イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

邪魅の雫

京極夏彦、講談社。つうわけで、オンモラキ以来の京極堂です。一応ミステリなので

神と自然の景観論

野本寛一、講談社学術文庫。信仰環境論という独特の視座から、日本の民俗信仰を分析した論集。サブタイトルは「信仰環境を読む」 足で書いた本、と言ってよいだろう。筆者は岬や浜、洞窟などの地形、樹、岩などの自然物が置かれた環境に実際に足を運び、その…

ブラック

萩原弘子、毎日新聞社。サブタイトルは「人種と視線をめぐる闘争」イギリスとアメリカの黒人問題を、視覚表現を足がかりに考える論考集。 第一章が黒人問題の緒要素を考える基礎論、第二章が黒人と映画論、第三章が黒人による現代芸術の論集という構成になっ…

足洗邸の住人たち。 6

みなぎ得一、ワニブックス。妖怪とか神様とかが無国籍無節操に大暴れな漫画の六巻目。VS大太編も佳境って感じで、バトルバトルバトルな構成。夢見長屋、悪夢館、春雲楼のバトルは終了、やっぱりメインである足洗邸は続行、つう流れであります。ラウラとド…

傭兵の二千年史

菊池良生、講談社現代選書。ギリシャからナポレオン戦争まで、ヨーロッパにおける傭兵の歴史を纏めた本。 全般的にハンディな造りで、読みやすい文章と題材の彫り具合である。逆に言えば食い足りなさを感じるわけだが、文庫で選書という媒体を考えれば致し方…

東京赤ずきん 4

玉置勉強、幻冬社。ネクロでマッドでゴアでガバでスカムでトラッシュなエログロ伝奇の最終巻。救いなんぞは欠片すらなく、片っ端から死んで死んで殺して死ぬ話。ずっとこの話はそうだったし、そういう形で終わったのだし、それでいいのだと思う。 エロスもグ…

火器の誕生とヨーロッパの戦争

バート・S・ホール、平凡社。うっかり借りてきてしまって二度目の読了となった。1300年代から1600年代にかけての、火器と戦争の関わりについての本。 再読となったが、前回見落としていた点が本当に興味深く、楽しく読めた。この書物は軍事技術発展…

ヨーロッパ史入門 十七世紀科学革命

ジョン・ヘンリー、岩波書店。タイトルどおり、岩波書店の静養史学入門選書の一冊。17世紀といいつつも、ルネサンス期から革命前夜まで、16世紀後半から18世紀中庸まで取り扱う化学史の本。人物で言えばコペルニクス、ブラーエ、ガリレオからパラケル…

飛び道具の人類史

アルフレッド・W・クロスビー、紀伊国屋書店。サブタイトルは「火を投げるサルが宇宙を飛ぶまで」 サブタイトルのとおり、投石からV2ロケットまで、アトゥル・アトゥルからアポロまで「物を投げる生き物」としての人類を取り上げた本。 「物を投げる」「…

絶対可憐チルドレン 6

椎名高志、小学館。つうわけでぜっちるの六巻目。内務省で特務、つー背景の暗さをドタバタギャグとナオンチャンで糊塗していた漫画ですが、今回収録のエピソードは人はバンバン死ぬし戦争使用されてたエスパーは絡むしでユカイ。ここら辺の話を、よく調節さ…

街刃 2

天辰公瞭、講談社。大人の商売事情でいろいろあった漫画の二巻ですよ。長かった……。本誌連載も再開して一安心、と言っていいのやら悪いのやら。ともあれ、微妙に泥臭い絵と話の造りが逆に気持ちいい漫画です。輪花さんとか縫ちゃんとか、この人の描く女の子…

ヨーロッパ精神の源流

D・シュヴァニツ、世界思想社。サブタイトルは「その栄光と挫折と教訓の探求」 独語原題は「ヨーロッパ史」 ギリシャとイスラエルから始まり、ナチスドイツ以降の統一ドイツまでのヨーロッパ・ドイツ史に関する本。 ギリシャ都市国家から東西冷戦構造の崩壊…

日曜日バックログ2

つうわけでブレカナのキャンペーンが終わり、今度はガイアであります。同じく長いので

日曜日バックログ1

というわけで日曜日は猫メンバーとセッションでした。いろいろ書きたいことがあるので二日後日記。ギギー。まずはブレカナからですよ。公式のネタバレがあるのと長いので

ハチミツとクローバー 10

羽海野チカ、集英社。というわけでハチクロ最終巻。今回は早く出た。何を言ってもバレになるので

中世のアウトサイダー

フランツ・イルジーグラー&アルノルト・ラゾッタ、白水社。ドイツ語タイトルは「乞食と大道芸人、娼婦と刑吏」 中世末期から近世初期、14世紀から17世紀までのドイツ、ケルン市における職業差別について述べた本。 とにかく当時の行政資料、書簡、裁判…

病院

なんか痛む背骨を押し隠しつつ渋谷へ。ビミョーに塩梅が悪かったのを伝えると、減薬。ふうむ。

子ども兵の戦争

P・W・シンガー、NHK出版。「戦争請負会社」でPMCの状況を鋭くえぐったシンガーのルポタージュ。取材対象は世界中の紛争地域で兵士として使われる6歳(もっと下のこともある)から18歳の少年少女。 統計データの正確な出所が不明瞭。段落頭で挿入…

魔都 上海

劉健輝、講談社選書メチエ。サブタイトルは『日本知識人の「近代」体験』 1840年から1930年にかけての、上海と西洋列強、上海と日本、日本と西洋列強の関係に関する本。 漢訳西本の一大輸入地点であり、幕府主導の洋行の中継点として幕末の留学生た…

古代エジプト文明社会の形成

高宮いずみ、京都大学学術出版会。シリーズ「諸文明の起源」の2。エジプト文明でも、取り上げられることの少ない前王朝文明(BC10000〜BC3000)にスポットを当て、さまざまな側面から詳細に記述した本。 選書であるが、時代を徹底的に前王朝時代に絞ること…

九月の購入予定

09/08 ハチミツとクローバー 10 09/15 絶対可憐チルドレン 6 09/22 東京赤ずきん 4 09/25 足洗邸の住人たち。 6