イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

であいもん

であいもん:第12話『春暁に鯛』感想ツイートまとめ

であいもん を見る。桜咲き誇る季節、一果と和は遊園地にいた。ずっと約束したおでかけを、心から楽しむ視線の端で、和は父の影を追う一果を見つめる。心騒ぐ春の日だからこそ、取り残された陰りが濃い場所で、一果は半歩、小さく踏み出す。そんな風に追いか…

茅の輪くぐれど汗引かず -2022年4月期アニメ 総評&ベストエピソード-

・はじめにこの記事は、2022年4~6月期に僕が見たアニメ、見終えたアニメを総論し、ベストエピソードを選出していく記事です。各話で感想を書いていくと、どうしてもトータルどうだったかを書き記す場所がないし、あえて『最高の一話』を選ぶことで、作品に…

であいもん:第11話『よきかな』感想ツイートまとめ

であいもん を見る。仲春、和は風邪をもらって寝床に伏せていた。熱に浮かされ見る夢は、憧れの先輩の夢。下萌に希望を貰って、進みだして…もう逢えない。一果にとってはその夢は、己を捨てた父の、思い出混じりの雪の果て。冷たく降り積もる寂しさを、塗り…

であいもん:第10話『春待ち偲ぶ』感想ツイートまとめ

であいもん を見る。暦も新たに、”緑松”は正月休み。訪ねた客を門前に追い返すには、抱えた仏花が心に刺さる。未熟を知りつつ差し出した、花びら餅に綻ぶ人情。そうして流れた年月が、思い出開いて薫る梅香。今はしわしわの老梅にも、華やぎの季節が確かにあ…

であいもん:第9話『一陽来復』感想ツイートまとめ

であいもん を見る。気づけば柚子も色づき、木枯らしの吹く季節。一陽来復を告げるゆず羊羹は、和に幼い頃の記憶を呼び覚ます。一果に届いたもみの木は、かさぶた混じりの母の愛。フラフラと、二人の女の間を木の葉のように惑いながら、和のクリスマスが更け…

であいもん:第8話『くり回顧』感想ツイートまとめ

であいもん を見る。秋の長雨、ハロウィーン。秋色を増す風は佳乃子に、思い出に浸る時間を連れてくる。糸の切れた凧のように掴みどころなく、ふわふわ遊ぶあの人は、一体何を思うやら。栗の着包み追いかけて、珍道中のその先で、言えなかった想いが一つ、は…

であいもん:第7話『秋色に舞う』感想ツイートまとめ

であいもん を見る。楓色づく頃、”緑風”にも新たな風が吹いてきた。何事も完璧を目指し、頑なに己を閉ざした私市緋色が巻き起こす、一迅の旋風。それも柔らかく受け止めつつ、一果の学校で開かれる和菓子教室。のらりくらり芯もなく、しかし確かに受け継がれ…

であいもん:第6話『芋名月』感想ツイートまとめ

であいもん を見る。夏行き過ぎて、秋風が微かな寂しさを連れてくる彼岸の頃。地域運動会を一家総出で楽しんだ”緑風”の前に、一人の女が現れる。一果の母であった。仮初の親子もこれで終わりと、姫の旅立つ十五夜月を見上げる和。縁を繋ぐのは離れて薄れぬ血…

であいもん:第5話『おしょらいさん』感想ツイートまとめ

であいもん を見る。葉月も半ば、盆が迫る京都を三人の女が歩く。一人の男を思いつつ、日々を楽しみ互いを思いやる。そんな菩薩の微笑みの奥に、隠した棘が静かに光る。一果が垣間見た大人の世界は、優しくて少し怖い鬼の住処か。残暑にゆったり漂う時間が思…

であいもん:第4話『風青し/暑気払い』感想ツイートまとめ

であいもん を見る。土用。夏も盛りを越え秋の気配も聞こえる…とは言えぬ、油で煮られるような盆地の夏。和は唐突なお得意さんからの肘鉄を食らい、謎めいた美女の影を追う事になる。泳げぬプールに浮かぶ雲。ぷかぷか迷って、夏の日差しに見えるもの。有り…

であいもん:第3話『夏宵噺子』感想ツイートまとめ

であいもん を見る。紫陽花の頃を過ぎ、祇園の囃子が遠く聞こえる夏。一果は父の残影を追って、大原に迷い込んでいた。和の元カノ、佳乃子との出会いが不思議な縁をつなぎ、少女を約束の鎖から解き放っていく。コンチキ響く音色に誘われ、今夜はお祭り、楽し…

であいもん:第2話『四葩に響く』感想ツイートまとめ

であいもん を見る。皐月、京都での暮らしにも馴れてきた和は、”緑松”で働く美弦と親しくなる。”いい子”として大家族を支えつつ、音楽への夢を密かに温める日々は、ふとしたきっかけで不協和音に包まれる。仮面の下に殺した気持ちが、ほろほろ蕩けて広がる助…

であいもん:第1話『和と一果』感想ツイートまとめ

であいもん を見る。京都の和菓子司”緑松”の跡取り息子、和は父が倒れたとの報を聞き、十年ぶりに実家に戻る。そこには見慣れぬ少女・一果が、”跡継ぎ”として働いていた。孤独で健気な子供と、のほほん芯なしクラゲ男の奇妙な生活が、古都を舞台に今始まる!…