光が死んだ夏
僕達を引き裂く、幾重もの境目。 光が死んだ夏 第9話を見る。 前回衝撃のヒーロー参上から、村の因習とか怪異の正体とか自分たちの気持ちと関係とか、じっくり確かめて未来へ進んでいく…と思いきや、ラスト五分で一気に状況が動き、さて次回はどうなるのか!…
光が死んだ夏 第8話を見る。 前回覚悟の一撃に存在の半分を返し、異様な事件に巻き込まれた二人の青年は新たな局面へと進みだした。 今回はそういう、二人だけの世界の外に広がっている(広がっていた)場所がどんな景色なのか、色んな角度から描く話だった…
過ぎ去った明かりは戻らなくとも、この胸を踊らせる未来こそ、今。 光が死んだ夏 第7話を見る。 いやー…凄い回だった。 思い詰めたヨシキが取った行動、それを受けてのヒカルの答えがとにかく壮絶だったけども、そこに至るまでの足取りをすごく丁寧に、叙情…
明暗生死入り混じる刃境で、迷子たちはどこへ進み出すべきか。 背筋を戦かせるホラー演出と切ない青春が入り混じり、極めてこのアニメらしい味わいが滲み出す、光が死んだ夏第6話である。 片岡史旭…やりおるわ。 話自体は破局と希望、両方をにじませながらの…
それはやがて消える灯火の、闇の中の微かな揺らぎ。 浴室に巣食った小さな怪異との戦いを描く、光が死んだ夏第5話である。 暮林さんが危惧していたとおり、ヒカルとの触れ合いは日常と非日常の境を危うくし、ヨシキを異常な世界へと引き込む。 それはヒカル…
光が死んだ夏 第4話を見る。 ギッチリ密着でヨシキとヒカルの感情と関係に切り込んでいった前回から、様々な人に開かれた”祭り”という舞台を活かし、少し横幅広く色んなモノを切り取る作りとなった。 忌堂家に背負わされていたらしいオカルティックな責務、…
サヨナラ、貴方じゃなくていいから。 …なんて言うには、あまりにも熱く速すぎる季節を描く、”光が死んだ夏”第3話である。 前回までは見ているものの心をぶん殴る直球の嫌ホラーで押し込んでくる感じだったが、今回はヒカルとヨシキと光を取り巻く時間を丁寧…
空蝉にすら生れない青白い未生が、裂け目を通じて出て這いずる。 見ること、視ないことのおぞましさを詩情豊かに描く、光が死んだ夏第2話である。 作品全体をうっすら覆っていた”嫌”がいい塩梅に殻から這い出してきて、二話にしてホラーとしての明暗がクッキ…
光が死んだ夏 第1話を見る。 因習村ホラーとスワンプマンと真夏のボーイズ・ラブを混ぜ合わせて、”嫌”を山盛り振りかけたような、大変いい感じの第1話であった。 ”夜のクラゲは泳げない”で鮮烈なカムバックを果たした、竹下監督のセンスが辺鄙な村の閉塞感、…