イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

佐渡大橋シリーズ

がるぐる! がやっぱり面白かったので再読。んー、成田のシリーズではやっぱり、これが一番好きかなぁ。二番目は池袋シリーズ。まぁ成田といえば速筆なわけですけど、超能力と魔法がない分、犯罪と金だけで出来上がってるシリーズで。そういう場所でかっこよく過剰な言葉を紡ぐためには、とにかくスタイリッシュになるしかない。余計なことをしている暇はない。そういうすっきりとした「必然」をこなしているのが好きかな。
意識しているのかどうか知らないけど、成田良悟は過剰を基本姿勢にしながら各シリーズでテイストを変え、そのテイストにあわせて必要な演出・文体・キャラクター造形の文法を選び取る(もしくは切り替える)器用さを持ってる。それはやっぱり、凄いことだ。
作家の内面なんて、僕にはわからない。プロットなんて書きません、って言おうが僕は信じない。僕に見えるのは作品だけだから、それが天才なのか努力の結果なのかの判別はつかない。だから、まぁ。そういう風に読むのが僕のやり方ではあると思う。結局、バルトとフーコーバフチンの影響がデカい。