルガマリー（FGO）、ルヴィア（SN）…Fateヴァースの接合点としても面白い、盛りだくさんの魔眼列車。
色んな関係が錯綜しつつ、お互いを預ける信頼感はない。これまで描かれた魔術社会の政治と、似た匂いがする。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

そこから半歩踏み出した人間味が、グレイの”吐き気”として表現されるのは面白い。
グレイは列車に酔って、体調を崩す。二世はその体を受け止めるけども、それは未来視によって捏造された気づかいであり、小さな政治の一端でもある。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

後に一時停車した時、オルガマリーもまた”吐き気”を堪えている。
それを受け止めるべき家庭教師は斬首されてしまうわけだが、彼女もグレイと同じ側…魔術師より人間として優秀な岸の住人なのだろう。善人（あるいは常人）なのだ。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月18日

外野としては『行け！　そこだ！　勝て！』って感じであるが、グレイと二世の関係はなかなか複雑なので、『抱きとめられてトゥンク…』みたいな易い展開は訪れない。残念だ。
密室の政治領域に背中を向けたグレイは、聖堂教会おじさんに林檎と真心をもらい、血の通った”人生経験”から助言される。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

アーサー王の似姿。英雄伝説が終わった後の影たる英霊を、更に写し取る曖昧なフォルム。
グレイは自分が何であるか、確かな認識が持てていないのだろう。曖昧なグリザイユだからこそ、想い出に刻まれた自分、他人の仲の自分を強く気にかける。刻んでくれている二世を慕う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

二世も、ウェイバー・ベルベットとエルメロイ二世の間で揺れている。
ロックグラスを鏡に使って、大人と子供、現在と過去を揺れ動く自我を描くのはなかなか面白かった。郷愁と願いに引き裂かれながら、二世はお酒が飲める歳になってしまった。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

未来視、過去視、感情視。見えざるものを掴む魔眼が多数描かれる今回だが、一番力強く表現されているのは何の力も持たない凡人の眼である。
お互いの心を思い、その傷を撫でながら、共感を寄せていく時の瞳。見えないものを、見えないからこそ見ようとする視線。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

それが二人の間で共有されているのなら、戸惑う人にプレゼントを差し出す優しさがあるのなら、待ち構える困難も乗り越えていける。
そういう予兆を静かに見せる、落ち着いた立ち上がりであったと思う。グレイちゃんは時々、二世のママみたいだねぇ…あるいは、二世が迷い子なのか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

二世も昔の男の名残に浸るだけでなく、けじめを付けて前に進みたいと思っている。
だがそれは思うだけでは足らず、何か決定的な事象…例えば再召喚して覚えているのか、忘れているのか確認する、が必要な難事だ。
そのチャンスを奪われて、二世は列車に乗った。魔眼が欲しいわけじゃない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

オークションはお互いの欲望を隠して進行する。
伏せ札が当然の社交場だから、『二世が魔眼を欲していない』というズレに誰も気づかない。皆、（自分と同じように）魔眼を欲して列車に乗ったと思っている。
この情報アドバンテージを、探偵がどう活かすかは気になるところだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

露骨に『怪しいですよ！』と現れた眼封じのオークショナーと車掌。
列車内秩序から外れた場所で交流する、法制課の女ギツネと魔術師。
ワトスン役が見咎めた装飾品と、その主の死体。
色々、気になるポイントは多い。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日

兎にも角にも、名探偵あるところに事件あり。オルガマリーはまーたブルブル震えんのか…災難だなぁ所長も。
義妹が用意した別働隊がどういう働きするかも、事件を追う中で二世とグレイの傷がどう変化するかも気になる。
うまい具合に興味の種を巻いた、エピソードの幕開けでした。来週も楽しみ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月17日