イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

資本主義の世界史

ミセリュ・ボー、藤原書店。タイトルどおり、1500年から1995年までの資本主義黎明から現在に至る歴史の教科書。よく出来た教科書である。通時的な視点から丁寧に事象を追いかけつつも、膨大な事実に埋もれることなく、各章ごとにテーマと視点をしっかりさせ、わかりやすい記述を心がけている。
かといって各章が断絶しているわけではなく、しっかりと歴史としての連続性を重視し、いかにして現在の資本主義があるのか、を最重要点として見据えながら論を運んでいる。そのことにこそ興味が会った僕にとっては、なかなか楽しく読めた教科書だった。良著。