イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

読書

ハクメイとミコチ 1

樫木祐人、エンターブレイン。9cmの妖精さんたちが、日々を楽しく暮らす漫画。きつい言い方をするが、入江もしくは森のフォロアー同窓会雑誌だったフェローズ。そこにポコンと浮かんできた、尖った個性とフェティッシュな趣味性、そしてそれを受け入れさせ…

へうげもの 16

山田芳裕、講談社。古田織部一代記も十六巻目。徳川の治世が落ち着きつつあるかなー、と思いつつ世情には未だ反骨の兆しあり。息苦しい世の中と、豊富への恩と、己の地位と財産一切合切秤にかけて、古田織部最後の一打として「豊徳合体」に動き出す、という…

KING GOLF 18

佐々木健×谷将貴、小学館。ヤンキーがゴルフする漫画も気づけば十八巻目。キャディー修行にも決着がついて、どうなるのかなーと思ってたらあれよあれよという間に海外に行った。まぁ学校に所属してることが枷にしかなっていなかった感はあるし、河岸を変える…

エイト 1

楠みちはる、講談社。田舎町でくすぶってるロックボーイと、音楽家の血を受け継ぎながら人前で演奏したことのなかった少年。ボーイがボーイにミーツする時、音楽が始まる、という感じのロックジュブナイル。自分、恥ずかしながら楠先生の漫画はきっちり読ん…

しまいずむ 3

吉富昭仁、芳文社。レズカップル四組がアホらしい日常を楽しく暮らす漫画の最終巻。小中高と揃ってたカップルに、大学生が追加。外見ロリにマニッシュな長身娘が主導権握られつつ時々攻守交代、というセッティングは、吉富先生らしい歪み方だなぁと思った。…

星川銀座四丁目 3

玄鉄絢、芳文社。大人の女性と子供の女性がお互いを好きになって、社会に顔向けしたまま生きていく方法を探していく話だった百合っつーかレズビアン漫画の最終巻。本屋で見かけた時「分厚っ!」と思ったが、つぼみにかかってた期待とそれが終わっちゃった厚…

AKB49 12

宮島礼史×元麻布ファクトリー、講談社。アイドルスポ根第二部、無事完結な十二巻目。GJ VS &JWELは前回決着がついていたので、今回はゴミクズことMAYA様が完膚なきまでに折られて綺麗になるところと、戦後処理がメイン。MAYA様の「オメーは大映ドラマか」と…

百合男子 3

倉田嘘、一迅社。表紙を見るだに、どう見ても不良がボクシングするマガジンかチャンピオンの漫画三巻目。もともとメタ百合漫画なんですが、今回は特にその方面が強く、全然メス出てこない。ムサイおっさんや、百合男子こじらせた面倒くさい雄たちが画面を専…

乙嫁語り 5

森薫、エンターブレイン。中央アジアでほっこり暮らす、色んなお嫁さんのお話も五巻目。今回で双子の結婚には一段落ついて、またアミルさんのところに話が戻った。「お嫁さん未満」だったタラスさんとか、「お嫁さん中」なアミルさんとか、今回「お嫁さんを…

オールラウンダー廻 10

遠藤浩輝、講談社。シュート青春譚大阪編もそろそろラスト、VS三ツ矢戦の決着と決勝戦開始。今まで明確には描写されなかった廻の強みが、「際の強さ」だと判明しました。んーむ、「ピュアMMAの申し子」という発言が作中にもありましたが、競技MMAらしいスト…

3月のライオン 8

羽海野チカ、白泉社。勝負師たちの挽歌も八巻目。今回は零くんが羽生……じゃなかった宗谷名人に挑む話と、柳原VS島田の棋匠戦がメイン。合間合間にニカくんの復帰とか夏祭りとかもあるけどね。ニカが復帰したのはとても嬉しいが、手筋に自分の名前付けたいの…

GUNSLINGER GIRL 15巻、加えて総論

相田裕、アスキー・メディアワークス。 ガンスリ15巻を初めて読み終わって僕が思ったのは、負けた、という事だった。僕はこの漫画のラストシーンが「世界には今も確かな希望がありますよ」という言葉で閉じられた時、違和感というか納得出来ない気持ちという…

俺物語 1&2

アルコ×河原和音、集英社。このビックウェーブに乗るしかないですね、って感じで、見事このマンガがすごい!2013で女子部門一位を取った少女漫画をミーハーに購入。まぁ流行ってるからには理由があるんだろうなーとか思いながら読みました。……面白ッ!!! …

キャンディポップナイトメア 1

氷川へきる、スクウェア・エニックス。へっきー先生がビッグガンガンで連載してる、「ヒロイックパンクな超アクションコメディー(裏表紙から)」。ぶっちゃけこれじゃあどういう漫画か分からないが、読んでみると現代伝奇な世界観でへきるコメディをする、…

AKB49 11

宮島礼史×元麻布ファクトリー、講談社。アイドル根性物語の十一巻目。長々と続いてきた&Jに踏まれるフェイズが終了し、ために溜め込んだ逆転フラグをすべて放出してGJ大勝利の展開。ぶっちゃけタメの期間が長過ぎる……と思った時もありましたが、今回のステ…

帝一の國 4

古屋兎丸、集英社。兎丸先生の、バカ高校生が大まじめに馬鹿をやる漫画の四巻目。生徒会選挙も激化し、色んな鞘当てが激しくなっております。今回は弾くんが主役力を発揮してメインっぽい立ち位置に。そしてラブコメっぽい空気もちょっと濃厚に。相変わらず…

とある科学の超電磁砲 8

冬川基×鎌池和馬、アスキー・メディアワークス。10年台の超能力学園Z八巻目。大体育祭は続行ですが、このクソみたいな街のクソろくでもない部分がニョッキリ顔を出して、ビリビリ妹がひどい目にあったり、みっちゃんがベコベコにされたり、ビリビリが切れた…

おおきく振りかぶって 20

ひぐちアサ、講談社。野球にかけた青春マンガも、ついに二十巻の大台に。関西遠征後半は、愛媛の強豪校との合同練習です。埼玉の高校相手にはどうしてもライバル意識があって、強敵と書いて友と読む空気がピリピリ漂っておるこの漫画。ですが愛媛ーズ相手に…

KING GOLF 17

佐々木健×谷将貴、小学館。ビッグマウス系ゴルフ漫画の十七巻目。まだまだキャディー編が続きますが、今回敵さんチーム二人のオリジンがくっきり見え、詰めの形がわかってきた感じです。キャディーの重圧を乗り越え、選手のトラウマを飲み込んで、ようやく「…

あまんちゅ! 5

天野こずえ、マッグガーデン。産休明けの天野先生による、ダイビング青春日記の五巻目。今回は夏休み後半戦、合宿したり不思議な目にあったりしつつ、伊東の小娘どもは今日も青春しております。巻頭一発目の二十五話「まっくら世界」がホラーともファンタジ…

グラゼニ 7

森高夕次×アダチケイジ、講談社。球界一の使いっ走り、凡田夏之助の野球人生七巻目。ついにシーズン到来! 華々しい活躍とは一切無縁のグラゼニ世界、我らは凡田は早速不慣れな先発転向からぱっとしない戦績を経て炎上、二軍送りで再調整。「あー、こういう…

羣青

中村珍、小学館。DVを受けていた女が、自分に惚れているレズビアンの女を唆し、夫を殺すところからはじまる漫画。こうして書きだすと、サスペンスや事件性が話の真ん中にあるような印象を受けるが、そうではない。この漫画の真中にあるのは、「己の在り処」…

オールラウンダー廻 9

遠藤浩輝、講談社。シュートに賭けた青春大阪編、九巻目。前回の流れを引き継ぎ、大阪予選で廻が頑張る話です。大体一巻まるまる試合であり、セコンドのナベさん大活躍であります。関東予選→大阪予選の間の練習がこう、「強くなった」感と手応えのある描写だ…

少女ファイト 9

日本橋ヨヲコ、講談社。かな〜り時間が開いた、青春バリボ漫画の九巻目。なんかおまけのバッグ関係で色々あったらしく、刊行ペースが結構ずれたこの漫画。ウッカリ色々忘れていたので、頭から読み返して新刊に望んだりしたら、かなり丁寧に伏線を張っては回…

JESUS 砂塵航路 13.14

七月鏡一×藤原芳秀、小学館。殺し屋にして教師、藤沢真吾ことジーザスの物語、とりあえずのピリオド。色々あって13巻14巻と連続で読みきったんですが、最初に抱いた正直な感想は「随分駆け足だな」です。ラスボスっ面してた教授はタリクにさっくり殺され、バ…

ジゼル・アラン 3

笠井スイ、エンターブレイン。お嬢様可愛い漫画の三巻目。そしてそんだけではないところを見せる巻でもある。一番大きな事件はエリックくんの離脱でしょうか。お嬢の成長、エリックくんの成長のためには絶対必要なので、必ず起きるイベントだとは思っていた…

グラゼニ 06

森高夕次×アダチケイジ、講談社。銭からプロ野球を切る、新世代型ベースボール漫画の六巻目。作品世界はストーブリーグに突入し、この漫画の根っこである「年俸」にじっくり紙幅を割いてフォーカスする展開となっております。凡田の年収弁慶キャラもかなり忘…

青い花 7

志村貴子、太田出版。女の子が恋したりする漫画の七巻目。山科先生のレズ結婚はうまく(?)行って安心、と思っていたら、レズカップルを放っておいて井汲さんの物語がすごい勢いで加速して(多分)だいたい終わった。そしてついに主役カップルが一線を越え…

へうげもの 15

山田芳裕、講談社。戦国数寄者群像劇、ついに関ヶ原の十五巻目。ほぼ一巻丸々戦で、首が飛んだり腕がもげたり、いろいろ忙しい巻だった。さすがに天下分け目の決戦、今まで登場した様々な人物の運命が千千に乱れ、沢山人が死んだ。南蛮貿易で天下を睨んだ小…

AKB49 09

宮島礼吏×元麻布ファクトリー、講談社。アイドルスポ根マンガの九巻目。今までAKBの「内側」に敵を作ってきたこの漫画ですが、ついに「外側」に敵が。友情なし、努力なし、勝利だけは金でもぎ取るド外道アイドル、その名も&JEWELと書いてエンジェル。GJとい…