ワッチャプリマジ! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
本気で挑めばこそ夢は遠く、敗北は苦い。
まつりの涙にみゃむは言葉を失い、失われた魔法にまつりは立ちすくむ。
しかし隣り合う者たちの熱い思いが、己のうちから湧き上がる炎が、諦めきれぬ答えを教えた。
勝利の喜びも、敗北の悔しさも、すべて抱きしめて、今ッ…!
そんな感じのプリマジ第1クール最終回、圧倒的に強すぎる一つのフィナーレである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
いやー…強いわ。本当に強い。
まつりとみゃむが二人で同じ空を飛ぶ決着、そこに至るまでの偽りのない歩みを強烈な主柱として、今後の展開への伏線、周囲を固めるキャラの彫り込みと、全方位に隙がない。
語りすぎず描きすぎず、しかし猛烈な共感と熱量で観客を引き込む話作り画作りの巧さが、『俺たちはこういう話をやるんだ』という不定形の情熱をしっかり支え、過不足なく思いを伝える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
様々な意味でど真ん中に焦点のあった、大変力強いエピソードでした。
この1クール、どんな話をやってきたのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
プリマジってなんなのか。
話の背骨にしっかり問いを投げかけ、文句なしの答えを描ききるこの終わりは、非常に強烈に物語とそこに生きるキャラクターの”マジ”を伝えてくれて、問答無用に殴りつける。
巧妙でありながら暴力的で、圧倒的ながら親しみやすい。
たった13話で全てを語り尽くしたような、出し惜しみなしの充実感。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
そしてその先にまだまだ、無限の物語が待っていると信じられる期待感。
今回…そしてここに至るまで積み上げた物語が、第2クールからのプリマジをもっと高い場所へと押し上げてくれると、堂々証明してくれてました。
凄いわマジ。
今回のエピソード、前回のどん底からじわりじわりとアガリ調子に話が転がっていくわけですが、最終的にゴールを入れるまつりとみゃむに、全キャラクターが思いを伝え押し上げる描写が、横幅広くてよかったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
”あの”みるきすら、ただの性悪で終わらない人格をしっかり見せ付ける。
れもんが何を言えばいいか躊躇う距離を、小悪魔テイストでグイと踏み込む時、そこには小狡い利己主義者の顔だけがあるわけじゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
まつりのマジに確かに何かを感じ、無視できないからこそ顔を見に来た先輩の…ライバルの顔がある。
れもんもあの腐れオタクから大好きなもの、大事な友達と出会って、届けるべき思いを幽体離脱しながら届けに来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
ずーっと応援し続けるきゃろんと合わせて、まつりを支えまつりに向き合うれもんにも、困難に挑み成長していく確かな躍動がある。
凄くコンパクトな描写に、『ああ、確かにこの子はこういう子だな』って納得と、『こういう良いところがあるんだな』って発見が同居してて、色んな面白さがある回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
沢山のキャラが顔見世した第1クールの締めくくりとして、この横幅と奥行きはとても嬉しい。
まつりの涙に何も言えず、モヤモヤを溜め込む(から、ゴールにボールが入らない)ひなに対し、つきっきりで向き合うあまねもまた、グッと彫りを深めていて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
ここで全員が主人公ベッタリになるのではなく、勝てばこその苦しみを抱えた”弥生ひな”に行く颯爽たるエゴイズムが、凄く良かった。
ここでひなに行くことで、博愛よりも特別な一人を瞳の中に入れてるあまねの思いの強さ、それを引き寄せるひなの輝きが強調される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
合宿の一報を聞いた時といい、あまねはどっか危険な匂いを漂わせていて、秘密の奥を知りたくなる描かれ方してますね。
今回のエピソードは皆が、想いをどう言葉にすればいいか悩み続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
ひなも先輩と勝者の間で揺れてる所を、『何よりもまずプリマジスタである』という答えを手渡されて、ボールがゴールに入り込む。
その答えは多分、ひながまつりに繋がる答えであり、あまねがひなに繋がる縁なのでしょう。
プリマジに本気であり続けることが、特別な誰かと繋がる唯一の鍵。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
あまねは悩めるひなにそういう自分の答えを差し出す事を、一切躊躇わない。
この揺るがない視線がどういう場所からでてくるのか、やっぱ早く個別回欲しいですね…相当な”火薬”眠ってると思うわけですよ。
んで、主役二人を運命の場所に押し出す前に、色んな奴らが言葉で繋がっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
ここの強さと熱量が、運命の場所で再開し決意を魔法に変え、もう一度進み出すまつりとみゃむに”必然”を与えていくわけですが。
まずひゅーいの描き方が最高に良いよね…やっぱジェニファーのパートナーなんかな?
今まで意味深訳ありムーブばっかしてた彼が、輝きを見初めた橙真に本気の魔法を教えて、一歩を踏み出す手助けをしてあげる描写は、ひゅーいの魂がどんな色か見せてくれる感じで、とても良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
やっぱプリマジ大好きピュアボーイなんだよなぁ…。
『プリマジスタの商品価値』つう、シビアな観点を出してくる運営に近い存在なので、色々疑いたくもなるんですが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
なかなか動き出さない思いのドミノを、優しくスタートさせる今回の動きは、彼が善い魔法使いであり、絆が育む輝きを純粋に愛してることを、強く信じさせてくれる。
そんなひゅーいに勇気を貰って、橙真ボーイもまつりに真っ直ぐ、言葉を届ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
ここの幼馴染街道ど真ん中、お互い本気の夢を持つ者同士の共鳴も、大変に眩しかったです。
まつり復活のステージに、一番熱い声援飛ばしてる橙真くんが、俺はホント好き。
甘酸っぱい恋模様も予感させつつ、まず何よりも”敬”が関係の礎になってる所、凄く良いんですよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
ずっと一緒にいたからとか、顔なじみだからとかじゃなくて、魂が燃える様子を一番間近に見知ってるからこそ、踏み込みを躊躇うし本気で支えたいと思う。
猫になったみゃむに優しく語りかける様子も最高で、『橙みゃむの描写もっとくれよッ!』ってなった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
早い段階から魔法を受け入れたまつりに対し、ちょっとずつワンダーに近づいていく橙真の距離感って、妖精物語の味わいがあってメッチャ良いんだよなぁ…今回接点強くなったから、ここも深めて欲しい
そして女性格であることが確定したチムムくん…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
自身も敬愛するひなの涙に何をすればいいか、迷った経験あらばこそ、圧倒的な”事実”を前に足踏みする声なきみゃむに、思いを届けられる。
みゃむのイメージとは違って、結構その顔色の変化を見据えてたのが、感情宿っててよかったですね。
ひなとの距離感から結構幼いのかな、って思ってたけども、チムムも最高の魔法をくれるプリマジ自体が大事で、一緒に学ぶライバルが好きで、だからここでみゃむに諦めて欲しくはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
自分の欲しい世界を引き寄せるために、何をすれば良いのか、結構横幅広く見据えてるんですよね。
色んなキャラクターの魅力を引き出しながら、まつりとみゃむは彼女たちを愛する様々な人の思いを背負って、もう一度始まりの場所へと返ってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
やっぱ運命の決するこのタイミングで、プリズムストーンで二人が出会い直すの、最高の演出なんスよね…タメてタメてアゲてアゲて、”必然”でズドンよ。
『与えようと欲すれば、まず奪うべし』っていう演出指針が、既にこのアニメシグルイなんですけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
自分が本当にしてほしいこと、掴み取りたいものを素直に言葉にできなかったみゃむは、伝えるべき言葉を奪われればこそ、まつりに語りかけるべき思いと向き合えた。
まつりもいつもの朗らかな包容力を、本気だったからこそ深く突き刺さる敗北の痛みに奪われたからこそ、みゃむの思いを受け取り直せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
喪失と再獲得のドラマが、幼くつたないみゃむの言葉によってググッと前にせり出してくるシーンは、大変力強い勝負どころでした。
僕みゃむが”子供っぽい”の、すごく好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
孤独な生い立ちと、自分の力を制御できないもどかしさ、それ故の孤立と誤解が捻くれちゃった結果、自分が本当は何をしたいのか、さっぱり見えず賢くも立ち回れない。
そういう未熟で足りないものだらけの子が、今回必死に自分だけの言葉を探るわけです。
そこに形だけの魔法は介在しないし、誰かが褒めてくれるわけでもない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
ただ素直な勇気だけを抱えて、痛みや悔しさ、戸惑いや恐れも全部ひっくるめて己と目の前の相手を抱きしめることだけが、失われたものを再び取り戻す奇跡を、二人に引き寄せていく。
本気になったことがなかった少女が、本気になれるものを見つけたからこその緊張と困惑、敗北の痛み。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
そういうモノをマジで描いていたからこそ、それを超えて前に進める理由を自分の内側から…特別な誰かに見出す試みに、切実な必死さと、燃え盛る純粋さが宿ってくる。
今回みゃむが必死に紡ぎ出した言葉は、前回まつりのために何かをしようと…”まつり的”になったみゃむが既に、体得していたものでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
でもそれは届かず、まつりはみゃむの胸ではなく母に抱かれて泣いた。
たった一枚、想いを預け合う邪魔をする壁が、確かにあった。
それが喉に支えて、みゃむは言葉を一度剥奪されたわけですが、まつりは橙真の思いに背中を押され、みゃむはチムムの熱を借り受けて、今回ようやくお互いに向き合える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
心の底から言うべき言葉を、胸の奥から溢れさせて魔法を生み出せる。
大好きだからこそ、相手の本気が分かればこそ、手を差し伸べ言葉を託すことを躊躇う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
それは優しく正しいからこそ立ち止まる場所だということを、今回のエピソードは強く書いています。
大人も子供もマスコットも、人間みんなそういうもんなんでしょう。
だからこそ半歩をあえて踏み出す勇気と、そうさせてくれる縁は凄く大事なもので、簡単には掴めない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
皆がちょっとずつ愛と勇気を絞り出したからこそ、まつりとみゃむも迷い道を抜けて、お互いを抱きしめあえた。
お互いの中にある強さと優しさに、それに惹かれる気持ちに、素直に向き合えた。
それがあるからもう一度マジになれる…と同時に、そういう風に率直であること自体が、とんでもない魔法なのだと、多分この物語は描いています。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
自分が本当は何をしたいのか。
心の底から、届けたい言葉は何なのか。
それを見つけるのは、並大抵のことではないのです。
同時にそれは誰もが待っている簡単な魔法で、それこそが世界と自分を変えていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
たった半歩の奇跡を、この作品を見る子供(と、かつて子供であった全ての人達)が掴み取る助けになる力強い物語を、優しい女の子と強い猫に託す。
奇跡が詰まった”マジ・ワッチャパレード”には、そんな気概があった。
前回鼓動を止めていた心臓はワチャワチャと騒ぎ、閉ざされていた瞳は沢山の笑顔を見据える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
耳は声援を聞き分け、体は羽根のように軽い。
プリマジが楽しいという気持ち。
好きだという思い。
まつりは己の原点に舞い戻り、みゃむもそれを共有し、共に飛ぶ。
封じ込めていた可能性を開放し、虹の翼で同じ場所を飛ぶ二人の姿は、1クールの物語が行き着くべき場所を見事に描ききっていて、大変良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
あんだけ早口オタクなれもん氏が、言語を超えた感動をただただ涙と流す所に、到達点の高さを感じる。
五人目滑り込みも納得の奇跡を前に、ジェニファーが少し寂しそうな表情をしているのがまー、深く刺さる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
満面の笑みで”楽しさ”を語るまつりに、何故彼女はプリマジを問いかけたのか。
絶対王者の夢は、どんな色で輝き…あるいは色あせてているのか。
主役が深く沈んで、だからこそ高く飛び上がったエピソードを、彼女をプリマジに導いた憧れもまた”人間”でしかないと照らす反射板に使ってくるの、巧すぎてビビる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
初めて本気で挑む痛みと、それを共に超えていく喜びに出会った少女と、気づけばそんな原点を忘れてしまった女王。
ここの対比はもっと話数が進んだ時…それこそ第4クールのクライマックスに、活きてくる布石かなと思ったりもするが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
快活な強さを常に忘れないジェニファーの素顔が、どんだけ傷だらけなのか、ホント早く知りてぇよ…。
勝てばこその苦悩、勝っても超えられない壁は、彼女主役じゃないと描けないだろ
各キャラクターの抱える課題と、それが共鳴しながら克服されていくドラマの振幅。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
それぞれの”本気”がそれぞれの形で輝く場所に立体感を与えるために、キャラの個性と多様性を沢山の笑いを交えつつ、体温宿して描くの、凄いし偉いなー、と思う。
色んなマジがあるから、世界は楽しい。
それが題目にならずに、キャラの書き方、話の運び方によって活きた血流を流し込まれながら、しっかり動いてんのよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
この多様性は、話がまだまだ始まったばかりの現段階では完全に動ききってない所で、こんだけ強くまつりとみゃむが躍動すると、確実に動く部分だ。
こういう横幅の巧さを見せつつ、まつりがみゃむを求め、みゃむがまつりを抱きしめる掌の熱さと強さが、話のど真ん中にあるのはやっぱ凄い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
まー兎にも角にも、二人の思いが強すぎて凄かったです。
思いを言葉にする難しさと、言葉を超えていく思いの強さが、一つのエピソードに同居するのは強い。
んで、話の主題であるプリマジのステージって、言葉を超えた表現で凄く沢山の人を魅了し、想いを届ける場所で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
特別な誰かと山あり谷あり、色々ブツカリ合って辿り着いた場所からなら、メチャクチャ広くて鋭いメッセージを出すことだって出来る。
まつりとみゃむの個人的な遍歴を描きつつ、二人が表現者だからこそ到達できる普遍的な輝きも描いているのが、とても良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
そういう狭くて強いものと、広くて熱いものを同時に扱えるのが、ステージパフォーマンスを題材にした物語の強みだと思うしね。
こんだけ濃厚に感情を描ききると『終わった…』感が出るもんですが、そういう充実を豊かに漂わせつつ、嵐を呼ぶ合宿に様々な伏線を孕ませ、次回以降の物語にぐいと引っ張る精妙な腕力、大変良いと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
こんだけやった上で、さらにもっと凄いものが見れる。
そういう期待感、贅沢でありがたい。
『私達のてっぺん』を堂々目指す、二人の歩みは始まったばかり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年12月26日
今回確かめた夢と絆が、楽しいだけでは終わらない”マジ”を駆け抜けていく翼として、今後も力強く羽ばたくでしょう。
1年のシリーズを勝利に導く、見事なエピソードでした。
第2クールも、大変楽しみでした。