イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

カウボーイ・ビバップ XXトラック よせあつめブルース

とあるツテで幻の最終回、よせあつめブルースを見る。ひどく懐かしくなった。当時高校一年だった僕は、ビバップを見てこれは神のアニメだと確信したものだ。同時に、素晴らしくギャル(平板発音で)だった二人目の姉もビデオに録画したビバップをとても楽しく…

シュルレアリスムと性

グザヴィエル・ゴーチエ、平凡社。シュルレアリスム活動を女性解放論者としての視座から批判的に述べた論考。まず何より、豊かな美術書である。筆者の審美眼は鋭く、シュルレアリスム絵画の美しさを的確に抉り取ってくる。 そして、しかもその上で、筆者はブ…

エウレカセブン

パーフェクット!!(挨拶) 素晴らしい、素晴らしいアニメーションでした。あの名曲を名前に背負い、26話という物語のダイナミックな区切りに負けないどころかそんなものはポーンと跳ね返す圧倒的な力。エウレカとレントンの青春一直線ど真ん中恋愛紀行が驚…

BLOOD+

これはいいダブルクロスですね!(挨拶) いや素晴らしい。秘められた記憶と秘められた力、護りたい日常と崩壊の予感。ありふれたテーマといってしまえばそうですが、キャラクターの丁寧な造作と、アニメーションの綺麗さからにじみ出る日常感覚が手垢のにおい…

異邦の身体

アルフォンソ・リンギス、河出書房新社。フーコーを背骨にした身体/性=生/死にかんする論考。豊かな本である。最初はそのあまりに豊かな表現に翻弄されていたが、一度筆者の有する論理的な背骨をつかむと、身体論というどうしても誌的=私的になりがちな…

中世哲学を学ぶ人へ

中村純男、加藤雅人、世界思想社。複数筆者によるプラトンからスコラ哲学までの中世哲学入門書。まず構成がいい。時代ごとに区切るのではなく、各テーマごとに章を切り、その専門家が執筆を担当するスタイルは、可読性が高く同時に議論のレベルも引き上げる…

科学哲学

ドミニック・ルクール、白水社文庫クセジュ。科学哲学の入門書。ウィーン学派から始まってクワイン・ハッキングまで、過不足なく横に広い本である。自身も科学哲学者である筆者の博識を、入門書として丁寧に解体してわかりやすい筆致に捉えなおしている。入…

はてなの

訪問者を見てたら、odnの携帯用はてなサイトからの訪問者がずらーーーーーーーーーーっと並んでてちょっとしたホラー。ウィルスアタックかと思った。いやアタックなのかもしれないけどさ。はわわ。

世界の中心、針山さん

成田良悟、電撃文庫。電撃の看板に成長した成田の連作短編。時雨沢とは逆に長話を回すのに長けているように見えた成田だが、なかなかどうして短編にも冴えを見せる。収録された四篇全てが上手くテイストが違って、成田の懐の深さがうかがえる。特に三話は今…

キノの旅 Ⅸ

時雨沢恵一、電撃文庫。というわけでシグサワの原点、キノの旅の最新刊です。しばらく長編が続いたせいか、酷く懐かしく感じますが、相も変わらず巧い。短編連作の基本である奇想、スムーズで乾いた文体、たっぷり仕込まれた毒。どれもが美味い。やはりこの…

堪忍箱・本所深川ふしぎ草紙

宮部みゆき、新潮文庫。つわけでみゆきちゃんの時代小説。流石に、巧い。立てや酔狂で当代随一の作家の一人ではない。細やかな心のひだを捉える筆致、ミステリも巧みにこなす器用さが生み出す構成の妙、そして時代物には欠かせない「匂い」が伝わってくる文…

病院

ちうわけで渋谷へ。朝はやっぱ電車混んでるなぁ。チコチコ話して、結果減薬ということに。うむ。よかった。自分自身が快方に向かっているかどうかは判らないが、どうにかして生きるぐらいの素地はできてきたような気もする。

そして

起きて朝ごはんを食べて爆眠してこれかいてます。重いシナリオの中にロールプレイの濃いNPCが2人、加えてキャストモティベーションの事故回避のために常に緊張というのはやっぱ疲れたのかなぁ。スッゲ面白かったけどね。もぐもぐ。

んでもって

つうわけで次はブレカナです。ムトゥさんキャンペーンを脳内再構築し、しかも一話でたっぷり要素を詰め込んだおかげか、PC1-4まで主役クラスのモチベーションを得るシナリオに。アワー。 GM:おれ システム:ブレカナ2nd シナリオ;老王の死 赤目君:…

昨日は

名古屋から襲来したむらさきさんを出迎えるオフでございました。N◎VAとブレカナをやりましたよ。俺のブレカナが濃いので、むらさきさんに先にRLをやってもらう方向で。アクト前のいつもの妄言炸裂に顔色が悪くなるむらさきさん。大丈夫ですヨ。アクトさえ…

10/09

サミーなー。 「ふっふっふ」 南極探検隊みたいな格好しやがって。 「ばんぜんなのです」 ああそうかよ。 まぁ冬が来るわけだな。 「秋がなかった」 秋好きか。 「すき」 梨がすきなんだろ。 「ちがいますよう」 うるさいこの着膨れ星人め。 「裾をひっぱる…

エウレカセブン

やっぱレイ&チャールズは偉大だったんだなぁ。次回決戦に向けてワンテンポ置き、つう感じですか。後世界観周りの説明、か。おとなしい話だったけど、レントンの心は動いているので前のような閉塞感は感じず。グッド。しかし白痴の女とそれを護る柔らかい男…

経験値バトン

田中君から回ってきました

BLOOD+

つーわけで衝撃の最終回を抜けて新番組です。いや、一話としては十全なデキではないでしょうか。世界設計も、話単品としてのヒキも、「ん、見るか」と思わせるのには十分だし、作画はとても綺麗。このレベルが維持されることと、コンパクトでもいいから丁寧…

詳解 武装SS興亡史

ジョージ・H・スティン、学研。ゲッベルスの宣伝省と同等かそれ以上にヒトラー=ナチスの躍進に貢献したヒムラーのSS、その軍事組織である武装SSの学術研究所。冷静な本である。ナチスには何か、魔王のような黒い雲がかかっていて、それを扱うものは無批…

ケロロ軍曹 11

吉崎観音、角川書店。名実ともにエースのエースになったケロロの十一巻。相も変わらず、ラブコメあり、いい話あり、コメディありと芸幅が広く、その上全てが面白い。一切外れ無しで読みきり系ってのはやっぱ凄いなぁ。今回はエヴァネタが多くて個人的に満足…

黒い時計の旅

スティーブ・エリクソン、白水Uブックス。よい小説である。「ヒトラーが生きていた20世紀」という手垢に塗れた題材を選び取りながらも、主人公の暴力と平穏に揺れるキャラクター、こちらの20世紀とあちらの20世紀にゆれる画面の構成、満足と後悔に揺れる人…

知った気でいるあなたのためのポストモダン再入門

高田明典、夏目書房。表題のとおり、ポストモダンの入門書。挑発的なタイトルに「けっ」という反抗心を感じて手にとって見たが、いい。ポスト=/モダンが成立するためにはもちろんモダンがなければいけないわけで、そのモダンを生み出した古典も重要な役割を…

闇のイージス 21

七月鏡一&藤原芳秀、小学館。対に20の大台を突破したハードボイルド・ダークヒーローの傑作。相も変わらず面白い。芸のない表現だが、20間ずっと面白いのは凄い。そして、最近七月先生の意識は強くテロリズムに向いている。だからこの作品も一種の「説…

水墨画にあそぶ

高橋範子、吉川弘文館。室町中期の禅匠による水墨画について述べた本。日本の水墨画の源流である中国の禅匠や、漢詩文学にまで意欲的に筆を進めているのはいいが、資料に振り回されている感じでいまいちまとまりがない。美術評論としてはいい芳香を放ってい…

昴 1−11

曽田正人、ビックコミックス。ブックオフで漫画売るついでに思わず一気読みしてしまった。いや、凄い漫画である。バレエという身体表現の極北を、剃刀で規律けら得れるような緊張感のある漫画でキッチリ書いてるのが一つ。そしてクラシックミュージック、チ…

ドキュメント ヴェトナム戦争全史

小倉貞夫、岩波書店。タイトルが全てを表しているヴェトナム戦争のルポタージュ。読売新聞のサイゴン特派員であった筆者、渾身の作である。1920年代の、ホーチミンによるヴェトナム共産党設立から1992年当時(ポル・ポト派の暴挙がいまだ収まってい…

ディアスポラの思考

上野俊哉、筑摩書房。「ディアスポラ=離散」を主軸に、現代思想を考える本。とにかく、力作である。各章ごとに取り上げられる人物−サイード、ギルロイ、中井正一、バフチン、C・L・R・ジェイムズ、ホールなど−とその思想は徹底した読みと思考に晒され、作者…

10/02

「えうあー」 泣くな脳内妹よ。 「おなかが痛い」 あんなにジュースをたくさん飲むからだ。 厚いなら半そでに着替えればいいだろう。 「ころもがえをしてしまいました」 まったく。 少し横になってなさい。 「うおー」 タオルケットもかけるんだぞ。 「あつ…

ブギーポップシリーズ

種デスの最終話を見たあとこみあげてきたなんだか自分ではどうしようもないものをどうにかしようと思って、思わず「笑わない」から「ロストメビウス」まで一気読み。二度目ぐらいかしらん。ともあれ、「ロストメビウス」に「足らないなぁ」「不満だなぁ」と…