22/7を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
都の奮闘により結束も強まり、山のような無茶振りもなんとか乗りこなす。
順風満帆に思えたナナニジは、沖縄にて機能不全に陥る。
清く、正しく、美しく。母の遺志を背負う堅物リーダー・佐藤麗華は吠える。
水着とかマジで無理ッ!!
そんな感じの、麗華個別回であり水着回…って言うには、なんか妙な陰影の付いた、ナナニジアニメらしい回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
水着回ってもっとアッパラパーな感じだと思うが、妙に内省的だ。
青い海より、ロケバスに岩戸籠もりしたリーダーに女が入れ代わり立ち代わり訪れ、なんか言って帰ってくシーンのほうが多いし…
しかしジトッと終わるかと言えばそんなことはなく、麗華のキャラは画面に分厚く盛り込まれた情報量でしっかり判るし、眼鏡の運命ダイスを使った”決断”の描写は爽やかでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
何を食わせたいのか、いまいち判別しかねるが悪い味はしない。むしろ独特で面白くもある。
そういうナナニジアニメの特色が、よく出たエピソードと言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
面白いだが、まぁマスにウケるかっていうと難しいわな…。麗華が気にかけてる『いや、十代少女への性搾取じゃん…』って問題は、結局気づけば個人の決断って問題にすり替わってるしなぁ…。
さてお話は、過去の回想から入る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
生まれたときから生き死にの瀬戸際、母の祈りを背負い生まれてきた麗華。
花鳥風月を切り取る作画が凄く美麗で、この後の麗華の行動を飲み込む足場になってた。一枚絵のキメ力高いよね、このアニメ…。
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将来冴えない感じになる親父さんが、このときは無精髭も生えず、なんかツルンとシュッとした印象なのも面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
母の祈り(と不在)は麗華を清廉な子供に育て上げたが、親父さんもまた、この時のままではいられなかった。
しかし託されたもの、生み出されたものは消えずに残り、彼を支えていく。
それが描かれるのは後の話として、『いい加減ド素人小娘共も、業界の水に馴染んだろう!』とばかり、ドバドバ吐き出される壁ちゃんの司令。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
ここで主役が足棒にして仕事取ってくるのではなく、事前に企業にご挨拶してある所がメガコーポ系アイドル、22/7の特色である。
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仕事量にぶっ潰れる描写とかもフツーのアイドルアニメならありそうだが、事務所は人間味はないが優秀であり、子供らも自分なり頑張って、仕事量をこなしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
そういうガッツとサクセスに足場を置かず、あくまで個人の内面、メンバーとの交流に主眼を置く内省は、結構好きなのだ。何度も言うけど。
センターもリーダーも、フロントメンバーの意志ではなく、顔すら定かではない”壁”の支持で決まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
思い通りにならない状況をどう泳ぎ、不自由の中でどう自分を確保していくか。そういう限定付きのアイドル論は、今回も健在だ。
麗華は降って湧いたリーダー就任を、誠実に…どこか遠くで受け入れる。
かくして動き出した沖縄写真集撮影。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
ここぞとばかりに百合営業な桜ちゃん、左肘を”制し”ているところが、女女ゼロ距離柔術紫帯って感じ。これで裏表ないんだからなぁ…勿体ない。
リーダー以外が堂々肌を晒す中、清廉への祈りを背負って生まれてきた麗華は、断固NOである。
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『さも当然のごとく、10代少女の肌で銭喰う商売ってどうなの?』と言われてみりゃ、確かにそこはヤダ味が強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
そういうデファクトスタンダードを解像度高く、生っぽく掘り返せるのはナナニジの特色である。ドル当人を置き去りに、大資本で商売が動いている全自動感覚とかね…。
しかしそうしてスポットを当てた問題を、完全にゼロから描写しきれないのも、ある種のプロパガンダであるこのアニメの特徴であろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
ナナニジを、彼女たちが腰までハマってる大資本アイドルのデフォルトを肯定する結論自体は、既に決まっている。完全にひっくり返すわけにはいかない。
その上で、見据えた歪みをどう書き、どうキャラクターに重ねていくか。この同心と離心のバランスがかなり難しい所で、しかも一定した芯が(おそらくあえて)ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
ピックアップされるキャラによって微妙に、生っぽい問題を捉える画角がズレ、統一された確かな手触りというのがなかなか生まれ得ない。
そういう重なりきれないブレと違和感を、作品とグループと企画の根っこに置いているのはOP”ムズイ”を聞いても判るわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
途中で差し込まれる語り、青臭く後ろ向きなムード。『レイズナーのOP”メロスのように”みてぇ…』と思ったが、そう言えばあれも秋元先生作詞だったね。
さておき、麗華はロケバスに根っこを張って、父母が育んでくれたセルフイメージと、アイドルとして求められる現実のギャップに思い悩む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
回想で描かれる生活の解像度が高く、”佐藤麗華”が無言ながらよく判るのは良い演出だ。
亡き母に毎日花を供え、歪な手製カップを今でも使う。
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すっかり無精ひげが板についた父の冴えない部分ではなく、ボロボロになるまで履き潰された靴を視界に入れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
ここの説得力は語りすぎない上品さと、ネンネぶってる麗華への共感が上手く練り込まれていて、とても良かった。
前回みたいなパワー勝負でキャラが判るのも良いけど、こういう語り口も好き。
やはり過去と現在をザッピングしながら、状況は進んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
次から次へと女が出たり入ったりするロケバスは、陰影が濃く、固定アングルの息苦しさ、ドキュメンタリー感覚がなかなか面白い。
立川くんが急に煮えだしてビックリだよ…個別回が楽しみ。
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車中にこもる圧倒的な”陰”の気に対抗するように、ナナニジは”ジ・アイドル”な笑顔をカメラの前で振りまく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
やっぱり絵になる一枚絵をカチッとお出し出来るのは強みで、メディアに露出した彼女たちの”仕上がり”が、ススっと入ってくる印象。
まーた桜ちゃんが百合営業してる…。
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カメラの前では完璧なアイドルスマイルを作るニコルも、素に戻ると相変わらずのクールさで、ナナニジの”輪”から少し離れている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
大急ぎで仕事をこなして、ちょっとずつ”アイドル”にも仲間にも慣れてきたけど、どこか”遠さ”を残し続ける筆。汗臭ささを切り離した、冷たい人造性。
そこに特例として、人間の血が通う一瞬を切取りたいから、カメラアングルは基本抑圧的に、重苦しく進むのかも知れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
まーロケバスが暗いのなんの、水着も尻も全然頭入んないよニコルちゃん…。
みう相手でもそうだけど、ニコルのプロフェッショナリズムはとても正しい。
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””アイドル”は全自動で、当事者性を置き去りにし、デカい銭が動く。二度目のチャンスはほぼなく、一瞬一瞬を全力で演じなければ、立ち続けることすら出来ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
麗華が膝抱えて悩むアイドルとの同質化、内面化を、ニコルは既に果たしているように見える。それが何処から来るか。
こっちも個別回楽しみ
麗華が胎児のように、暗く閉じた場所で膝を抱えるのは、母の思いを背負っているからだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
生まれた時月に祈った、清廉と誠実。その願いのまま正しく生きることは、ごくごく普通の人々から距離を作る原因にもなる。
隔意を示すフェンス、ハードコアに強調された遠近法。
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自分の命を必死に繋いでくれた医療へ、優しく手を差し伸べる真心。父の涙を待ち受けにし続ける誠意。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
そういうものが、麗華をロケバスに押し込め、”アイドル”から遠ざけている。
『まぁ信念あることだし、それはそれで良いんじゃねぇの…』って感じ。肌色商売受け入れられる子じゃないでしょ、コレ…。
思い出と現実を行ったり来たりしながら、状況は転がる。ここら辺は桜・都と続いてきた、個別回の基本構造。ぶっちゃけそろそろ慣れてきちゃったんで、”次”は大胆な変奏が欲しいタイミングではある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
ハイ次のアイドルの方ーッ! まーた暗いなロケバスッ!
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みうは第1話から第3話の主役として、長い個別回を既に突破したキャラクターといえる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
理不尽に押し付けられたものでも、必死に走ってみることで色々見えた。前髪を上げ、自分が手に入れたものを語るみうの顔は、この世の果てみたいな闇の中、例外的に明るい。
突破と自己実現。
なんだかんだ青春物語のベーシックこそが、このお話の突破口にはなる。のだが、二人はその決定打を与える存在ではない。本命がキメるための下地を、ジワジワ作る仕事、か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
桜ちゃんの笑顔と、それを見据えるみうの視線。そこに宿った複雑さも、個別回の後だとよく見えるね。
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さて、回想と現在を行き来して進んだ物語も、両方のコアに至る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
アイドルと出会い、巣立った日の思い出。
側にいなくても、自分の道に旅立っても。生きてくれるだけで、十分嬉しい。
父の言葉は、おそらく母の不在を前提にしている。
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前途洋々の船出とはとても言えない、薄曇りの出立。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
そこには確かに、何かを求め旅立った决意があった。
経済のため、新しい可能性のため。自分に背負わされ、自分を作ってきた祈りに報いるために、故郷を後にしてきた。
それが、佐藤麗華にとっての”アイドル”である…はずだ。
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『なのに、だからこそ水着撮影は納得いかん! 肌色売るためにアイドルなったわけじゃねー!!』というのは、全く正当な文句である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
同時にそういうの押し付けてくるシステムに抗って、大資本ベースのアイドルはやれない。目の前の雪だけかいてりゃ、”仕事”じゃねーんだ!!
そこら辺の葛藤を突破するのが、未だ個人回のないロボ眼鏡、丸山あかねである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
元からトンチキなロボっぷりを端っこで見せてて好きだったが、今回”キメ”を担当した踏み込みは、とても良かった。
今まで入れ代わり立ち代わり、薄暗い閉鎖に踏み込んできた仲間が入れなかった領域。
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麗華の隣の席へ、あかねは迷わず踏み込んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
商売としてのアイドル、麗華が上手くまとめられない”自分”が何を生み出すかを、客観的…というには、妙にユーモアある口調で語っていく。
この子感情判らんロボットと自分を認識してるっぽいが、感性と表現が無茶苦茶独特で面白いんだよなぁ…。
客観で見れば、泥飲み込んで肌晒したほうが良い。でも、そこに踏み込めない矜持が自分を支えているのも判る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
なら、一天地六。賽の目に自分を預けてみるってのも、存外悪くないですよ。
急にお胸からダイスが出てくるとは思ってなかったので、ビックリしたよ…面白い女だ
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あかねはロジカルに全てを切り分けるロボキャラのようでいて、割り切れない理不尽や感情を認識・重視しているように思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
ダイスはそんな彼女の世界認識、人生哲学の象徴なのだろう。それを差し出して、リーダーの、仲間の決断を後押ししようとする。踏み込んで、隣に座る。
『そうしても良いかな』と思わせたのは、コレまで半年一緒に走る中で見えた麗華の人格であろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
都のお好み焼きを筆頭に、知らねぇながらも繋がろうと努力したナナニジの関係性。
それがロケバスへの出入りとか、差し出されるダイスにほんのり感じられて、僕はとても好きだ。
アホみたいにデカい経済領域を巻き込み、否応なく回転する”仕事”としてのアイドル。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
その冷たさと自動性を睨みつけつつ、”アイドル”には確かに個人の顔と矜持があり、温もりがある。
巨大な経済装置に巻き込まれつつも、それを強かに利用して己を見つけ、実現するチャンスが有る。
学校を出た後の、世知辛い世の中。そこで息づく理不尽と、それでも/だからこそ生まれる生の実感。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
そういうモノを切り取る『お仕事アニメ』でもあんのかなー、と思ったりする。
そういう角度から見ても、なかなか自己実現の実感が得られない全自動っぷりは異質中の異質だと思うが。ヘンテコなアニメだ
自分の象徴を預け、隣まで踏み込んでくれた友の想いを、清く正しい麗華は裏切れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
ダイスを振る。偶然と理不尽に身を委ね、意志で突破していく。
最終的に、そういう正しさが麗華に水着を着せる。いや…それが麗華ちゃんの決断なら良いけど…。
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立川くんのおっさん臭いリアクション、乳と尻のクローズアップは、麗華が”パーツ”として消費される生臭さを、無言で語る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
顔も知らねぇ一万人にシコシコシコシコ、白濁の夢をぶつけられる”アイドル”の生臭さを、ともあれ麗華は飲むことにしたのだ。うう…本当にそれで良いのか?(答えの出ない問)
そんな状況に追い込まれつつも、麗華は丁寧に上着をたたみ、折り目正しく詫びを入れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
正しくない現状を強引に折り曲げて、みんなのため自分のため、正しく理不尽に飛び込む。
そういう方向性を、あかねのダイスは麗華に納得させた。みうが前髪上げて、麗華をちゃんと見てる描写は好き。
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しかし麗華を動かしたのは、具体的な出目ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
自分がダイスを振って、未来を決める決意を固めた事実。そうさせてくれる仲間が、隣りにいる状況。
そういう想いを、否応なく引っ張り出す”アイドル”という現実。
そういうものを”正しく”認識したからこそ、偶数と奇数の間に踏み込む。
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ここで”2”を出したのは凄く巧いし、良い運びだったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
麗華は『やらない』という出目、あかねが差し出した生き様を参考にしつつも、『やっぱやる』という自分なりの結論へと、自分の意志で踏み込んだのだ。
そしてそれを後押ししたのは、ずっと彼女を支えてきた正しさ、母の祈りだと思う。
頑なに過去にしがみつくだけでなく、その解釈を変えていく。変化を与えてくれる、暗く狭い場所に踏み込んでくれる仲間を、ちゃんと見て受け止める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
肌色商売の是非は横に置いて、そういう変化と交流の描画は、このアニメ元気だ。
偶数と奇数の間には、意志と友情がある。ええ話やないか…。
まぁそこで『肌色商売の是非を横に置い』ちゃう所が、このアニメの難しさだとは思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
世知辛く変えがたい現実を突破せず、追認したうえでどう踊るか。理不尽の只中で、唯一変えうる自分と、そこから伸びていく仲間、他者、世界をどう変貌させるか。
そういう諦めと野心が、どーも作品の根っこにある。
フィクションは現実をひっくり返しうるテコなので、お話として映える劇的を求めがちになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
このアニメにそれがちゃんとあるのは、今回の麗華の決断、それを生み出した背景の丁寧な積み上げからも判るだろう。
しかし、どこか根本的な所で現状追認のリアリズムが、長い影を落としてもいる。
その冷たい明暗こそが、このお話の特色なのであろう。ほんとヘンテコなアニメだな…俺は好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
吹っ切れたリーダーが圧制へと吹き上がる中、あっという間に写真集は1万部突破。このロケットブースターっぷりは、ナナニジアニメっぽいなぁ…『あ、そこはアッサリ行くんだ…』みたいな。
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露骨にAKB根性主義を皮肉った一期WUGの『休まない、愚痴らない、考えない、そしていつも感謝!」』を、本家本元が別角度から殴りつけに行った感じもあり、妙な”文脈”で麗華の標語面白かったわ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
アレが露悪的に切り取ろう(として失敗した)生臭さを、離人的な冷たさ交えて捉えようとしてる感じがある
さぁて順風満帆、アイドル街道まっしぐら! と吹き上がった所で、唐突に全滅するナナニジ。やっぱりデスゲームじゃないか!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
一人生き残ってしまった、ふにゃふにゃなクラゲ娘。『次週戸田ジュン個別回…ナナニジ全滅! 壁は秋元だった!』って感じだな。
©ANIME 22/7 pic.twitter.com/BHAD3wVZ0E
秋元先生が円盤生物なのかはさておき、麗華の清廉で生真面目な人格が、ジワジワ染みてきて彼女を好きになれるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
表立って言動と同じくらい、小物や生活描写に人格を滲ませる演出が力強くて、麗華のことがよく判った気分になれるお話だった。こういう個別回好き。
同時に今後彫り込まれるだろうあかねや立川くんの”ニン”も見えて、中身がしっかり見たくなった。こういう目配せが効いてると、本命出てきた時にしっかり刺さるからね、大事よ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
そんな人情の渦から、おそらく意図的に切り離されていたお気楽娘、戸田ジュンちゃん。
彼女が主役の次回、楽しみですね。
追記 熱量の不在は、最後に爆発させるためのギャップだとは思うんだが……まぁスタンダードでストレートな書き方じゃ、レッドオーシャンと化した『アイドルアニメ』で存在感示せないよねぇ……。
ナナニジアニメに特徴的な”遠さ”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
その源泉の一つが、既に作中半年過ぎてそれなりにデカくなってるのに、ファンがほぼ顔出さないところだと思う。
スゲーデカいものが回ってるのに、それが顔の見える人間に届いてる実感みたいなものを、意図して遠ざけ続ける。
少女たちの狭いサークルの中で、交換される自意識。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月16日
自分たちがアクターとして中心にいるはずのアイドル経済は、それを置き去りにしたまま回り、お仕事はどっか他人事だ。
”ファン”はその冷たさに体温を与えてしまうので、しばらくは描かれないんだろうなぁ…ヘンテコなアニメ。