イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

へうげもの 13

山田芳裕講談社。遂に時代が1600年に達した桃山数寄絵巻、十三巻目。関ヶ原の足音がひたりひたりと迫り、いろんなフラグが着実に積み重なる巻だったのではないでしょうか。つうか最後のほう、フラグどころじゃない展開ですけども。古田一門の行く末も気になるけれども、やっぱり石田殿が一番気になる。
石田殿のどーにも人の心の機微とか、数寄の真髄とか、人間関係の間合いとか良くわかんない巧く出来ない、という不器用さ。それでも関白の作った世の中は巧くまわさないといけないし、続けなきゃいけないという必死な使命感。その無骨さというか、ひょうげられない感じはとても好きで、今回の大谷とのエピソードもグッと心に迫る。石田兄も相変わらず萌えるし。
一方ひょうげられるつーかひょうげるしかない織部も、今までのキャラが散々やってきた「死との死別」が迫ってきているように思えます。小堀や上田が今回やったことは昔の織部のやり直しであり、ということはこの先もそうなる可能性が高いと、僕は思います。信長と秀吉、明智と家康、利休と織部。この話は継承の話であると思うのです。利休の首を落とした織部は、弟子たちとどういう別れをするのか、というのが最後のテーマになりそうですね。